2011年4月~2016年3月の期間、Aがん専門病院で緩和ストーマを造設した272例の患者を対象に、情報を後方視的に収集し、その傾向から緩和ストーマ保有者への看護師の役割を検討した。平均年齢60.6歳、コロストミー150件、イレオストミー120件、ウロストミー2件、術後入院平均日数25.2日、死亡退院20名、他施設への転院や通院変更は61名であった。
ストーマ造設時の背景と造設後の経過、合併症の発生時期と症状は多様であった。術前には、意思決定を支援し、術後は簡便なケアで適正時期の退院支援を図り、ストーマ合併症への教育、外来でケアを継続し、それぞれの病状や希望に即した支援を提供することが看護師の重要な役割であると示唆された。
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