背景:近年、医療機関において動物介在療法・活動への関心が高まっているが、医療機関におけるセラピー犬の受け入れ状況は明らかでない。本研究では、国内の医療機関におけるセラピー犬の受け入れ状況について調査した。
方法:2019年10月に全国の国立病院(116施設)、大学病院(124施設)、小児病院(18施設)の計258施設の
看護部長を対象にアンケート調査を実施した。
結果:101施設から回答があった(回収率39.1%)。補助犬の受け入れ経験は40施設(40.4%)、セラピー犬は9施設(9.1%)であった。補助犬とセラピー犬の受け入れ経験に関連はなかった。犬や他の動物による動物介在療法・活動の実施経験があるのは13施設(13.1%)であった。動物介在療法・活動は有用であるとの回答は83.8%であったのに対して、院内で実施すべきとの回答は42.4%と有意な相違があった。医療機関における認知度は盲導犬99.0%、介助犬83.8%、聴導犬58.6%に対して、セラピー犬93.9%であった。
考察:セラピー犬を用いた動物介在療法・活動は精神面だけでなく身体面での有効性が期待されていたが、実施に際して半数の医療機関は課題を感じていた。
結論:医療機関におけるセラピー犬の認知度は高く、有効性が期待されていた。動物介在療法・活動が普及するように啓発を実施する必要があると考えられた。
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