6人の小学生(男女各3人)の沼地における自発的学習活動を3年間60回にわたり観察記録し, 自然環境の下での児童の課題解決の過程を分析した。このプロジェクトに教師を参加させることによって現職研修を行い, 研究者は教育研究のフィールドスタディの方法を検討しつつ, 児童の活動の中から教材の作成, 評価法の開発を行った。自然的, 社会的学習環境と児童の発達との相互作用を沼地での具体的な活動の中にとらえ, 個別的, 縦断的な方法によって学習の成立過程を解明し, 実践研究における課題と方法について新しい視点を提示した。
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