本研究は, 自動車デザインの支援を目的として, デザインプロセスにおける形態を思考展開する過程をシステムとして構築したものである。本研究では, この思考展開過程を共進化によるプロセスとしてとらえ, 前報の形態生成モデルを応用し, システムの構築を行った。デザインプロセスは, 最初に与えられた課題について, 思考展開をしながら, 徐々にその解が形成されると言える。つまり, デザインの過程は, 提出された課題の特定の答えを追求するのではなく, 課題をさまざまな角度からながめ, 異なる理解により様々のアイデアを出すこと, そして各種のアイデアにしたがって課題を理解し直すものであると言える。本研究では, このような多様な思考展開を繰り返し行うプロセスを共進化プロセスとしてシステム構築し, シミュレーションを行った。その結果, 既存車による次期車の開発方向を探索する実験と, デザイナーのフィードバックが探索方向に与える影響の観察より, システムの可能性と有効性を検証できた。
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