日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第50回研究発表 50周年記念大会
選択された号の論文の107件中1~50を表示しています
  • 大竹 一也, 両角 清隆
    セッションID: A-01
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    実世界における行為は,知識やそれを活用する能力,つまりユーザーの経験が影響している。オンラインショッピングなどのWebサイトにおいても,実世界の経験をベースに行動していると考えられる。そこでWebサイト上で経験を自然なかたちで活かせるデザインを実装するため,実世界の書店とWebサイトの書店においてユーザーの行為の比較を行った。その結果,実世界の書店とWebサイトの書店において,ユーザーの行為には共通する部分と異なる部分があることがわかった。その比較実験を分析し,1)欲しい本が明確な場合 2)欲しい本が曖昧な場合 3)散策的に探している場合 の各場合の購入決定のための情報を整理した。この結果を踏まえWebサイトで備えるべきデザイン要素を抽出した。その要素から既存のWebサイトに不足している部分をデザインし,検証実験を行った。検証実験の結果,「見開きページの画像」と「チェックした本の一覧表」の有効性を検証することができた。
  • 野村 惇, 宮崎 紀朗, 玉垣 庸一, 小原 康裕
    セッションID: A-02
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    一つの平面上にデータを(ある程度カテゴライズして)配置して、ズームインすることで個々のデータにアクセスし、ズームアウトすることで全体(またはカテゴリ)を見渡す、というGUI(Graphical User Interface)の概念があり、これはZUI (Zoomable User Interfaces) と呼ばれている。この概念をアプリケーション等のインタフェースに取り入れる研究は、過去にいくつか行われているが、Webサイトに取り入れることはほとんど試されていない。ZUIの概念をWebサイトに取り入れたとき、どういったコンテンツにおいてその有効性が発揮されるかを調べ、WebにおけるZUIの利便性を検証し、ZUIを用いての新しいサイトデザインを提案することが、本研究の目的である。検証では、ZUIを用いたWebサイトのサンプルと、その比較対象として従来のインタフェースからなるWebサイトのサンプルを用意し、タスク実験をおこなった。実験では「タスク処理にかかる時間」「タスク時にたどったデータの経路」等を計測した。実験の結果、情報探索の作業においてZUIが有効であることが証明された。
  • 生田目 美紀, 小林 真, 原田 昭
    セッションID: A-03
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    インターネットが広く普及した今日,技術の標準化を行い誰でもが利用できるコンテンツを提供しようという世界的な動きがある.ところがこのWEBコンテンツのW3C勧告には聴覚障害者向けガイドラインがほとんどない.W3C勧告では「音声の部分には代替テキストを表示するように」という記載があるだけである.WEBコンテンツの利用において,健聴者と聴覚障害者は,音声以外の部分はほとんど差がないとされていると思われる。しかし、日常的に聴覚障害者と接している経験から,映像情報に対する瞬間的な認識力や感性は差があるように思えてならない.
    本研究では,コンテンツの操作過程を視線移動とマウス移動を追跡しながら比較するという実験結果を行った.その結果WEBアクセシビリティにつながる操作性の違いなど,いくつかの特徴を見つけることが出来た.本論では実験の結果から考察を行い,仮説的な聴覚障害者向けガイドラインの提唱を行うと同時に感性や認識の違いを利用し,デザインで解決できるWEBアクセシビリティの可能性についての展開を試みる.本研究の最終目的はWEBデザインの造形ガイドライン整備である。
  • 柿山 浩一郎, 舘野 直樹, 岩田 隆浩, 平田 成, 原田 昭
    セッションID: A-04
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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     日本で初めての大型月探査機が、2005年夏頃にH-IIAロケットによって打ち上げ予定である。この"セレーネ"と呼ばれる日本の月探査・開発計画をわかりやすく一般に広報する為に、情報公開コンテンツ『SELENE Missions Viewer』を筑波大学原田昭研究室と宇宙開発事業団の共同研究の一環として作成した。 製作過程の素材を含め、1.図面、2.静止画、3.360°VR画像、4.要求性能表、5.専門家の解説文、6.デザイナによる翻訳済み解説文、の6つの要素が準備された。そこで、コンテンツの構造構築を行う為に各要素の情報としての質を見極める調査を行った。 上記の6つのコンテンツに対し、回答時間を記録可能な電子アンケートを用いて、一般人の情報に対する理解度・印象の評価を実施した。筑波大学(デザイナ)の「各コンテンツが、興味深い、飽きないコンテンツであること」、NASDA(技術者)の「一般閲覧者に解りやすいと共に、専門家の知識的欲求も満足させる」という2つの目標を加味し、「Missions」「Drawing」「Image」「VR」の4つに分類することが決定した。
  • 山崎 和彦, 村中 直文, 笹島 学
    セッションID: A-05
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    本研究は従来の機能を主体としてコミュニケーションに感性を融合させた感性ネットワーク・インタフェースのデザインを提案することを目的とする。これまでは,機能を主体としたヒューマンインタフェースをいかに使いやすくするかという目的のためにヒューマンインタフェース・デザインや人間中心のユーザセンタード・デザインが研究・導入されてきた。また,コミュニケーションも主に機能に基づいている場合が多い。しかし,人間は機能だけで判断するのではなく,感性によっても判断する。感性をベースにした人工物のヒューマンインタフェース・デザインの構造を明らかにすることは非常に有益である。特にネットワーク・コンピューティングを利用したサービス技術の分野に,感性ネットワーク・インタフェースのサービスという新しい技術を確立できる可能性がある。ここでは,気持ちをつたえるための感性ネットワーク・インタフェースの概念,構造および活用の可能性を提案する。そして,その事例として,提案に基づいた感性メールの試作を紹介する。
  • 渋田 一夫, 三平 寿江
    セッションID: A-06
