日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第61回研究発表大会
選択された号の論文の293件中251~293を表示しています
  • ワークショップ、ディスカッション、対談における表現方法の比較
    西村 奏美, 安武 伸朗
    セッションID: PB10-16
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
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    リアルタイムドキュメンテーション は、学習やビジネスにおいて意思決定を助ける記録・共有の有効な手法である。筆者は2012年よりワークショップ(UX Shizuoka)の記録とファシリテーションを実践し、可視化の表現と効果について継続的な研究を行った。その結果、焦点化、発展、突破、転換に該当する、4つ出来ごとを可視化することで、リフレクションとファシリテーションの双方で効果があがると考えられる。加えて、ディスカッションや対談の場における記録・共有について報告する。
  • 伊藤 孝幸, 山崎 和彦
    セッションID: PB10-17
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    今回の研究ではわずかな変化を視覚化するための指標の抽出及びその結果をもとにした、デザイン提案を行った。まず植物などの観察を行い、その中からわずかな変化を表す指標として、大きさ、色、形状、早さという4つの指標を抽出した。そこからどの程度で変化を感じるかを実験し、そのデータをもとにわずかな変化をマウスの動きに連動して変化するWebサイトという形で表現した
  • Co-Designをとりまく環境要因に着目して
    上平 崇仁, 小菅 航平
    セッションID: PB10-18
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    視覚言語を用いたサインを手軽に作成するツール「PixC」の開発について報告する。本稿では、デザイナーではない人々でもデザインを行い、異なる言語を利用する人々が集う場において必要に応じたビジュアルサインの作成・素早い改善を可能にするアプリ開発の事例と、作成のプロセスをデザイナー・施設運営者・ユーザの関わり合いによる共創と捉え、それを成り立たせる環境的な要因と知見について、運用実験を通じて明らかにすることの2点をまとめた。ユーザテストと運用実験の結果、PixCはデザインをサポートするにおいて十分に効果的であると判断し、実践を元に,サイン作成に関わるCo-Designを成り立たせるための要因についての考察を行った。よい活動が出来たケースでは、1)物理的な距離の近さに伴う対面での議論の多さ、2)お互いの思惑の一致、3)コミュニティに程よい流動性があり部外者との関わりを許容する態度、が挙げられた。視覚言語を用いたシステムとしては、言語障害者向けのものは開発されているがデザインするためのツールは少なく、実際に公的施設の短期イベントに活用されたほか、今後はワークショップでの展開を予定している。
  • 留学生が体験する日本の「間食生活」
    謝 欣欣, 須永 剛司
    セッションID: PB10-19
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
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      本稿では生まれて初めての食べ物と出会うことを「食べ物 ハンティング」と呼ぶ。「食べ物ハンティング」のシンプルな好 奇心や、探している時のワクワク感、驚きを満足させることは 海外における生活では大きな楽しい経験である。留学生の私 は、学校の帰りに、「食べ物ハンティング」をしにスーパーに立 ち寄るのが多忙な留学生活の些細な幸せでもある。見つけた食 べ物には、想定した通りの味と、想定していなかった味がある。 特に、想定したものとは違う味に出会うことがこのハンティングを異文化食体験として面白いものにしてくれる。  
      私たちは生まれてから、住んでいる地域(地元)の食べ物の 味、食感、匂いなどに親しみ、その味を「当たり前の味」と感じ る。地元の人にとって「当たり前の味」は、実は外国人には当たり前ではない。この体験を「異文化食体験」と呼ぶ。私はデザイ ン専攻修士課程の研究として、留学生の視点で日本の食体験に 着目し、私にとって「当たり前」ではない食の体験を視覚表現す る。その表現を通して、日本の食とそれを形づくっている文化 について考察、視覚化した。
  • 佐藤 忠輔, 安藤 昌也
    セッションID: PB10-20
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は、低下している映画館利用を向上させるため、映画観賞の際に返却されるチケットの半券を利用し、映画館でしか体験できない価値を他人と共有することにより、映画館で映画観賞するように促すことを目的とする。
    対象ユーザーは映画を映画館で観ない者とする。現状における映画興行のビジネスモデルと、映画観賞チケットの半券利用の実態を調査し、半券を利用したスマートフォン用アプリケーションを制作。有効性を調査、分析する。
  • 見えないものを見えるようにする
    鈴木 奎介, 和田 功
    セッションID: PB10-21
