日本惑星科学会秋季講演会予稿集
日本惑星科学会2004年秋季講演会予稿集
選択された号の論文の117件中1~50を表示しています
オーラルセッション 1 10月14日(木) 9:00~10:31
オーラルセッション 2  10月14日(木) 10:45~12:16
オーラルセッション 3 10月14日(木) 13:10~14:15
  • 小南 淳子, 田中 秀和, 井田 茂
    セッションID: 301
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    現在、広く認められている惑星形成シナリオでは微惑星が暴走成長を起こし原始惑星が形成され、それらが巨大衝突を起こし惑星が形成されると考えられている。 惑星形成が起こる際、天体にはガスの粘性による摩擦や円盤との重力相互作用による力学的摩擦が働き、離心率、軌道傾斜角、軌道長半径の減衰がおこる。過去のN体計算では簡単のために天体の動径方向の移動は考慮されなかった。本研究では天体の中心星への移動の効果を考慮し、原始惑星が形成される段階を N 体計算する。
  • 三浦 均, 中本 泰史
    セッションID: 302
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    コンドリュール内部に含まれるS(硫黄)に、ダスト加熱フェイズにおける蒸発に伴う同位体分別がほとんど見られないのは、Sが蒸発する暇もないほどダストが素早く加熱された(速い加熱速度)からだという説がある。衝撃波加熱コンドリュールモデルには、衝撃波後面におけるガス摩擦(加熱速度が極めて速い)と、衝撃波後面からの輻射による加熱(加熱速度が比較的遅い)が存在する。本研究では、衝撃波後面で発生した分子輝線・ダスト熱放射に対する輻射輸送方程式を解き、輻射加熱率を定量的に求め、衝撃波前面におけるダストの熱史を計算し、衝撃波前面が光学的に薄い場合には同位体分別が抑えられるほど加熱速度が速くなることを確認した。
  • 浦川 聖太郎, 山田 亨, Turner E.L, 須藤 靖, 伊藤 洋一, 向井 正, Subaru Deep Transit Surve ...
    セッションID: 303
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    すばる望遠鏡Suprime-Camを用いて、トランジット法による系外惑星検出を試みた。その結果、視野内に3万個以上の恒星を撮像でき、光度変化精度が5%以下であることを確認した。さらに、そのうちのK型晩期型星が約3.5%減光していることが分かった。減光現象が観測時間内に一度しか起らなかったため、減光周期は不明である。しかし主星がK型矮星の場合、1.2木星半径の天体による掩蔽の可能性がある。取得データは随時解析中である。今後のさらなる系外惑星候補天体の検出が期待される。
  • 本田 充彦, 片ざ 宏一, 岡本 美子, 山下 卓也, 藤吉 拓哉, 宮田 隆志, 酒向 重行, 伊藤 周, 岡田 陽子, 左近 樹, 尾中 ...
    セッションID: 304
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    われわれは、太陽程度の質量の若い天体であるT Tauri型星の中間赤外分光観測を進めており、約30天体あまりのスペクトルを取得している。その結果、もともと非晶質であったシリケイトダストが結晶化していることを初めて明瞭に示す観測結果を得ている(Honda et al. 2003, ApJ, 585, L59)。本講演では、これらの観測データを総合し、粒子成長などの若い星の周りでの Silicate dust processing の観測的描象を示す。
オーラルセッション 4 10月14日(木) 14:30~15:30
  • 大野 宗祐, 杉田 精司, 門野 敏彦, 石橋 高, 五十嵐 丈二
    セッションID: 401
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    硫酸塩岩組成の衝突蒸気雲中のSO2/SO3比は、K/T事件の絶滅機構として有力な硫酸エアロゾル説の成立の可否を決定するため非常に重要である。SO2/SO3比推定には硫黄酸化物の反応速度則が不可欠であるが、実験データが不足している。そこで我々はレーザー照射により模擬衝突蒸気雲を発生させ、QMSを用いSO2/SO3比の蒸気雲のサイズに対する依存則を決定した。今回はさらに発光スペクトルの高速分光を行い、発生させた模擬衝突蒸気雲の初期状態を推定し、それを用いて実験での蒸気雲の膨張中のp-T曲線と最終的なSO2/SO3比からクエンチ点付近での実効的な反応速度について議論する。
  • 倉橋 映里香, 木多 紀子, 永原 裕子, 森下 祐一
    セッションID: 402
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    最も始原的な炭素質コンドライト(CO3.0 Yamato-81020)に含まれるコンドリュール(FeMg 16個、 Al-rich 1個)について、高精度二次イオン質量分析計を用いた26Al年代測定を行った.炭素質コンドライト中のFeMgコンドリュールの形成年代はCAI形成後130-240万年を示し、普通コンドライト中FeMgコンドリュールの形成時期と一致している.よって、炭素質コンドライト中FeMgコンドリュールは普通コンドライト中FeMgコンドリュールと同時期に形成したことが明らかになった.
  • 春日 敏測, 山本 哲生, 渡部 潤一, 海老塚 昇, 河北 秀世, 矢野 創
    セッションID: 403
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    本研究では、2002年に2世代のダストトレイルから観測されたしし座流星群の金属元素アバンダンスについて議論する。しし座流星群からは、Mg, Fe, Ca, Naなどの金属元素が観測されている。これらのアバンダンスをダストトレイルの形成年代別に比較することにより、ダスト中に含まれる金属元素の物質進化の議論が可能となる。本学会ではこれらについて報告する。
  • 町田 絵美, 伊藤 洋一, 向井 正
    セッションID: 404
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/12/21
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    長周期彗星の故郷・オールト雲は、太陽から数万AUの位置に球殻状に分布すると考えられている。しかし、その存在はいまだ観測的に証明されていない。そこで離心率が大きく惑星領域に落ちてきている天体を検出することを考えた。すばる望遠鏡Suprime-Camのアーカイブデータからのオールト雲天体検出を目指す。 まず、オールト雲天体の検出可能性を見積もった。14平方度に1つの天体が検出できるはずである。次に、移動天体を効率良く検出するための解析方法を開発した。この方法で実際にデータ解析を行ない、高黄緯で移動天体の発見に成功した。また、検出した天体の軌道要素についても議論する。
ポスターセッション 2 10月14日(木) 15:30~17:30
オーラルセッション 5 10月15日(金) 09:00~10:31
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