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    ユーザビリティの評価や問題点の抽出において、被験者を用いたユーザテストは一般的にコストがかかる。特にテスト状況の確認に撮影したビデオを利用する場合には、分析だけで被験者に操作してもらった時間以上の時間を費やすことになる。この分析の時間を短縮するための方法を、プリンタドライバのユーザテストを事例にして検討した。操作履歴として、どの画面のどこを設定しているかというプリンタドライバの操作情報と、マウスの位置やクリックの位置を記録する。同時に、視線追尾装置を用いて、画面のどの部分に視線が向いているかを記録する。テストでのユーザビリティ評価値として、有効性、効率、満足度を測定し、その評価値が低い被験者について、操作ログのグラフを作成する。画面の滞在時間や戻り回数より、問題を含むと思われる画面を特定する。その画面の視線軌跡等より、ユーザビリティ上の問題点を抽出する。この方法と、観察とポストインタビューによる既存の方法と比較したところ、抽出できた問題点の数は同等ながら、分析に費やした時間は1/4程度に短縮された。
  • 野原 雅史, 原田 昭
    セッションID: A-07
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    本研究発表は、第49回研究発表大会で説明した、「現実店舗における非展示商品の仮想展示システムの提案」の検討結果を発表するものである。このシステムは、バーコードを媒介として複数のPCを非接触操作するものであり、このことによって店舗に展示されていない商品を仮想的に提示させるものである。このインタラクティブ・システムがどのような問題をもち、どのような情報提示が好ましいかを検討することを本研究の目的とした。
  • 益岡 了, 池田 岳史, 川合 康央, 緒方 誠人
    セッションID: A-08
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
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    従来の研究の結果、ランドマークの有効性や、特定地点の選択傾向、特定の撮影位置から撮った映像の選択傾向が明らかになった。そこで情報デザイン従事者などの任意の被験者集団に対して地図上での経路の選択調査と、映像情報システムでの調査実験を行い、被験者集団ごと地図調査と映像実験、経路の選択とその理由について比較検討を行った。総合的な検討は三者で行い、調査実験・集計・報告は益岡が行った。
  • 田中 隆充, 野口 尚孝
    セッションID: A-09
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    本研究はデザイン発想支援方法の一つとして否定表現により提案された、仮説的対極化の手法から、新規的なコンセプトを生成し、製品化へ展開する際に有効な支援方法の可能性を考察したものである。前回は理論的根拠の考察を携帯電話の例で述べた。本発表ではそれとは対照的に単純な機能で構成されるペーパースタンドを事例にして、対極化の思考方法を考察し、これら対照的な2つの製品タイプを、事例を通して考察することで、その方法論の差異を検証した。ペーパースタンドにおいては、学生のアンケートを軸にノーマティブな関係を推測し対極化した。対極化された発想から言語的概念表現から形態的概念表現への展開を試みた。形態的概念表現ではアイデアのバリエーションが主体となり、技術的側面から形態への発展に制約を含めた。それゆえにバリエーションから実体の形態表現への収束は、携帯電話の事例と比べ短い過程であった。また、作り手が対極化により提案した実体からユーザーがさらに使い方を発展させる方向があることが分かり、そのユーザーによる機能の実現による充足を実際に一度つくった製品に、さらに発展させた用途として発展型の製品の提案を試みた。
  • 永井 由佳里, 野口 尚孝
    セッションID: A-10
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    デザイン思考、特に創造的思考過程としてのその特徴について理解する目的で、デザインの知識獲得過程に着目する。これまでの実験に基づいた思考経路モデルをふまえ、その動的な構造化のプロセスを把握するため、各フェーズの関係をより詳細に追求する考察をおこなった。本研究ではデザインの創造的思考過程における「意味生成」的探索をおこなっている段階について取り上げ、その構造を言語的な解釈のプロセスとドローイングなどにみられる視覚空間的な類推の動的関係としてとらえ、モデル化することを試みる。そのための有効な手がかりとして、デザイン教育においてどのようなやりとりが教育者と学習者の間でおこなわれているかを観察研究し、両者の間での情報のインタラクションを協調的デザイン創造のプロセスとして位置付け、メタファーや洞察がどのような要因で創造性に結びつきうるのかを分析する。本研究では、実践の場からのデータに基づく理論的アプローチにより、デザインにおける創造性がどのような構造とメカニズムを持つかを探ることで創造性を協調的に支援するための手がかりを得ることを目指した。
  • 範  聖璽, 野口 尚孝
    セッションID: A-11
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    テーマ:人工物のイメージ生成におけるプロトタイプの役割と影響研究の目的:デザイン行為の結果としては、なんらかの人工物の形態が成立しなければならない。その形の形成過程はどのような知的な活動であるか、本研究は創造性思考の視点から、その思考の構造およびプロセスを把握することをめざす。研究の方法:デザイン学科の学生を対象として、いくつかのデザイン実験を行った。実験の結果について、認知科学的手法を参考し、解析した。結果及び考察:創造的な活動であるデザイン行為にとって、そのプロセスの本質が創造の過程であるが、本実験の結果から見ると、デザイン初心者にとって、イメージ生成の初期に、まず典型的、機能的な部分をベースとして考える傾向がある。そして部分と部分の関係から全体を構造化する際に、人工物の基本的なプロトタイプの確保により、効率的な変換操作が可能になる。イメージ探索の過程において、人工物に関するプロトタイプ的な知識、経験などが必要であるが、それを創造的な思考に囚われずに取り上げる能力、及びそのような能力の育成の可能性に関する研究も重要な課題であるといえる。
  • 大坪 牧人
    セッションID: A-12