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    ここでの目的は、ヒトが感じられないものを感じるコトを可能にすることにあります。本研究では、音に着目し、人々の間の通信を容易にするOTOMOと言うツールを提案しています。 あなたの好みの音がOTOMOから鳴ります。 あなたと誰かが互いに通過した時、音はOTOMOから流れます。 それによって、あなたはきっとその人と話すでしょう。 さらに、OTOMOを持っている人々が同じ場所に集まるとき、これは音楽になるのです。 この音楽を聞くとき、そこに人々の自然な集合を見ることができるでしょう。 この研究は、新しいコミュニケーションの方法を提案なのです。
  • 氏家 拓海, 両角 清隆
    セッションID: PB10-22
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は、東北工業大学、クリエイティブデザイン学科の学生の作品制作活動を支援することを目的として開発されたWEBサイト「クリエイティブデザイン学科作品データベース」が自主的に使用されていない事を問題に掲げ、学生の作品に対する制作意欲を向上させ、作品データベースの登録件数を伸ばすこと、及び、多くの学生に登録作品を閲覧してもらい、制作活動に活かしてもらう事を目的とした研究である。そのために、学生が学生の登録作品の評価を行う機能、「学生評価機能」を提案し、実装した。作品を評価された学生は作品制作への意欲が向上し、自主的に作品を登録するようになるという事を狙いに制作を行った。以下は実際に検証を行ってみての結果である。1)本機能は学生の作品に対する制作意欲を向上させる事が出来る。2)本機能よるクリエイティブデザイン学科作品データベースの活性化は出来なかった。
  • 長塩 真也, 山崎 和彦
    セッションID: PB10-23
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    自分で演奏して音を奏でることは楽しいことであり、多くの人が楽器の演奏に憧れを抱いている。しかし、どんな楽器でも綺麗な音色で演奏をする為には毎日練習をしていく必要がある。近年増加しつつあるデジタル楽器はそのような苦労をしなくても、ミュージシャンになったような感覚で楽しめる簡易的なものが増えてきているため、演奏することが身近になりつつあることがわかる。このようなことから、本来なら練習を重ねなければ出来ないような音を奏でる楽しさを体感出来るプロダクトの提案を目的とする。  音楽に関するユーザー調査の結果からコンセプトを抽出し、アイデア展開、ペーパープロトタイプで実寸検討行い、修正を入れながら制作した。その結果、提案する作品として普段の生活の中で自然に行っている足踏みを演奏方法として取り入れ、作曲も楽しむことの出来るアプリケーションとプロダクト「Step Musician」を制作した。
  • Happy Space Generatorの提案
    神田 有希, 安井 重哉
    セッションID: PB10-24
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    現在, 私たちの身の回りには様々なモノがあふれている. そ れらのモノの中には, 面白さやかわいさなど, モノの使用目的 や利便性に合わせただけのデザインではなく, ユーザの感情に 影響を与える要素が含まれているモノもある. そして, その要 素の一つには,「 モノのデザインによってユーザの明るい気持 ちを誘うこと」があると考えた. Kleinke らの実験[1] から, 意図的に作った笑顔であっても, 感情を明るくできることが証 明されている. また, 笑顔をつくることによって感情の向上を 図るシステムの開発として, 辻田眸らの研究「笑顔は人を幸せ にするのか?笑顔促進支援システム」[2] がある. この研究では, 日常生活の中で積極的に笑顔をつくることを促進するシステム 「HappinessCounter」を提案している. HappinessCounter を使 うことによって発生する笑顔は意図的なものであり, 自然に作 られた笑顔ではない. そこで, 本研究ではユーザの感情の向上 を誘発できるような, 笑顔を含む様々な要素について検討し, 提案を行う.
  • 石川 雄仁, たちばな いさき, 渡邉 哲意
    セッションID: PB10-25
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    小児がん患児へのインフォームドコンセントにおいては、医者から直接子どもたちへも行なわれているが、担当する医師からは、説明内容が難しく理解しにくい状況が見受けられるという。患者、家族からは小児がんがどのような病気でどのように対応してよいかなどの情報を知る手段の要望も多くあり、そのような背景から東京都立小児総合医療センター血液腫瘍科の金子隆ら医師が「子どもと家族のための 小児がんガイドブック 東京都立小児総合医療センター血液腫瘍科編」(永井書店2012)を出版している。  この書籍については文章内の漢字、単語内容から、小学生以下の子どもには理解しにくいと考えられる。また病気や治療についての説明は医師から説明を受けた保護者が子どもに説明するケースが多く保護者の心情的負担も大きい。前掲のガイドブックの内容をもとに、入院中の子どもたちから興味を引き、保護者とともにもしくは子ども自身で病気や治療の理解をするための支援ツールとして本アプリケーションソフトウェアを制作した。
  • 趙 雪陽, 山崎 和彦
    セッションID: PB10-26
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    この提案は情報クラス化の手法を用いて、人々に公共情報 を正確で高効率で伝達するというサインデザインの思考の実 際例の応用を試みることにある。  EURO PLAZA ショッピングセンターのサインシステムの改 造を具体例として、情報クラス化を手段として EURO PLAZA ショッピングセンターに現在存在している情報不足や情報過 剰などの情報掲示問題を解決する。 クラス化サインデザインを応用し、情報を正確にし、高効 率に伝え、情報のバランスを求める。ショッピングセンター において情報を正確に伝達するのが今度のデザインを提案す る目的である。
