医療の質・安全学会誌
Online ISSN : 1882-3254
Print ISSN : 1881-3658
ISSN-L : 1881-3658
17 巻, 3 号
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原著
報告
  • −赤十字医療施設の感染管理体制と感染対策事業の推進−
    小口 正義, 福田 真弓, 松田 真澄, 曽根 美二美, 中井 達哉, 酒井 陽輔, 川崎 智子, 前田 章子, 星 輝美, 矢野 真
    2022 年17 巻3 号 p. 271-276
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/21
    ジャーナル フリー
    日本赤十字社は,組織的な感染管理に積極的に取り組んでいる.全国赤十字グループ医療施設(92施設)において感染管理に関する院内感染対策を徹底している.本部感染対策係は,当該施設への感染管理に関する迅速な支援を行うと共に,全赤十字医療施設に対し感染管理に関する情報提供・共有化の推進を図り,グループメリットを活かした感染管理に関する問題について相談できるシステムを構築し,適切で迅速かつ効果的な感染管理を推進している.昨今の新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)対応では感染管理に精通した多職種の委員から構成される感染対策専門部会と連携し,いち早くCOVID-19・ワクチン関連情報,医療施設の経験共有,相談対応した.グループ本部感染管理体制は,グループメリットを活かした情報や経験の共有など,連携を行う要となっている.グループ組織の中で感染管理に関する各種企画・相談対応・支援・人材育成などを行う重要な役割を担っている.
  • 清水 郁夫, 田中 和美, 岸 美紀子, 高村 昭輝, 小松 康宏
    2022 年17 巻3 号 p. 277-284
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/12/21
    ジャーナル フリー
    背景:わが国の患者安全教育の量的・質的不足が指摘されているが,コンピテンシー基盤型教育の時代においては,カリキュラムの元となる卒業時コンピテンシーを見直す必要がある. 方法:海外4カ国(米・英・加・豪)の卒業時患者安全コンピテンシーの項目を平成28年度版医学教育モデル・コア・カリキュラム(コアカリ)と比較した. 結果:全132項目のうち,37項目はコアカリA-6(医療の質と安全の管理)に,62項目はそれ以外に記述されていた.一方,コアカリに記述されていないものとして,質の改善,ロールモデリングに関する28項目を認めた. 考察:わが国では主に事故対応に関する項目を卒業時患者安全コンピテンシーとして記述していたが,今後,質改善活動などについても収載を充実させるとともに,診療の向上という視点から患者安全教育を再定義する議論が必要である.
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