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    「身につける」という日本語に象徴されるように、人は知識や道具などの使い方を「身体化」する。「身体化」することのできる道具は、とりあえず「使用可能」な道具だといえるだろう。これまでユーザーインターフェイス、ユーザビリティーといったデザインの課題領域において、「わかりやすさ」という基準は盛んに語られてきたが、「身につきやすさ」という基準については明示的に語られることがなかった。この指摘の背景には、「使いやすさ」「わかりやすさ」という基準だけでは「身につきやすさ」という条件を、必ずしもカバーしきれないという前提がある。たとえば、自転車のような道具を取り上げてみるだけでも「わかりやすさ」という基準を適用しにくいことがわかる。しかし、われわれは自転車の乗り方を「身につける」ことができるのだ。本研究では、認知科学の動向が、生命理論と交差するような領域-暗黙知理論、オートポイエーシス論、エナクティビズムなど-の知見を探索しながら「道具身体化現象」の解釈を試み、道具デザイン、ユーザーインターフェイス研究の基礎的研究領域構築を目指す 。
  • 野尻 岳, 古屋 繁
    セッションID: A-13
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    これまで、現状のユーザのもつ携帯電話操作シーンから新たなユーザ、ニーズにあわせた操作シーン導くために、使用状況の観察とインタビューから、操作シーンの構成要素を明らかにした。本研究では、シナリオの組み替えによる新たな操作シーン構築を行うために、操作シーンの比較、分析からシナリオを作成する。 操作シーンの構成要素を、状況・操作の背景・行為などについて6W1H(いつ、だれが、だれに、どこで、なにを、どのように、どのような目的で)に整理し、機能の基本的な操作手順(発信_-_通話など)と関連する行為(電波確保など)を一連の行為のつながりも示した。これらの比較により、同一の状況や背景でも関連する行為が違う場合などがみられた。このような場合、違いを読み取るために操作の意図を明らかにする必要がある。このようにシーンの構成要素は整理するだけでは不十分なことがわかった。携帯電話操作シーンの構成要素を、関係を明らかにしたシナリオとして記述するためには、整理した操作シーンの構成要素を一度分解し、状況・操作の背景・関連する行為などを操作の意図などについてことなった階層でとらえる必要があることがわかった。
  • 竹末 俊昭, 長井 浩二, 広瀬 正美
    セッションID: A-14
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    デザインプロセスの節目段階において、デザイナーはテーマを決め、色、素材、形やアイデア等について何らかの意思決定をしている。それらの誘因は自分自身の意思だけではなく、他人の意見や環境に基づくことも多い。第一段階として、学生の卒業制作研究のテーマの推進プロセスについて考察し、幾つかのパターンに分類した。その結果、何段階かのクリックポイントで方向転換の意思決定をしていることが分かった。そこで、逆にそれぞれのクリックポイント(「場」や「環境」を指す)をコントロールすることによって、デザイナーの発想や意思決定が効果的に誘発できるのではないかと考えた。特に、「迷い」を生じたときに、思わぬアイデアに遭遇したり、自力で問題解決したり、また他人から一押ししてもらって解決することもある。一方、時間切れのためにやむを得ず適当な解決策に甘んじてしまう場合もある。デザイナーの個性もあるが、その意思決定のメカニズムをある程度明らかにすることによって、今後第二段階として、市場に販売されている具体的な商品のデザインプロセスについても調査し、企業におけるデザインマネジメントに役立てて行きたい。
  • 長井 浩二, 広瀬 正美, 竹末 俊昭
    セッションID: A-15
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    社会に目を向けると、さまざまなモノ(製品、サービス)が企画、開発され提供されている。それらは新しいアイデアを含んでデザインされている。今後、モノを社会に提供していくためには、今まで以上のスピードと斬新なアイデアを提供することが求められる。その新しいアイデアのもとになっているのはデザイナーの「発想」である。
    人間の頭の中で行われている「発想」のメカニズムを解明することは困難であろう。だが、デザイナーが発想してきた過去の「足跡」を探ることは可能である。
    本研究ではまず、学生による作品制作のプロセス(足跡)を調査し、そこから発想のクリックポイントを抽出した。その結果、さまざまなデザインワークの進度とステージに関係があることが分かった。それに基づき、新しいことを発想する根底でどういった内的葛藤や外的刺激などの「やりとり」がなされているのかを探り、初心者のデザイナーにとって効率的で効果的なデザイン手法を開発した。将来的には発想を支援するツールの開発を目的とする。
  • 滝川 淳, 平尾 和洋
    セッションID: A-16
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    デザイン問題が多元的で複雑な様相を呈していることから、異分野・複数の参加者による横断領域的なアプローチとして、コラボレーションによる創発的なデザインの必要性が指摘されている。そこで、グループワークによる優れた発想を支援することを目的として、アイデア発想段階において、ブレインライティングという発想法導入による空間デザイン方法を試行した。第1報では、空間系のデザイン課題を設定し、発想法を強制的に援用するグループと、特に制限を加えないグループに分けて設計作業を行ったその方法について報告する。さらに、具象化レベル・対象領域レベルのマトリクスを用いて「スケッチ」と最終成果物である「提案書」などのデータをもとに被験者の思考過程、第3者による評価と思考パターンとの関係を分析した。その結果、被験者の提案書作成過程について【ダイナミック展開型】、【パラレル展開型】、【パラレル形態型】、【スタティック概念型】、【スタティック型】の5つのパターンに分類することができ、発想法援用グループには、展開型の思考パターンが多くみられ、最終提案書についても高い評価を受けていることが確認できた。
  • 平尾 和洋, 滝川 淳
    セッションID: A-17
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    第1報では、「スケッチ」と「提案書」などのデータをもとに被験者の思考過程、第3者による評価と思考パターンとの関係を分析した。引き続き第2報では、評価得点を用いた主成分分析で発想法援用グループの優位さ、他人のアイデアを継承して案作成した被験者のパフォーマンス、思考パターン別の特性を検証した。また、グループ間で話し合われた内容(言語データ)を加えて、マトリクスを用いて全体の作業プロセス変化をチャート化し、グループ別比較と発想法援用の優位性の原因について考察を加えた。その結果、主成分分析では、発想法援用グループ、アイデア継承者の思考パターン被験者が優位であることが分かった。全体プロセスの概観より、発想法援用グループは自由進行グループと比較して、1話題に含まれる言語データ数、アイデアスケッチの量が多くなり、提案書作成時の下書きにおいてもスケッチによる展開が多くみられた。さらに、発想法援用による強制的な抽象思考への飛躍が、優れた思考展開である【ダイナミック展開型】や【パラレル展開型】のきっかけを与えることになり、発想法援用チームが作成した多くの提案書が高い評価を受けたことも理解できた。