  • MN法を活用したユーザの興味を惹く演出
    井上 順子, 小山内 靖美
    セッションID: PB10-27
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、直感的なUIデザインの発想方法として、創造的思考法の1つとして知られるNM法を活用した発想手法について報告する。 直感的でわかりやすいユーザインタフェースを提供するためには、システムの概念モデルをできるだけユーザーのメンタルモデルと一致させるよう配慮する必要がある。ユーザは見慣れないインタフェースを利用する場合、あらかじめもっている知識や類似した経験を生かすことで、見慣れないインタフェースを操作したり理解しようとする。メタファの利用は、メンタル・モデルの形成を助けることができ、初心者へ新しいテクノロジを普及する効果が期待できる。  本研究では事例として、学生が新規にユーザインタフェースを提案するケースを想定し、ユーザの興味を惹くUIのアイデアを発想する授業課題について報告する。また、アイデア発想手法として、創造的思考の1つとして知られるNM法を活用し、新規UIデザインのための着想と発想段階を活性化する教材を作成した。
  • 宮川 真道, 安藤 昌也
    セッションID: PB10-28
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    GUI上の動きの表現は、画面遷移や注視度の向上のために使用される事が多い。GUIの動きと感情推定に関する先行研究では、人は図形の回転や往復といった単純な動きであっても共通する感情を推定できることが明らかになっている。しかし、これらの研究は表現として動きが用いられることを想定したものではない。例えば、人が感情を表現する手段として動きを用いることがわかっている状況では、共感の作用が働きこれらの研究結果とは異なる感情が推定されるのではないか。この仮説が正しければ、人と人とのGUIを介したコミュニケーションにおいて、画像や言葉に動きを加えることで、送り手が受け手により豊かな感情を伝えることが可能になると考えられる。そこで、実験は送り手(実験協力者)の有無によって、実験参加者は12種類の単純な動きを示す画像に対してどのような感情と推定するのかについて評価を行った。その結果を比較及び分析し、考察する。
  • 柿山 浩一郎, 福田 大年, スーディ・神崎 和代, 菊地 ひろみ, 照井 レナ, 鹿内 あずさ
    セッションID: PB10-29
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    広域積雪僻地において訪問看護事業所は重大な役割を担っており、その負荷が増している。本研究では、ICTを用いた遠隔看護システム(E-KANGO)の開発・運用・検証を行っている。本稿は、都会と田舎に居住する健康高齢者が抱く「ICT機器を用いた健康管理サービスに対していただく印象の差」を明らかにすることを目的としたアンケート調査の報告である。アンケート調査の考察を通して、本研究が想定する健康管理サービスの具現化に際し、都市部と遠隔地で、ハードウエアのサイズに違いを持たせる必要があるとの結論に至った。
  • 目を思いやる行動を日常に取り入れる事を提案する店舗
    久野 雅弘, 池田 涼, 臧 茜, 須永 剛司
    セッションID: PB10-30
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    人は生命維持、賞罰や義務の他に、知的好奇心や自己実現といった内発的報酬を得るために行動を起こす。日常に退屈し、刺激を求めて外出する。ただ単に楽しくてTVゲームに時間を忘れ熱中する。この世で一つだけの機械を作るために既存の二輪車を改造する。これらは外から受け取る報酬ではなく、本人の内側から湧き出るものである。それでは行為活動を起こさせるための内発的報酬を経験によって動機付けさせることは可能なのだろうか。本稿では、演習授業(注1)での課題制作をもとにして新しい活動のあり方を提案し、体験することによって内発的動機を誘発する経験デザインを考察を加えたものである。
  • 弓部 央奈, 木谷 庸二, 藤戸  幹雄
    セッションID: PB10-31
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    大阪市北区の中心部にある「梅田地区」はデパートや商業施設、超高層ビル群などが立ち並ぶ、全国有数規模の大都市である。そんな梅田地区では近年「うめきた開発」等の様々な改革が行われており、それに伴い梅田地区への来街者は年々増加している。また、これらの改革は今後も進められていく予定であり、その計画の中には関西国際空港に直結する新駅設置も予定されており、ますます幅広い層の来街者が梅田地区を利用することが予想される。その一方で、梅田地区はJRや私鉄が鉄道駅の改築を独自に重ね、競い合いながら開発を行ってきた歴史的背景から、鉄道や幹線道路等により各エリアが分断されており、梅田地区全体の回遊性が欠如しているという問題を抱えている。そのため、梅田地区では地下ネットワークが発達・充実しているが、その地下が巨大で複雑であるため、迷う来街者が後を絶たず、その不便さが大きな問題として存在している。そこで本研究では、地下ネットワークを「移動目的」で利用する来街者が梅田地区をより快適に利用出来るようにすることで、梅田地区の回遊性を向上させることを目的に、新しい地下マップの提案を行う。
  • 安田 光喜
    セッションID: PB10-32
