社会学評論
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45 巻, 2 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 綿貫 譲治
    1994 年45 巻2 号 p. 158-171
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
    本来, 今期 (1991-94年) の会長講演は, 田原音和会長により, 1992年の第65回大会において行われるべきものでありましたが, 田原会長の急逝 (1992年4月) により行うことができませんでした。1992年の大会で, 私が1992-94年の残任期間2年の会長に選出され, また, 研究活動委員会の御決定により, 第66回大会で私が会長講演を行うことになり, 恐縮に存じております。また, プログラム等には, 題目が, 「比較論的に見た日本の社会と政治」となっておりますが, 表記の通りに変更させて頂きます。また, 以下では, 「である」調で記録することをお許し下さい。
  • そのパースペクティブをめぐる考察
    森 真一
    1994 年45 巻2 号 p. 172-187
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
    精神分析は, 神経症の症状をエディプス・コンプレクスの歪んだ表現ととらえ, 同じコンプレクスの派生物とみなされる連想や夢の報告, 感情的行為の分析を通して, 患者の個別的なエディプス・コンプレクスの発見を目指す。このような神経症患者の症状・言説・行為に関する見方は一つのパースペクティブを形成し, このパースペクティブを共有する人々の集まり, すなわち “社会的世界としての精神分析世界” の中核をなしている。
    精神分析的パースペクティブはフロイトの科学観のうえに成立してきた。だが, その成立過程で彼のある理論, 隠蔽記憶論が隠蔽・排除された。その理論の含意が彼の科学観とは矛盾し, 精神分析的パースペクティブの存立を脅かすものであったからだ。この隠蔽記憶論の含意を隠蔽・排除するために, 精神分析は患者の精神内部に症状・言説・行為を支配する原因, すなわちエディプス・コンプレクスを発明した。この “発明” によって, 患者の内面に潜む “客観的真理” を “発見” する自然科学の地位を確保しようとしたのだ。だが, 隠蔽記憶論の隠蔽・排除のために土台が不安定な精神分析世界は, 分析医だけではなく患者にも精神分析的パースペクティブを共有させることによって, 自らの拠って立つ “真理” の正しさを強迫的に確認しなければならない。本稿は, 以上のような精神分析世界の特徴を, そのパースペクティブにテーマを限定して論述することを目的とする。
  • ラディカルな秩序現象の再特定化
    椎野 信雄
    1994 年45 巻2 号 p. 188-205
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
    本稿は, EM (=エスノメソドロジー) 研究の達成業績に関する主張点を理解することを目的に, EM研究の方針と方法についてのガーフィンケルの議論を検討する試みである。EM研究と伝統的研究 (=形式的分析的社会学) が, 通約不能に代替的な社会学として対照的に識別される!それは, 社会学的研究が問題とする不朽の普通の社会における/としての (in and as) 秩序現象の産出やその説明=叙述可能性に対する強調点が異なるからである。従ってEM研究と伝統的研究における方針と方法を比較することで, EM研究の方針と方法が弁別的に明示されることになる。さらにまたEM研究というものが, 局所的に産出された, 自然にそして相互反映的に叙述可能なラディカルな秩序現象として, 秩序トピックを再特定化しており, そのことにはもっともな理由があるのだということが理解されるはずである!というのも再特定化された秩序現象には, 秩序産出のための通約不能で非対称的に代替的な二つのテクノロジーが有るからである!ラディカルな秩序現象のEM研究が見出しているのは, こうした二つのテクノロジーが, 自然に叙述可能な秩序現象を産出しているワークなのである。このような理解を通して, EM研究が社会学的研究にどのように寄与しているかを考察してみることにする。
  • 中世後期以降の日本社会を中心として
    中村 牧子
    1994 年45 巻2 号 p. 206-220
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2010/05/07
    ジャーナル フリー
    日本的な紛争処理手続きの分析に現在欠けているのは, 日本と西欧の手続きを社会関係のレベルで対等に比較しうる, 中立的な分析枠組である。本稿ではそのような枠組として, 決定手続きという角度から二対の座標軸を立て, その組み合わせで四つの類型 (〈当事者-S (sachlich) 秩序回復〉, 〈第三者-S秩序回復〉, 〈当事者-P (persönlich) 秩序回復〉, 〈第三者-P 秩序回復〉) を区別する。この分類で〈当事者-P 秩序回復〉型に位置付けられる日本的な紛争処理手続きの特性は, 〈第三者-S 秩序回復〉型である西欧的な紛争処理手続きとの対比においてモデル化される。また両者の相違の歴史的な発生については, 同じ〈当事者-S 秩序回復〉型からの二方向への転換として位置付けられる。
