日本義肢装具学会誌
Online ISSN : 1884-0566
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26 巻, 2 号
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巻頭言
特別寄稿
特集 電動義手 日本元年を迎えて
原著
  • 二宮 誠, 増田 勝也, 宮内 謙太, 菅 尚義
    2010 年 26 巻 2 号 p. 107-113
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2013/05/15
    ジャーナル フリー
    頸椎症の保存療法として牽引療法が知られている.グリソン牽引など従来の牽引方法は牽引方向,牽引時間などその取り扱いには注意を要し,また不快感などで長時間の牽引には向いていない.そこで,容易に寝ながら長時間牽引を行うことができる枕型頸椎牽引装置を開発した.構造はコンストンバネを用い,プラスチックの土台にスライドレールを付け,その上に天板と独自の形状を持つ枕を載せている.3kgf牽引を10分間行った後にX線計測を行った結果,頸椎が伸長していることが確認でき,また31名のアンケート調査では63%の使用者が症状は軽快したと回答した.枕型頸椎牽引装置は有効な牽引手段の1つと思われる.
  • 西山 徹, 野坂 利也, 乾 公美
    2010 年 26 巻 2 号 p. 114-119
    発行日: 2010/04/01
    公開日: 2013/05/15
    ジャーナル フリー
    本研究は,大腿義足使用者のQOL,義足の満足度,歩行能力におけるそれぞれの関係を明らかにすることを目的とした.QOL評価にはSF-36を,義足の満足度の評価にはPEQを,歩行能力の評価には2分間歩行試験を用いて行った.統計処理はMann-WhitneyのU検定および,Spearmanの順位相関係数を使用した.PEQの「歩行」と2分間歩行試験,SF-36の「身体機能」にそれぞれ高い相関関係があったことにより,2分間歩行試験において長い距離を歩行できる者ほど,応用歩行が可能であることが示唆された.また,義足歩行を獲得している者は,身体機能面のQOLも高く,生活の満足度等の状態も良い結果であった.これらのことより,大腿切断者にとって,義足歩行での応用歩行を獲得することは,QOLの向上に欠かせない事項であることが示唆された.
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