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    現在、函館市西部地区は生産年齢人口と観光客の減少に伴い、居住区として衰退してきてい るという問題がある。しかし、西部地区は未だ多くの魅力を残している地域であり、そういっ た価値や魅力を住民や観光客が再認識することで、問題の解決に繋がると考えた。そこで、西部地区にある“価値や魅力”を調査し、データベースを作成した。また、データベースの活用の方法の一つとして、エコミュージアムの構想を適応するための考察を行い、そこでデータベースを展示物の目録として活用する事で、その用 途や目的を示した。そして、本研究を実際にまちづくりを行っている施設の職員の方々を対象に評価を行った。その結果、現時点においては提案の実現までに解決すべき問題点が多く発見されたが、本研究の提案が実現に至れば、問題の解決のための1 つの方法として効果的であると考えられる事を結論として得る事ができ、データベースの活用の方法としても有用である事が考えられた。西部地区を構成する 様々な要素を効果的に魅せる事で、地域帰属意識のみならず 観光事業にも効果のある取り組みの実現を目指した。
  • 田中 一丸, 宮川 真道, 木村 和寛, 塩谷 俊起, 佐藤 弘喜
    セッションID: PB10-33
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    機器やインタフェースにおいて、情報を提示する時の補助として様々な音が使用されている。こうした音は操作に対するフィードバックや、ユーザーへの注意を促すための手段として用いられている。フィードバックとして音を用いる場合は、音を引き起こす主体であるコンピューターの”意図”をユーザーに理解させることを促進することが目的である。”意図”とは、ユーザーの操作に対する結果を表現するといった今ピューザーの反応を意味する。だが、人はフィードバックの音に対して感情を推定する場合がある。例えば、自動改札機を利用する際、ICカードの残高が少なく改札を通れないことがある。その場合、自動改札機からエラー音が鳴り、怒られているような印象を受ける。しかし、どのような音が人に対して、どのような感情を伝えるのかは明らかになっていない。もし音が人に対してどのような感情を伝えるのかを明確にすることができれば、コミュニケーションツールの音として応用可能ではないだろうか。そこで、連続する2音間の音程の差によってどのような感情を推定するのかを明らかにすることを目的に、実験を行った。その結果を分析し、考察する。
  • 日本人・外国人の比較検討
    小林 岳人, 鳥居 祐伯, 日比野 治雄, 小山 慎一
    セッションID: PB10-34
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    近年,訪日外国人数は増加の一途にある.その一方で先行研究により,路線図を含めた日本の路線案内システムが,外国人のニーズに十分に対応出来ていないことが指摘されている(JR東日本, 2012).以上より,日本人の視点に加え,外国人の視点を交えて改善を目指すべきだと考えた.そこで,本研究では,新しい要素である「ピクトグラム」や「地理情報」などを日本の路線図に加えた場合,日本人や外国人に対して有効なのか,路線図や利用者のどういった要素が有効性に影響を与えるのかの調査,検討を行った.
  • Cheng Nai-yu, 鄭 心豪, 羅 彩雲
    セッションID: PB10-35
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    お茶は台湾の重要な経済的資源である。しかし、近年台湾における茶畑は、次第に観光向けになり、経営の方法も変わってしまった。本研究の目的は、地域産業が地域資源を活用する一助となるよう、新しいビジネスモデルや商品開発を探求し、地域文化産業の特色を保存し、地域文化の特色を経済的発展に役立たせることである。本研究の観光商品開発提案は、一般的な観光商品開発と異なる視座で行われた。それは、観光茶畑の提供するサービスの流れの中に、製品設計開発を導入することである。これは、観光と商品の関連性を深め、地域資源の活用と地域の特色によって、他の商品との差別化を図るものである。 開発過程や将来の発展の方向性に関する提案は、以下のとおりである。1)観光茶畑の提供するサービスの流れを考える。2)利用者の需要を考える。3)研究開発は、地域資源を適切に活用しおこなう
  • -イオンモール伊丹昆陽でのペットボトルイルミネーションのワークショップ-
    宇和川 茜, 植松 陽一
    セッションID: PB10-36
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    2011年から産学連携事業として継続的に実施しているイオンモール伊丹昆陽でのペットボトルイルミネーション。この関連企画として行っているワークショップについて報告する。身近な素材であるペットボトルを用いたワークショップを、宝塚大学造形芸術学部の学生主体で実践し、子どもの探究心向上を目的とする。またイオンモール伊丹昆陽利用者にペットボトルイルミネーションを鑑賞してもらうだけではなく、身近な素材の可能性を感じてもらう目的で行っているものである。
  • 山下 万吉, 齋藤 美絵子
    セッションID: PB10-37
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    各地のフィルムコミッションを中心に、地域住民を巻き込みながら、地域の魅力に焦点を当てた映画を自分たちの手で制作しようという動きが生まれている。 市民が映画制作という一つのプロジェクトに取り組むことによって一体感が生まれ、地域活性化に繋がるという効果があるからだ。 2012年から、総社フィルムコミッションは市民が参加する映画制作プロジェクトに取り組み始めた。 撮影に向けて、制作スタッフやエキストラとして参加する市民の理解と協力を短期間で得る必要があった。 そこで本研究では、プロジェクトの情報をより多くの総社市民に知らせることと理解を得ることを目的に、総社市におけるデジタル媒体やアナログ媒体を活用した効果的な広報活動について考察した。
