【背景】看護系雑誌では、地域名・研究施設名を匿名化する慣習があるが、医学系雑誌では明示することが通例であり、相違が生じている。
【目的】看護系雑誌と医学系雑誌を対象に、匿名化表記の実態を明らかにし、地域名や研究施設名の匿名化について検討する。
【方法】医学系と看護系の主要雑誌を選定し、公表されている論文内の匿名化表記の有無について調査した。
1.医学系雑誌
2015~2019年に発行された7学会誌と2商業誌について調査した。
2.看護系雑誌
2017~2020年5月に発行された9学会誌について調査した。
【結果】医学系雑誌では匿名化表記は認めなかった。看護系雑誌では、調査対象論文675編中、「A病院」などの匿名化表記を154編(22.8%)で認めた。
【結論】看護系雑誌では施設名を匿名化している論文が多数存在する一方、医学系雑誌では匿名化されていなかった。個人情報が保護される範囲で研究施設の情報を公表することは、科学雑誌として重要と考える。
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