人工MP関節置換術を異なる時期に2回行った関節リウマチ患者1症例1手の作業療法においてそれぞれ動的伸展装具と Alternating static splint を用いた. 両装具使用時ともMP関節可動域と握力の増強はみられたが, 特に Alternating static splint 使用時は, 環指と小指MP関節の屈曲角度と握力が増強し, MP関節の機能的屈曲角度を獲得できた. また, Alternating static splint に対する患者の受け入れも良好であった. 今回の結果から, 作製と装着が困難な動的伸展装具を選択しなくても Alternating static splinting で十分な効果が得られることを確認できた.
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