  • 街に対する愛着を可視化する試みの報告
    望月 香那, 安武 伸朗
    セッションID: PB10-38
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    シビックプライドとは市民が都市に感じる誇りや愛着を示す。私たちは2012年に、静岡市民の思い出を集めて可視化を試みた。 その結果のうち、来来の人口現象から産業の衰退につながる事が予想されるため、若者を対象に静岡市を誇らしく思う情報を明らかにする事が、これからの町づくりに役立つのではないかと考えた。私たちは市民が思い出を投稿するサイトを作り、エピソードを分析し、誇りの種を可視化した。
  • 福田 弓恵, 木下 武志
    セッションID: PB10-39
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    山口県の最東端に位置する周防大島町は、人口約2万人(平成22年度)のうち60歳以上の高齢者が約1万人を占めており、高齢化率は47.4%となっている。そこで、周防大島町では健康寿命の延伸を目標として、健康増進計画を策定した。健康づくりのための食生活を重視しており、塩分の摂取量を適切にすることを目標に挙げている。そこで、健康づくりを推進することを町民に意識させ、健康情報や関連品を手に取り、塩分摂取量を適切にする活動への参加意欲を高めるためにシンボルマークを活用することが決められた。シンボルマークのデザインは、周防大島町健康増進課の依頼により本稿の筆者の一人である木下が行った。そして、このシンボルマークを活用した減塩運動の効果を調べるために町民の減塩に対する意識や行動の変化についてのアンケート調査を行なった。シンボルマークを取り入れたコンテンツとして、塩や醤油の容器に貼るシールやのぼり旗及びエコバッグ等がある。アンケート調査の結果、シンボルマークを活用した減塩運動により、減塩への意識が高まり、食卓での塩や醤油の使用を控える傾向が示された。
  • 地域の住民が活性化するために ~そのための提案~
    今枝 周平, 和田 功
    セッションID: PB10-40
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    上田市は、首都圏からのよい交通アクセスを持っており、観光都市である。 観光客向パンフレットには地図およびフェスティバルのスケジュールを含む様々な種類がある。 しかしそれらは、情報を系統的に得るのに不十分であると思われる。 ここでの提案として、私は「つみき」を連想した。 情報は、ブロックの各々によって表示されます。またそれに触れることができ、自由に時間を設定して、自然に観光計画を作り上げることができるのです。
  • 滝沢 啓, 禹 在勇
    セッションID: PB10-41
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    要旨:近年、われわれの生活様式の変化や健康志向に伴い、栄養補給が期待できる飲料の要求が高まっている。古くから庶民に愛用されてきたお茶は、人間の身体に与えるリラックス効果(癒し)が大きいとされている。そのため、お茶による健康作りが注目されている。 また、日本一の長寿の県とされる信州は、古くから「茶飲み」というお茶を飲む習慣を持ち、長寿で健康的に暮らしている要因の一つとして、お茶文化が挙げられる。 本研究では、古くから日本人に親しまれてきた茶の文化に着目し、お茶が持つ諸特性と地域文化を活かし、そのお茶が持つ癒し効果を現代の生活により効果的に取り込むために「茶の実」のデザインを提案した。
  • 地域広報誌におけるご当地キャラクターの利活用を通して
    山本 雄貴, 植田 憲
    セッションID: PB10-42
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    近年、若い世代を中心に、自らの地域への愛着が薄れていることが問題となっており、本研究で取り上げる山武市も例外ではない。その解決のため、「ご当地キャラクター」、「地域広報誌」の2つのツールにより、住民に豊富な地域資源の存在とその価値を再認識させ、共有化させる方法を考えた。市と住民を繋ぐ地域広報誌上において、ご当地キャラクターを用いて地域の価値を伝えていくための効果的な利活用方法の指針の導出と実践を目的とした。文献調査を参考に、4コマ漫画形式で、キャラクターに地域資源の価値の伝え役を担わせるという手法を選定した。そして、キャラクター・広報誌に関する住民への意識調査を実施するとともに、漫画を追加した見本誌に関する評価を頂いた。それに関し多くの肯定的な回答が得られ、住民が資源に関心をもつきっかけになりそうだといえたため、調査分析に基づき、12回分の試作を制作した。これらの物語を入り口に、題材とした資源の関連記事へ誘導することをねらった。また、物語を通して、キャラクターが次第に住民に近い存在へと成長するための工夫を取り入れた。実際に連載させて頂けることとなったため、更なる工夫を重ねたい。
  • モチーフの龍及び人物を通して
    張 英裕, 郭 政忠, 傅 思華
    セッションID: PB10-43
