日本義肢装具学会誌
Online ISSN : 1884-0566
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28 巻, 1 号
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巻頭言
特別寄稿
  • 渡辺 英夫, 平山 史朗, 島袋 公史
    2012 年 28 巻 1 号 p. 7-12
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    脳卒中に対してのシューホーンブレースとその類似装具を含めたシューホーン型短下肢装具は,わが国での処方頻度が高いが,その形状と適応病態との関連についての検討はまだ十分とは言えない.本装具の形状によるプラスチックのたわみの程度と完成時の背屈角度,靴を履いて起立した時の下腿の前傾角度(SVA)などの違いによって,適応となる足関節部の筋力,膝関節の安定性,下腿三頭筋の痙縮の程度などが変わることを強調した.さらに本装具を装着しての歩行で問題が見られた時の対処法について述べた.
特集 上肢装具の最前線と展望
短報
調査報告
  • 野本 葵, 田中 宏太佳, 林 満, 溝手 雅之, 中村 恵一, 石綿 真弓, 木下 勝令, 宮川 拓也, 渡邊 真, 山田 高裕, 前野 ...
    2012 年 28 巻 1 号 p. 50-52
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    我々は,労災保険における筋電電動義手研究用支給制度の協力医療機関である中部労災病院において,10名の前腕切断者に筋電電動義手を製作した.病院での訓練を終え,日常生活で筋電電動義手がどのように活用されているか,特に今回の調査では就業時に焦点を当て,使用状況を把握するための実態調査を行った.可能な限り職場を訪問し,作業を見学した.10名中9名が常時装着し使用しており,社会復帰状況を知ることができた.筋電電動義手の有用性について,具体的事例を挙げ報告する.
  • 西尾 大祐, 前島 伸一郎, 大沢 愛子, 平野 恵健, 武田 浩二, 木川 浩志, 山海 嘉之
    2012 年 28 巻 1 号 p. 53-56
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2013/12/15
    ジャーナル フリー
    脳卒中片麻痺患者に対し,ロボットスーツ HAL (HAL)を用いて,理学療法を実施する上での問題を検討した.対象は,回復期リハ病棟入院中の脳卒中片麻痺患者 16例(年齢 50∼78歳,脳梗塞 7例,脳出血 9例)で,両脚型 HAL 福祉用を用いて,理学療法を行う際に,必要とした介助者の人数,所要時間を調査し,患者や理学療法士(PT)の意見を聴取した.両脚型 HAL 福祉用を用いて理学療法を行うには,常に 2名以上の介助者を必要とし,準備に訓練と同等の時間を要した.患者は長時間の座位·立位保持による疲労を認めたが,訓練に対する意欲向上はみられた.両脚型 HAL 福祉用を用いるためには,患者が長時間の座位·立位保持能力を有することと,PT が使用に関する十分な知識や技術を有する必要がある.
講座 義肢装具における歩行評価
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