  • 小松 隼人, 平尾 和洋
    セッションID: A-18
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    「空間デザインにおけるブレインライティングの有効性に関する考察」では、グループワークによる優れた発想を支援することを目的として、アイデア発想段階においてBWという発想法導入による空間デザイン方法を試行し、その方法の報告と被験者の思考過程の類型化、第3者による評価と思考パターンの関係の分析、評価得点を用いた主成分分析による設計作業の有効性の考察を行った。本研究では、その続編として、このBW援用グループと、さらにBW+KJ法を加え言葉とスケッチによる思考展開を促したグループで比較的に設計作業を行った結果について報告する。具象化レベル・対象領域レベルのマトリクスを用いて「スケッチ」と提案書作成過程における「下書きスケッチ」と「記述言語」、最終成果物である「提案書」などのデータをもとに被験者の思考過程を分析した結果、BW+KJ法グループは、「記述言語」による背景レベルでの抽象思考を行い、提案書作成時における下書きにおいてもマトリクス全域でスケッチによる展開が多くみられ、最終提案書においても高い評価を受けていることが確認できた。
  • 大橋 史記, 古屋 繁
    セッションID: A-19
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    これまで、使用する機能の傾向によって決定したユーザグループと、場所や時間などの属性の違いをもとに数量化_III_類で分類した使用状況によって、各ユーザグループの携帯電話使用における特性を明らかにしてきた。しかし、その結果にはあいまいさや矛盾が含まれたため、異なったユーザグループで重複することが多くなり、グループ独自の特性は明確ではなかった。そこで本研究では、各ユーザグループの特性を細部まで知るために、ラフ集合理論を用いて使用状況の分類を行った。使用状況における各属性を従属条件ととらえ、携帯電話の各機能を決定条件とすることで、これらを決定する属性の組み合わせを求めた。この結果、たとえば同じメール機能であっても、チャットのように短時間で何度もやりとりをするグループと、文章の作成に時間をかけるものの1回だけのやりとりですませるグループがあるなど、それぞれのユーザグループの核といえる特性が求まったため、これまでの結果と併せて、より詳細な使用状況の特性の記述が可能となった。
  • 井上 勝雄, 広川 美津雄, 高橋 克実
    セッションID: A-20
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年、人の持つ感性は非線形な特徴をもつため、デザイン評価の分析手法としてラフ集合を用いられ始めている。ラフ集合が非線形な特徴をもつということ以外に、デザイン評価において注目されているもう一つの理由に、サンプル数と変数(属性)の数の制限がないことがある。実際にデザイン評価による調査分析を行うとき、多くのサンプルを収集することは大変困難である。そのため変数の方が多くなってしまうことが普通である。しかし、このように期待されるラフ集合ではあるが、決定行列からたくさんの決定ルールが求められるため、多数の決定ルールの中から、どの属性を採用すればいいのかという選択の課題がある。そこで、本報告の(その1)では、決定行列から求められた多くの決定ルールを、その演算で一緒に求められるCI値をもとに、統計的観点を加味した分析評価方法を提案する。これは多変量解析で用いられている目的変数に寄与する説明変数の関係を分析するのと似たような方法で考察ができるという利点がある。また、(その2)では、デジタルカメラの事例を用いて、本提案の具体的な適応方法と有効性を検証する。
  • 広川 美津雄, 井上 勝雄, 高橋 克実
    セッションID: A-21
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
     デザイン評価の基本的な考え方の一つに、人間の情緒的な態度やイメージを、設計の知識として用いることのできる具体的な形態要素に変換する方法がある。データ解析の観点からは、目的変数である態度やイメージから説明変数である形態要素を導出するという逆問題を解くことである。 従来、逆問題の解決には目的変数と説明変数を線形関係として扱う多変量解析で求めていた。しかし、デザイン評価は非線形な特徴を扱うため、多変量解析では方法論的な課題があった。そこで、目的変数と説明変数を非線形関係として扱うラフ集合を用いる方法が最近注目されてきている。 そこで今回は、現在売られているデジタルカメラを事例として、「ラフ集合を用いたデザイン評価の研究(その1)」で提案した分析手法を使って、イメージと認知部位(認知的な形態要素)の関係を求める。その結果「モダン」「オリジィナリティがある」「かっこいい」などのイメージを具体化する「形態要素」をセットで抽出すると共に、特に貢献する形態要素を単独で特定でき、デザイン方法論としての有効性を確認した。
  • 坂本 久子
    セッションID: B-01
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    ニューヨークにあるTiffany & Co.は、1876年のフィラデルフィア万国博覧会に出品している。出品物の中に銀製品があり、これは日本の展示会場と同じ本館に展示された。出品物の展示のために、この会社の関係者が多数この万国博覧会を訪れたことが考えられ、同じ会場内に展示されていた日本の出品物を目にしていたとも推測出来る。そして、この会社のムーア氏が日本の出品物を300ドル以上で購入したという新聞記事に見られるように、日本の美術工芸品への関心は深かったと考えられる。また、チャールズ・ルイス・ティファニーとルイス・コンフォート・ティファニィ父子は、フィラデルフィア万国博覧会を経由して日本を訪れたイギリスのクリストファー・ドレッサーに、日本から大量の美術工芸品をアメリカに持ち帰ることを事前に依頼したという報告もみられ、当時のこの会社の関係者と日本の美術工芸品とのつながりは深かったと考えられる。これらのことは、その後のこの会社の製品デザインに少なからず影響があったとみられる。本報告では、フィラデルフィア万国博覧会前後の時期を含めて日本の美術工芸との関わりについてゆかりの人々を中心に考察する。
  • 立部 紀夫
    セッションID: B-02