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    台湾を含み、中国南方系の寺廟建築には共通点がある。それは正面から見ると全体の上の半分は屋根である。したがって、大小を問わず、各寺廟が神に対する敬意を表すと同時に、民衆に第一印象を残すために、目立つ装飾物を設置し、華麗かつ精緻に仕上げられているのが通例である。本研究は現地調査を通して、台湾及び中国の泉州、潮州三地域の寺廟の屋根装飾の違いを探る。各地域の特徴は(1)台湾地域の装飾物の設置密度が三地域の中で最も高く、装飾物こそ屋根の主役となっている。(2)泉厦地域の寺廟の屋根が大きく、広いが、装飾物が他の地域より少なく、重点的に飾られている。したがって屋根自身が主役となっており、簡潔と穏やかな感じを取っている。(3)潮汕地域の寺廟の屋根全体と装飾物を比べて見ると装飾物のスケールがやや大きいが、設置密度は高くなく、その結果、台湾地域と同じ効果があり、装飾物そのものが屋根の主題となっている。
  • 上田市の乗合バスを中心に
    宮田 佳美, 岩崎 恵, 白 柳爛, 滝沢 啓, 海瀬 香里, 上野 幸彦, 禹 在勇
    セッションID: PB10-44
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は、上田地域の地域活性化を考えるにあたり、地域の大事な公共交通手段の一つである乗合バスに着目した。地域のおける乗合バスは、地域固有の資源であることを再認識しながらバスの色彩デザインを行うことが肝要である。そこで、バスの色彩デザインのコンセプトにおいては、上田地域のアイデンティティを取り入れた「人にやさしいバス」と策定し、デザインを行った。また、デザインの提案からアンケート調査を行い、そこで得られた評価を踏まえ、地域住民の意向を反映し、上田地域にふさわしい赤色をイメージしたバスの色彩デザインを提案することができた。これによって、バス利用者の増加や利用促進に寄与するものであると思われる。
  • 上田市鹿教湯温泉と病院との共存を中心に
    岩崎 恵, 白 柳爛, 禹 在勇
    セッションID: PB10-45
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
     本報では、鹿教湯温泉を中心に、地域資源として温泉と病院が共存共栄した地域の歴史と文化を辿り、地域固有の自然の恵みである温泉と農村医学との関係性をを見つけた。
     その結果、病院と温泉は(共同で取り組んだ「健康の里」「健康づくりのメッカ」など)様々なプログラムによって、地域の活性化に貢献することができた。
  • コ エンテツ, 阿部 眞理, 白石 照美
    セッションID: PB10-46
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、中国結の要素を取り入れた生活用品を提案することで、中国結をさらに多くの人々に伝え残すことを目的とした。まず中国結の歴史、種類と現状について調査した。その結果、一旦腐れた中国結であったが、今、再び生活の中に取り入れ始められていることがわかった。現在、生産されているアイテムは正月飾りやアクセサリーであるが、その他の活用例はあまり見受けられなかった。今後は、中国結を生活の中に幅広く取り入れるためのデザインを提案する。
  • 三次元スキャニング技術を利用した地域の潜在的資源の顕在化
    青木 宏展, 植田 憲
    セッションID: PB10-47
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    かつて寺院は地域形成のための様々な役割を担っていた。寺院の象徴的存在である仏像も同様の機能を有していた。昨今は「仏像ブーム」と言われ、仏像の美術的側面に大きな注目が集まっているが、かつての機能は失われつつある。一方、近年は文化財保護の観点から三次元スキャニング技術が注目を集めている。造形データは永続的であり、なおかつそのデータを利用することにより様々な効果が期待されている。こうした背景をうけて、本研究では仏像の文化的・造形的価値を伝えていく手法として、仏像の三次元造形データに着目し、それらを親近感もって共有化するためのツールを作成した。作成した仏像のデジタル閲覧ツールである「3D仏像アーカイブ」はウェブブラウザを利用し、仏像の三次元データの回転、拡大、縮小を行いながら文字情報と照らし合わせることで仏像の造形への理解を深め、同時に所蔵寺院の写真や地図を紹介することにより、「地域」の潜在的資源であることを理解できる仕様とした。本ツールは仏像美術展にて公開し、来場者に実際に操作してもらう等して質問紙による評価を受けた。その評価をふまえながら本ツールの有用性および、今後の展望について検討した。
  • 立原 さおり
    セッションID: PB10-48
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    現在、これまでのように経済成長や利便性・効率性を追い求める社会動向から、別のベクトルを持つ新たな暮らし方へシフトする機運がみられ、生活の再構築が求められている。本論文の目的は、連綿と人々の生活が営まれてきた田畑や里山を有する地域を一例として、望ましい豊かな生活の要素を地域の中で再構築する実現可能性を、実践的取組みを通して検証することである。 千葉県いすみ市正立寺地区において、里道の復旧整備、休耕田の復活利用、地区内森林資源の活用、および地区外から参加者を募り、食材、空間等、地区内の資源を活用したイベント開催に取り組んだ。そして、「文化・人・環境の多様性の維持と活用」「人とのつながり」「人以外の生き物とのつながり」「心と体の健康」「日々成長できる」の5つの要素を取り上げて検証した。 これらの要素を実現することができた。この検証の結果から、田畑や里山が身近にある地域は、「望ましい豊かな生活の要素」を実現しやすい場所であるといえる。加えてこれらの実現には、人的要因も深く関係している。 今後、個人や家庭においての実現可能性も探ることが求められる。