    四つの類型は, この分野の主要な先行業績である川島武宜の法社会学的研究を踏まえ, またその限界を克服する形でたてられている。この類型を通して, 川島的な西欧準拠型の枠組が見失う局面と, とらえうる局面が, それぞれ明らかにされる。そして川島の的確にとらえていたものは, 日本社会における一見自律的にみえる紛争処理手続きが, 外部からの力を契機として存立している独特の構造であったことが明らかにされる。
  • 山下 祐介
    1994 年45 巻2 号 p. 221-235
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
    本論文の主題は, 世紀の変わり目を生きたアメリカの哲学者G.H.ミードの遺した社会改革論を再構成することにある。ミードは, 人間社会を, 制度による社会的コントロールによって成り立っている社会とし, このコントロールが可能であるのは, 人間社会では諸個人が十分に社会化されているからだとする。それ故, 「制度を進化させていくこと」という意味での社会改革の成功は, 人々がそれに必要なくらい十分に社会化されるか否かにかかっているということになる。彼の社会改革論は, このような社会化を可能にするような社会理論の構築への要求, そしてその理論が現実となるまでの間に果たす制度の抑止的役割に向けられている。
  • 履歴網分析の手法と適用事例
    北嶋 守
    1994 年45 巻2 号 p. 236-250
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2010/01/27
    ジャーナル フリー
    今日, 社会学者は, 多くの社会調査法を利用しているが, その殆どは「現在の社会現象」を分析するための道具である。そこで, 本研究では, 歴史・科学社会学的研究における社会調査法, すなわち, 歴史的出来事を分析する道具として独自に開発された履歴網分析 (Career-Net Analysis) の方法とその可能性に関して考察する。
    履歴網分析では, 履歴網 (career-nets) 及び社会的結節点 (social nodes) という社会学的新概念を用意することにより, 歴史的出来事の発生の潜在的メカニズムの解明を目指している。すなわち, 履歴網分析は, ある歴史的出来事に関係した人々の社会化の過程を遡ることによって, その過程における諸社会関係の「ハードなデータ」を収集・整理・解析するといった戦略をとる。また, この解析には, MDS (Multi Dimension Scaling) のプログラムを内蔵しパーソナル・コンピュータ上で稼働する “CAREER-NET SYSTEM” という解析用ソフトを独自に構築し使用している。特に, 本稿では, 履歴網分析の具体的な分析事例として, 近代日本の西洋医学システム受容過程の中から「明治 2 年のドイツ医学制度採用」と取り上げ, 履歴網分析の可能性に関して検討した。
    適用事例から得られた主要な知見としては, 履歴網分析は「歴史的出来事の参与観察」という性質を持っており, 科学史上の出来事以外の様々な歴史的出来事の分析にも応用可能であること, また, 関係論的及び相互作用論的アプローチに基づく科学社会学的研究に威力を発揮できること, さらに, 社会的行為, 社会構造, 認知構造及び時間 (過去・現在・未来) の関係に関する実証的研究のための一つの突破口となること, などを指摘することができる。
  • 町村 敬志
    1994 年45 巻2 号 p. 251-253
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
  • 前田 征三
    1994 年45 巻2 号 p. 253-255
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
  • 夏刈 康男
    1994 年45 巻2 号 p. 255-258
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2010/01/27
    ジャーナル フリー
  • 園田 茂人
    1994 年45 巻2 号 p. 258-259
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
  • 馬場 靖雄
    1994 年45 巻2 号 p. 260-261
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
  • 1994 年45 巻2 号 p. 262-313
    発行日: 1994/09/30
    公開日: 2009/10/13
    ジャーナル フリー
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