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    箔とは金、銀、銅、錫、真鍮などの金属をうすくたたいてのばしたものをいう。そして、これらの箔を製造し、販売もする業種が箔屋である。箔屋の看板が絵画資料に初めて描かれるのは、現在のところ、室町時代後期に制作された高橋本「洛中洛外図」であることがわかった。当時の箔屋の看板は小形の横長の板に、彩色した四角い図形を二個、左右に等分に描いた意匠であった。
  • 金子 宜正
    セッションID: B-03
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
     イッテン・シューレ(1926-1934年)は、ヨハネス・イッテンによってベルリンに設立された造形学校である。閉校するまでの間、イッテンは、何人かの日本人との交流があった。イッテン・シューレにおいては、教える側には、画家・水越松南、竹久夢二がおり、教わる側としては、自由学園からの二人の留学生(山室光子・笹川和子)がいた。以上の人々の同校における活動の詳細及び我が国への受容については、これまで私は論文にまとめて発表してきた。特に二人の自由学園の留学生は、バウハウスで学んだ水谷武彦や山脇巌・道子らと同様に、バウハウスの教育を我が国に伝える重要な役割を果たしたと言える。本発表では、その後の研究を加え、イッテンとの相互交流、イッテンをとりまく当時のベルリンの状況がどのようなものであったのかを含め、デザイン教育における彼の考え方と日本人の活動がどのように連関していったのかについてさらに明らかにし、イッテンのモダン・デザインにおける造形思考と日本とのかかわりについて論じる。
  • 針貝 綾
    セッションID: B-04
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
     リヒャルト・リーマーシュミートが1900年のパリ万国博覧会に出品した<芸術愛好家の部屋>のインテリアは、ミュンヘン美術工芸工房協会の注文によりデザインされたものである。トータル・プロデュースを任されたリーマーシュミートがデザインした編み模様のフリーズが盛期ユーゲントシュティルを示している一方で、室内に使用された椅子などは機能主義的で不統一との批判を受けたりした。それにも関わらずリーマーシュミートはこの<芸術愛好家の部屋>のインテリア・デザインにより1900年の万国博覧会でゴールドメダルを獲得。以後、ドイツのインテリア・デザイン界において主導的な役割を担っていくことになる。本発表では、<芸術愛好家の部屋>のデザイン画や試作などを検討しながら、構想から実制作までのプロセスとその後の製品化のプロセスを明らかにしていきたい。
  • 天貝 義教
    セッションID: B-05
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    ウィーン万国博覧会の閉会後の明治7年、博覧会事務官として現地に派遣されていた平山英三は、ウィーンの美術工業博物館付属応用美術学校に日本人として初めて入学し、明治10年まで、当時の学長であった建築家のヨーゼフ・シュトルクのもとで応用美術を学んだ。美術工業博物館は1864年に、ロンドンのサウス・ケンジントン博物館をモデルとして設立され、応用美術学校は、博物館の教育機関として1868年に開校された。その教育目的は、美術工業(ガラス、テキスタイル、金工、陶磁器、木工家具、革工など)の要求に適う能力をもった人材の養成であり、その教育は、美術アカデミーと同じく絵画、彫刻、建築を基本とするものであった。こうした教育理念は、美術工業博物館の初代館長であったルドルフ・フォン・アイテルベルガーの考えに基づいていた。ウィーン大学の美術史教授でもあったアイテルベルガーは、当時の代表的な歴史主義者であり、平山の留学当時のウィーンの美術工業と建築は、その強い影響下にあった。美術工業博物館の建築様式や、応用美術学校における絵画、彫刻、建築教育は、アイテルベガーの歴史主義を反映していたのである
  • 近藤 存志
    セッションID: B-06
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    熱心なゴシック・リヴァイヴァリストであった建築家A. W. N. ピュージンは、19世紀前半のイギリスにおける建築趣味に「異教主義的」な諸傾向を見出すとともに、そうした傾向を激しく批判した。ピュージンによれば当時のイギリス建築界は、建築の様式を生成されるものとしてではなく、異教的な歴史上の様式の数々から採択されるものとして位置付けていた。ピュージンはこうした有様を「建築の乱痴気騒ぎ」と表現して、その異教的な様式を復興、折衷する傾向を揶揄した。また、こうした状況において名声を謳歌する当時の建築界の指導者たちは、ピュージンの目には、「まるで、あらゆる世紀とあらゆる国々の装いによって飾り立てられたような」人々であり、「一晩のうちに二、三の異なる衣装を身に纏う」ような、いわば「道化師のような存在」としか写らなかった。本稿では、19世紀中葉当時のイギリス建築界に広く定着していた数々の「異教的様式」に関するピュージンの言説を取り上げ、彼が自分自身の生きた時代の建築・デザインの諸相を如何に理解し、自らが推進したゴシック・リヴァイヴァル運動の正当性を論証したのかという点について検討する。
  • 谷内 健
    セッションID: B-07
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    本報告は、前回(第49回研究発表大会)において報告した「NationaL Geographic誌に関する研究」の続報である。同誌は、1888年米国で創刊された月刊誌で、地理を主軸とした質の高い記事と写真により、現在では1000万部を超える発行部数を誇る世界的に著名なクオリティーマガジンとして評価されている。雑誌にとって広告は不可欠な構成要素のひとつである。米国で雑誌が発行された1750年代にはすでに広告が掲載され、以後市販の雑誌の大半は広告を掲載している。また、広告はその雑誌の特性や時代背景を示す貴重な資料でもある。19世紀末から20世紀まで100余年にわたり掲載された広告(広告主、広告内容等)を精査することにより、同誌の掲載広告の変遷と、市民文化生活(特に生活用品、乗用車、電気製品などの工業製品)の発展過程との関連性を解明することを目的に資料の調査分析を行なっている。今回の発表は、これまでに明らかになった調査分析結果と考察につき中間報告を行なう。
  • 庄子 晃子
    セッションID: B-08
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    昭和3年に仙台市に設立された商工省工芸指導所は、海外にも受け入れられる漆器の創出が指向し、所員小岩峻(古明)が外国人の嗜好に合う鮮明色の漆塗装方法の研究開発に携わり、昭和7年に『工芸ニュース』誌(1巻1号)上で発表、昭和8年に特許を申請、同10年に「漆器新塗飾法」として特許110460を得るに至っている。これがいわゆる玉虫塗である。 工芸指導所は、東北帝国大学金属材料研究所と協力して、研究成果の商品化とそれらの流通を図るために昭和8年に「東北工芸製作所」の設立を支援し、昭和14年に同所に「漆器新塗飾法」の特許を使用することを認めた。同年12月に第一回玉虫塗新作発表会が仙台の三越デパートで開催され、以後、玉虫塗漆器は同所の主力商品となった。本稿では、玉虫塗漆器の研究開発と商品化および流通面での跡づけを行なう。