  • 田中 薫里, 上田 エジウソン, 寺内 文雄
    セッションID: PB10-49
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は,アトピー性皮膚炎患者では皮膚防御機能が著しく低い点に着目し,衣服の刺激によるかゆみの問題を,繊維の種類や織構造によって解決することを目的とした。まずアトピー患者を対象として,その症状について聞き取り調査を行った。これにより首や肘,膝の裏などといった汗のたまりやすい部位に症状が出やすく,同時にそれらの部位が人目につきやすいために気になっていることが確認できた。そこで7種類の異なる繊維を用い,これらをそれぞれ経糸と緯糸とした布サンプル計49種類を作成した。そしてこれらに5種類の既製品を加えた計54サンプルを対象として,被験者実験を実施した。これにより,竹レーヨンや絹などといったやわらかい糸を用いたサンプルの触り心地の評価が高いことが確認できた。さらに繊維の組み合わせや織り構造も,皮膚への刺激の程度を大きな影響を及ぼしていることが明らかになった。そこで,これらの糸を組み合わせた布によって,症状が出やすい首や肘などの部位に着用するくるみ布を制作した.また糸を天然染料によって染めることによって治療の印象を低減させることを意図した。これらをアトピー患者に着用してもらい意見を収集したところ,触り心地の良さだけでなく,色や柄の美しさについても高い評価を得ることができた。
  • 鴨居 明子, 矢野 悠久子, 須田 高史, 上田 エジウソン, 寺内 文雄, 青木 弘行
    セッションID: PB10-50
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    プラスチックにさまざまな種類のフィラーを混練することで質感変化を試みた.またフィラーの種類とサンプル形状が,質感の印象変化にどのように影響を及ぼしているかを明らかにした.手指によるなぞり動作で評価するための曲面形状、手掌による保持動作で評価するための卵型形状、2つの形状サンプルそれぞれ24種制作し、それらを用いて印象評価を行った。まず卵型形状サンプルのうちの9種類を「好ましさ」という観点で並び替えてもらう実験を行ったところ,ステンレスカットワイヤ,アルミナをフィラーとしたサンプルが高く評価され,アルミパウダーを用いたサンプルは低い評価となった.このことから、予想した重さと実際の重さが一致した場合には高い評価が得られ,そうでない場合では評価が低くなる傾向にあると推測された.次に3段階印象評価の実験を行ったところ、曲面形状では重さや硬さがあり、粒子が緻密なサンプルが好まれ、卵型形状では視覚情報から予想される重さや触り心地と一致するサンプルが好まれるという傾向が見られた.
  • 齋藤 優太, 阿部 眞理, 白石 照美
    セッションID: PB10-51
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、日頃、着物や染織に馴染みのない人々にもわが国の染織工芸の良さを伝えることを目的とした。染織技法に見られる 型締めや括りの技法を応用したシェード材を制作し、それをランプシェードに応用した。シェード材に用いた材料は、着物には用いないストレッチ生地やケナフ紙などである。型材には我々の身近にある工業製品や部品を用いた。その結果、染織技法にみられる型締めや括りによるエンボスを感じさせるシェード材が出来上がった。また、ランプシェードの表情も既存のものとは一味違った表情を醸し出すデザインとなった。
  • 根本 亜由子, 上田 エジウソン, 寺内 文雄, 青木 弘行
    セッションID: PB10-52
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では木育の推進を目指し、木材の樹種による特性の違いを感じられるような製品を提案することを目的とした。木育とは、子どもから大人まで、みんなに木の良さをより深く理解し利用してもらうための「木」を真ん中に置いた活動のことである。 木育を推進するためには日々触れるようなもの、身近にあるものだと自然に取り入れられてよいと考え、本研究では3つの製品を提案した。一つ目は木の枝をそのまま用いた鉛筆で、道具とその元になった樹木という材料のつながりを意識させることを意図している。二つ目はマグネットとそれらをおさめるフレームで、寄木細工と組子細工という伝統工芸のエッセンスを身近な道具に落とし込み、木材の使われ方への興味関心を引き出すことを試みた。 三つ目の自分で加工することで仕上げる小物トレイでは加工の楽しさ、材料としての木を感じさせる。これらは、いずれも見た目の不思議さや綺麗さが様々な世代の人に受け入れられることが確認できた。実際に使うことで好奇心をかきたて、木について知りたくなるという自然な流れが生まれることが示唆された。以上のことから、本研究の提案物は木育の推進をするために有効であることが明らかにされた。  
  • 笠原 加奈子, 寺内 文雄, 上田 エジウソン
    セッションID: PB10-53
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、素材による音の違いを活かすことで、ものに対して興味を持つきっかけとなる玩具の提案を目的とした。そのために、音と素材の対応関係についての調査を行い、素材ごとの音の出し方があるかを模索した。これらの結果もとに、円形に鍵盤を配置した玩具のオクタチャイムとビードロを制作した。そして、制作した玩具を実際に幼稚園児6名に使用してもらった。自分で工夫するとこや自分のからだを使って音を出すことが、発音時の満足感につながっているように感じられた。園児達は素材による音の違いを理解まではいかなかったが感覚では捉えられていたようであり、興味を持たせるきっかけとしての可能性が確認できた。
  • 羽渕 琢哉, 林 千尋, 古屋 繁
