本研究は,文字レイアウトの第一印象を測るために,無意味綴りを用いる方法を提案した。実験1では,A4紙面上の文字量と配置を系統的に変化させ,無意味綴りで埋めたレイアウトで読みやすさを測った。実験2では,実験1のレイアウトに通常の文章を入れて同様の評価をした。その結果,読前の読みやすさの評価と,読後の読みやすさの評価は一致した。実験3では,図形で埋めたレイアウトの評価を行い,さらに3種のレイアウトの印象評価を比較した。その結果,高い評価を受けるレイアウトは,内容が読める時に,無意味綴りや図形刺激より総じて印象が良くなったが,つまった感じを与えた。評価が低くなると,文字さえ入っていれば,読めても読めなくても,似たような印象になることが示されたが,図形レイアウトの印象は過大評価となった。これより,挿入文章が未完の段階でも,無意味綴りを用いれば,読後のレイアウト評価が可能なことも示された。
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