  • 北村 元成, 佐渡山 安彦, 村瀬 敬子, 林崎 吉孝, 桑名 明
    セッションID: B-10
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    日本における商標について、商標条例が施行された明治17年から現在に至るデザインの変遷について考察している。商標広報、商標広報データベースをもとに、デザイン的特徴を抽出するための分類を作成し、各年代からランダムに選択した計2600サンプルについて時系列分析を行った。
  • 遠藤 律子
    セッションID: B-11
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    要旨  書物は印刷を表現手段とするグラフィックデザインの一部であり、印刷技術に支え られ、変化し続けてきた。本研究は、日本の書物の装幀の変遷を主として、印刷、製 本技術、紙などの開発との関係を参照する。これにより技術が装幀に与えた影響を浮 き彫りにすることから、今後の装幀、ひいてはグラフィックデザインやコミュニケー ションデザインに資することを目的とする。これまでに明治時代を検証し、分析をお こなってきた。継続研究として、本報では大正時代の書物の装幀の技術面からの分析 をおこなった。大正時代は書物の装幀、ことに文芸書の円熟期といわれており、また 西洋から導入された印刷技術が、確実に表現と結びついた時代でもあった。書物に関 わる諸技術が、装幀に与えた影響という視点から、文献調査、現物調査を行こない、 大正時代の書物の特性を明らかにするものである。
  • 中嶋 健治, 日原 もとこ
    セッションID: B-12
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    昭和、平成と時代が進む中、日本は独自の伝統・価値観・美意識と言った伝統文化を急速に失い、変質させてきた。その状態において現代若者たちは日本固有の美意識や、しきたりなどの知識を学ぶ機会は余りにも少なく、色彩感覚も影響を受けていることが考えられる。それを確認する第一ステップとして、今回の調査では配色の一般的な標準指標とも言える日本カラーデザイン研究所作成のイメージスケール(以下NCDスケールとする)に対して、現代の若者がどのような配色表現を生み出すのか、色彩感覚のズレを確かめることが目的である。 また、現代の若者が日本に対する色彩イメージと同時に、日本以外の地域に対してもどのようなイメージを抱いているのかについて調査・分析し、考察を行う。
  • 日原 もとこ, 中嶋 健治
    セッションID: B-13
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
     昭和、平成と時代が進む中、日本は独自の伝統文化を急速に失い、変質させてきた。いま、世界がグローバル化している中で、現代若者たちは日本固有の美意識や、しきたりなどの知識を学ぶ機会は余りにも少ない。そこで、色彩感覚について日本人のアイデンティティを知るために、そのプロフィールを覗いてみる。今回は2つの大学生群から、各国のイメージについて配色表現をしてもらい、自国をどのように捉えているのか比較観察を試みる。
  • 吉田 旺弘
    セッションID: B-14
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    パソコン用のプリンターが一般家庭用として十分普及し、画質も年々向上している。加えてデジタルカメラが普及し、そのカメラで撮影した画像をプリンターでプリントすることが一般的になっている。そこで問題になるのが色の保存=耐光性の問題である。
     これまでのプリンターは一般に染料系のインクを使用していたために耐光性に問題があった。退色しやすいからである。
     ところが、顔料系のインクを使ったプリンターが登場し家庭に普及してきたためにその問題が解決しているように見える。
     そこで、染料系のインクと顔料系インク、および写真の色の退色を比較することにより、顔料系インクを使用することによってどの程度耐光性が向上したかを検討した。
     促進耐光性試験による試験結果から、色差と偏色の程度と経時変化、紫外線照射時間での比較などのデータで検討し、顔料系のインクが耐光性においてどの程度優れているかを明らかにした。
  • 木村 南
    セッションID: B-15
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    自転車の軽量化のために1985年以降、日本の東レで開発された炭素繊維が自転車フレームとして採用され、オリンピックで東ドイツチームが金メダルを取り、その後ツールドフランスでの活躍もあり、自転車用素材として炭素繊維は広く受け入れられてきた。また、チタン合金もTig溶接の進歩に伴って徐々に拡大されている。またAlパイプも大径化により、ヤング率の低さをカバーして広く用いられるようになってきた。当初は接着構造が主体であったが、Tig溶接に置き換わってきている。これらの自転車における新素材の応用について過去30年間の日本で入手できる自転車、自転車部品を雑誌広告の中から抽出し、材料開発、接合技術開発の観点から整理した。結論として材料開発から約3_から_10年後に実用化がなされ、コスト的に従来材のCr-Mo鋼パイプのろう付け構造と同一コストになるまでにはさらに5_から_10年を要した。そこで著者が開発したオートクレーブを使用しないゴム型を利用する簡易成形法により、炭素繊維の応用例が少ない自転車ペダル等(Vf=25_から_40%)への応用を試みた。この技術を将来的には車椅子の軽量化に応用することを目的としている。
  • 高山 正喜久
    セッションID: B-16
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    今回は「資料を集めることと分類」ということで造形的な考えを整理統合する方法を検討した。
  • 金田 博
    セッションID: B-17
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年、バリアフリ_---_デザインやユニバ_---_サルデザインに対する関心の高まりと社会的な要請が顕著になっている。本学の聴覚障害学生の特性を活かし、自らが聴覚に障害をもちユ_---_ザでありデザイナ_---_を志している学生が考える「聴覚障害者に配慮した製品デザイン企画」を本学3年生1学期の専門教育「生産デザイン特別論・演習」で実施している。自らの事を考えることをとおして学生の主体性を育て、バリアフリ_---_デザイン、ユニバ_---_サルデザインの理解を深め、本学学生ならではのデザインに対する質的特徴を育成し、学生自身が考えるデザイン企画例をもとに聴覚障害のバリアフリ_---_デザインやユニバ_---_サルデザインの視点を考察することを目的としている。授業方法と企画例を紹介し考察する。