    セッションID: PB10-54
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    段ボールは波状の中芯(フルート)にライナを貼り合せることにより独自の緩衝性を持ち,輸送包装に多く使われている。また、切り込みや差し込みなどといった加工を施し組み合わせ、簡単に構造体を作ることができる。外箱と商品との間に構造体を組み込み,空間を生むことで、素材としての緩衝特性に加えて、より高い緩衝性をもたせることができる。 しかし、現状の段ボールを用いた緩衝材は外箱の形に依存しており、外箱とは別に設計されているため、抜き型が分かれコスト面や手間の多さが問題点である。本研究では、段ボールのもつ特性を再検討し、外箱と緩衝材を一体化させることで、意匠性も考慮した緩衝構造体の提案を目的とする。 様々な構造体を製作した中から,折り畳み上下に伸縮させる緩衝構造体に着目し、①角数②折りの角度③面の切り取りの様々なパターンで試行し、より緩衝性を持つ緩衝構造体を考えた。上部からの加重試験や,落下試験などを行い, 包装する商品をいくつか具体例として想定し、それぞれの商品に合った緩衝構造体を制作した。段ボールの特性を活かす自由な形状の包装をつくることができた。
  • キム ユンジョン, 禹 在勇, 寺内 文雄
    セッションID: PB10-55
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    東日本大震災を境に、日本人の価値観が備えの重要性を認識することに伴い、日本社会は、次第に日常を便利に送るとともに、不測の事態でも自分の生命を守るためのデザインを求めている。
    そこで、本研究では、日常生活のみならず非日常、つまり、災害時・緊急時にも役に立つ「生活+防災用品」のデザイン提案ということで、「レインコートを兼用するリュックサック」発熱する子供用の人形」のデザインを提案した。
  • 須田 高史, 矢野 悠久子, 鴨居 明子, 上田 エジウソン, 寺内 文雄, 青木 弘行
    セッションID: PB10-56
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    本研究の目的は、日本の伝統的技法や表現方法を取り入れることでプラスチックによる新しい造形の方法・表現を模索し、感性価値の向上を試みることである。不飽和ポリエステル樹脂を用いて3つの実験を行った。はじめは痕をつける手法、次に金属を埋め込む手法そしてもう一つは金属の酸化および皮膜処理を利用した手法である。
    痕をつける手法とは、着色された樹脂を下地として型に流し、硬化前に器具を用いて痕跡をつけ、その上に別の色の樹脂を上地として流し、硬化後に研磨することによって模様を浮かび上がらせる手法である。
    金属を埋め込む手法とは、樹脂に金属を混入させて型に流し、硬化後に研磨することによって混入させた金属の断面を表出させる手法である。
    金属の酸化および皮膜処理を利用した手法とは、金属に赤錆等の酸化および皮膜処理を施した後に樹脂中に混入させて成形、研磨し金属断面を表出させる手法である。
    実験の結果、痕のつけ方や、混入物の種類や形状、樹脂の色、透明/不透明の組合せによって多様な表情が生まれた。色や光沢のコントラストが美しいものや、透過時/非透過時での表情の違いがみられる造形が好まれること等が分かった
  • 中野 聡, 大友 わかな, 古屋 繁
    セッションID: PB10-57
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    現在、旅行計画の入口には、「ファミリー向け」、「東北地方」などの、単純な属性やエリアに関するインデックスが存在する。旅行者自身の関心や知識に依存した、それらのインデックスの組み合わせから、旅行の選択が行われていることは問題である。本研究の目的は、旅行者各々が最適な旅を選択できるような新しいインデックスを構築し、既存の旅行の新しい見せ方を考えることである。旅行雑誌の調査やユーザへのインタビューを行い、旅行情報の構造化を行った。その結果から、旅行計画に関わる変数を抽出し、それらを用いて、実際のパッケージツアーをサンプルとした数量化Ⅲ類を行った。その結果、旅行計画時にユーザが考慮すべき要件についての6本の軸を得た。それらを組み合わせ、3つの散布図を作成し、旅行の一連のシナリオとして解釈した。「旅行前の私」が、「旅行後になりたい私」に変身するための「手段」として、新しいインデックスを時系列に沿って構築した。最終的には、「旅行前」インデックスと「旅行後」インデックスを用いて選択肢を狭めていくことで、旅行者の考えを顕在化させた最適解を導出する仕組みを提案し、それを採用したプロダクトを制作した。
  • Chou Hsiang ping, Lo Tsai-Yun , Yeh Jeh-Suan
    セッションID: PB10-58
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/07/04
    会議録・要旨集 フリー
    リビングペインティングアートは美学とされ、日常生活に応用されている。美を生活の中に取り入れることにより、人々は今まで欠けていた心身の需要が満たされていく。技術と経済が社会を支配するこの時代に、人々は自己必要条件を望む中、生活美感は徐々に変わり、創作の多様性を人々の心を和むリビングアートの中に取り入れるようになった。ペインティングアートが生活化、実用化に変わってきていることにより、人々に温かさと成就感を感じさせることができる。このことから見て、過去に衰えたペインティングアートはもうすでに変わってきていることがわかる。
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