  • 松崎 元
    セッションID: B-18
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    本稿は、ドイツの統合大学(Gesamthochschule)におけるデザイン教育について、カッセル大学とエッセン大学の例をもとに、両校の歴史的背景・立地条件・カリキュラム等について比較し、統合が進む昨今の日本の大学のために何らかの教訓を得ようとするものである。カッセル大学はドイツ中部のヘッセン州に位置し、1971年に複数の単科大学を統合して設立された。カッセル市は5年に一度、現代アート展「Documenta」が開催されることでも有名で、かつて柳宗理氏が前身のカッセル美術学校に一年間招聘されたことでも知られる。一方エッセン大学は1972年に統合され、インダストリアルデザイン専攻ではウルム造形大学で助手の経験を持つStefan Lengyel氏が教授を務めている。どちらの大学も美術専攻の学科が他の専攻と比較して古い伝統を持つ点では共通している。エッセン大学が全ての専攻を一つの敷地に集めたのに対し、カッセル大学ではいくつかの専攻で、街全体に校舎を散在させる形で残し、かつての建物をそのまま利用している。こうした類似点と相違点を踏まえ、教育内容についても比較することで、更にその特徴から日本におけるデザイン教育への提言をまとめる。
  • 渡部 隆志, 有賀 妙子
    セッションID: B-19
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    大学・高等学校のWebページ制作演習授業を対象に、情報デザインの観点を取り込んだ演習プロセスと評価のための教材を開発した。
    企画ワークシートにて、テーマ、目的、対象を決定し、イメージプロットとカテゴリーリストによってデザインイメージを明確化する。イメージプロットはWebページがめざす性格(イメージ)を表現する言葉を配置したもの、カテゴリーリストはWeb内容を分類した一覧である。これらシートは、企画されたページに関して、評価者と制作者が共通理解を持つためのツールである。
    イメージプロット、カテゴリーリストで明確化されたページの性格がどう具現化されているかを、プレゼンテーションを通して検討する。評価者のために、スタンダードデザインテーブルを用意した。これはデザイン表現上の観点を示した評価指針である。デザインの意図を制作者が説明できるかが学習のポイントとなる。
    さらに、評価のためのrubricを開発した。rubricとは、複雑で主観的な規準を査定するために使われる採点方法である。
    今後、本教材を授業に用い、その妥当性を検討する予定である。
  • 鉄矢 悦朗, 太田 朋宏, 正木 賢一, 関田 義博, 黒澤 茂樹, 八重樫 幾世子, 藤谷 立自
    セッションID: B-20
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年のコンピューターを使用した造形のバーチャル(仮想)検討手法の普及は目覚しい。造形教育現場においても、例外ではない。一方で、造形教育の総合的且つ、リアルな実践演習は、少ない。本事例は、以下3つの目的を持つ。1,造形教員を目指す者に対して、着想→計画表現→造形製作→発信表現といった一連のリアルな造形行為を演習として構築・実践し、造形教育に対する効果を明らかにする。2, 第三者に対し、造形を伝達するためのコミュニケーション手法を実践的に研究する。3,附属小学校とのコミュニケーションを通じて、教育現場において造形分野の協力を潜在的に期待する場を調査し、造形領域の可能性を顕在化させる。上記の目的を踏まえ大学の附属小学校の飼育委員会の子供たちの協力得て、大学の演習としてヤギ観察施設をデザイン・制作を行った事例である。
  • 藤原 智代, 日原 もとこ
    セッションID: B-21
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    幼・児童の英語教育における効果的な環境作りについての研究。
  • 原山 聡子, 宮崎 紀朗, 玉垣 庸一, 小原 康裕
    セッションID: B-22
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    近年我が国では犯罪が増加傾向にある。だがその一方で、人々の防犯への関心は決して高くない。個人の防犯意識を高めるための教育的活動をより活発に行う必要があるのではないか。特に新しく一人暮らしを始める若者は、親元を離れた開放感から無防備になりがちである。さらに一人暮らしを始める土地に馴染みが薄い場合が多いため、犯罪を助長し、不安感もつのらせる状況といえる。そこで本研究では女子大学生を対象に、防犯意識を向上させるシステムモデルを提案した。防犯対策を気軽に行わせるため、ユーザーの間で普及している携帯電話を利用した。そのアドレスが使われてるかを管理するメール返信システム、住んでいる地域ごとの情報交換掲示板、そして空き巣などの住居侵入被害から部屋を守る簡易ホームセキュリティシステムである。このシステムを生活に役立てる習慣を通し、高い防犯意識を持った社会人を育てることを最終目標とする。以上のシステムについて綜合警備保障株式会社・女子大学生の保護者からの検証を仰いだ。コストという問題点が浮上したが、大学の付加価値として魅力的であり、本研究は治安の悪化という問題に学校側が立ち向かう布石となったと言える。
  • 西川 潔, 山本 早里
    セッションID: C-01
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    研究の背景と目的:1987年国鉄が民営化され、様々な変化がおきたが、店舗の増加は中でも顕著である。それに加えて新線の導入、昇降機等の追補的敷設は、構内空間の拡張と複雑さを増した。今回は、現在実施している交通機関におけるサイン研究のプランを報告し、また把握した案内サインの問題点を報告する。研究プラン:直接の研究対象は東京、上野、新宿のJR3駅である。以下の5点を軸に研究を遂行した。(1)空間構成、空間利用の把握ならびに各種サインの設置現況とデザインを記録。並行して国内外の類似施設も調査。(2)複数の交通機関サインマニュアルを分析。(3)駅利用者と駅職員へのアンケート調査。(4)アイカメラを用いた利用者の目的地探索調査。(5)客観的根拠に基づく改良案策定及び新案の優良性を示すための実験。案内サインの問題点:問題点は以下の5点にまとめられる。(1)広告と案内サインの混在と案内サインの視覚的非優位性。(2)案内サインの情報整理と伝達場所の不適。(3)色覚障害者及び景観に不適な色彩。(4)判読困難なフェイスデザイン。(5)空間と不均衡なサイン形式。
  • 田中 佐代子, 西川 潔
    セッションID: C-02
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    首都圏拠点駅は大規模化し複雑である。利用者が目的の場所に速やかに移動するためには、誘導サインだけではなく、建築物の構成を把握するための空間系サインが必要であり、そのデザイン的向上が求められている。
     本研究の目的は駅構内案内図や類似施設の現状及び問題点、また問題解決の参考となる事例を可能な限り収集することに努め、望ましい駅構内案内図をデザインするための与件を抽出することにある。そして最終的には首都圏拠点駅における駅構内案内図の改善プランを提言する予定である。
     方法としては、国内、ベルギー、オランダにおける拠点駅及び国際空港を観察し、問題点や優れた点等を、画像及び文章で記録した。その後、表示形式と表示内容別に分類した。また可能な限り構内案内図中の配色数を種類別に分析した。
     その結果、駅構内案内図の表示形式には、掲示型、印刷物、コンピュータ・ディスプレイ、触知型があることがわかった。また同一構内における案内図は、書体や配色などデザイン的な統一があるほうが望ましいことや、外国語表記、配色数、同一色の重複使用、明度差について検討する必要があることがわかった。
  • 山本 早里, 西川 潔, 穂積 穀重, 田中 佐代子
    セッションID: C-03
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    駅利用者の案内サインに関する利用実態と要望を把握するために、利用者と駅職員とにアンケート調査を行った。 東京駅と上野駅の構内で乗降客各500人に任意にアンケート用紙を配布し、後日郵送で回収した。同駅の職員にも別に作成したアンケートを配布し、利用者からの質問や苦情の状況、職員自身の要望を聞いた。 利用者のアンケートの回収率は両駅とも約4割であった。集計の結果、誘導表示が不十分な理由として2割以上の人が挙げたのが「設置数が少ない」「適切な場所にない」「表現が難しい」「文字が小さい」であった。ほかに15%の人が「誘導表示が目立たない」を挙げており、広告や店舗との競合が推察された。また、7割以上の人が路線の区別に色を利用していることを知っていたが、6割以上の人が誘導表示で手がかりとするのは色よりも文字と答えた。改札出口や入口の色を正しく答えた人が1割以下であったことからも、サインに色を利用することの難しさが確認された。さらにピクトグラムにも認知度が低いものがあった。 駅職員からは「誘導表示の矢印を誤解している利用者が多い」という問題点や「わかりやすい構内案内図があるとよい」などの要望が出された。
  • 金 暎希
    セッションID: C-04
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    韓国国花である“むくげ”をデザインし、それを日常生活の中で活用できるようにだ多様な形を開発する研究である。
  • 高橋 洋平, 宮崎 紀朗, 玉垣 庸一, 小原 康裕
    セッションID: C-05
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    研究の内容は、ジャズのレーベル「ブルーノート・レコード」の1950年代から60年代に制作されたジャケットのデザインの特徴を分析し、どのような要素がブルーノートらしさ、あるいはジャズらしさといったイメージを形成していったかをさぐるものである。まずレコード・ジャケットの画面を構成する視覚的要素について、調査対象となるレコードジャケットについて集計を取り、その結果から他のレーベルやデザイナー別に比較を行い、デザインの特徴を把握した。次に視覚的要素をカテゴリーとして数量化III類による解析を行った。その結果から、デザインの傾向はおおまかに見て「単純かつ不安定より」であることが分かった。それは配色などに見られるシンプルな要素と文字組などの不安定な構成によるものだと考えられる。またこの「単純かつ不安定」という傾向は、モダンジャズ創成期のシンプルな編成や音、また不安定感はジャズの即興性にも通じるものがあるといえる。したがって、ブルーノートのレコードジャケットはその音楽を想起させるような特徴を持っており、それが音楽の視覚化とイメージの確立につながったのではないかという結論に達した。
  • 高田 多恵子, 高田 哲雄, 室田 和夫
    セッションID: C-06
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    バーチャルキャラクターを利用したインターネット上のコンテンツ制作が盛んにおこなわれているが、その中で教育における可能性については大きな期待が寄せられている。WEB Based Teaching (またはtraining)などにより生徒がインタラクティブに教材を取り出し、自分の学習意欲や習得レベルに見合った学習プロセスを選択することが効果をあげているが、小学生をはじめとしてこれからの世代が視覚的に楽しく友達と会話するような気分で学習を進めていくことがさらなる効率を上げるものと考えられる。バーチャルキャラクターはそれらの中で学習意欲を最も高めティーチングアシスタントとしての存在としてふさわしいものと考えられる。本研究は教育の現場におけるバーチャルキャラクターの可能性を探るものである。
  • 高田 哲雄, 鈴木 昇一
    セッションID: C-07
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    CG&AIの研究において前回は垂直区分としての環境層,社会層,個人層についてそのフレームを発表したが今回は水平区分であるところの物理層と心理層の構造的関係について発表する。物理層は主に実際に起こりうる視覚的な結果としての物理現象や登場人物のアクションによってもたらされる物理的プロセスを決定づけるものであるが、現実的にはその背後に地球科学的な法則や同時に社会法則、人間の心理的法則との関わりによって発生するものである。これらのかかわりは一般的には意識されない場合が多いが物語として構造的に展開されるプロセスにおいてはこの両者のかかわりを動力学的に解明し逆に意図に沿って明確に構築しなければならない。今回は特にこの心理層と物理層の交錯について明らかにする。
  • 山本 政幸
    セッションID: C-08
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/08/01
    会議録・要旨集 フリー
    ニュー・タイポグラフィを推進した二人のデザイナー、チヒョルトとアルビヌスの理論と実践を比較考察する。
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