-
坂部 章, 熊野 善介, 松本 幸啓
原稿種別: 本文
p.
207-208
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1997年10月23日(木)〜同年12月11日(木)の期間、静岡県立掛川東高等学校3年生3クラスを対象にSTSアプローチに基づくモジュール「健康と環境」の授業を、同校で生物を教える松本教諭と共にT.T方式で行なった。さらに授業における生徒と教師の関わり方にも着目した。ここでは本モジュールにおけるSTS授業で生徒達の積極的な活動が見られたことを報告する。
抄録全体を表示
-
下野 洋
原稿種別: 本文
p.
209-210
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
新しい教育課程では、21世紀を担う児童生徒に「生きる力」を育成すべく体験的な活動や問題解決的な学習をじっくり時間をかけて実施できるよう求めている。この様なとき理科の野外学習が果たす役割には大変大きいものがあり、そのあり方について「教育課程改訂の方向」、「国際理科教育調査の結果」等を基に新しい視点を考えてみたい。
抄録全体を表示
-
斉藤 道子
原稿種別: 本文
p.
211-212
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
国立教育研究所における「教育実践情報データベース」に基づいて、新たな教育課程の創造に向けての実践的研究、特に「総合学習」に焦点化して、その基本的な動向を探る。
抄録全体を表示
-
鈴木 真理子
原稿種別: 本文
p.
213-214
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科教育におけるコンピュータ利用の事例をふり返り、「科学における対話とは何か」を見直すことにした。ここでは、Interactive Learning Environment (以下、ILEと記す)としてシミュレーションプログラムInteractive Physics (以下、IPと記す)を使った中学生の動力学についての学びを、子どもたちと「ニュートン」の仮想対話ととらえている。
抄録全体を表示
-
吉川 厚
原稿種別: 本文
p.
215-216
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
What kind of dialogue between a learner and an ITS has the field of ITS sought to realise? We survey the short history of ITS studies, focussing on the aspect of dialogue, highlighting four necessary conditions for a learner to successfully learn from an ITS. As a result of this study, we have identified two key factors which undelie and support these four conditions. One is the learner's model of ITS. The other is the belief that "the knowledge should be directly transported from the system to the learner" .
抄録全体を表示
-
山内 祐平
原稿種別: 本文
p.
217-218
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
ネットワークを使ったコミュニケーションを利用することにより、科学の学びはどう変わるのだろうか。高校生と科学者の出会いの場としてデザインされたYSN明正プロジェクトを例にとり報告する。
抄録全体を表示
-
余田 義彦, 五十嵐 俊子, 福島 健介
原稿種別: 本文
p.
219-220
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科学習における子ども達の科学対話を支援する方策について考察した。そして、その活動を支援するために開発した学校教育用グループウェア「スタディノート」の概要について紹介した。さらに、このシステムを用いて小学校で行われた理科の授業実践について報告した。
抄録全体を表示
-
平田 昭雄
原稿種別: 本文
p.
221-222
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
最近の日本の小学校の理科授業では, 学習者一人ひとりの違いを尊重する傾向が強まりつつあり, このことは, 結果として学習者, 授業者, 双方の活動空間を物理的にも精神的にも著しく拡大するとともに, 従来ならば軽視ないしは無視されがちであった極近距離での雑談的なコミュニケーションが少なくとも研究対象としては重要との認識を拡大させている. ここに至る一連の取り組みにおいて, 筆者らはそうした今日の小学校理科授業の特質を勘案しつつ, 授業研究は後の授業の設計や改善に有益な知見が得られてこそ意義をもつとの立場から, 従前よりなされてきた授業研究法を再検討し, 必要な改善や新たな手法の開発を試みた.
抄録全体を表示
-
清水 美憲
原稿種別: 本文
p.
223-224
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「TIMSSビデオスタディ」に代表される数学科授業分析研究では、授業ビデオの収録が教師に焦点を当てて行われ、データ収集・分析において「学習者」という観点が欠落しているとみられる。このようなVTRによる授業の記録とその分析において学習者にも焦点を当てようとする研究のあり方を探るため、本稿では「補完説明法」(Complementary Accounts Methodology)に着目し、その方法論・具体的手法を検討して意義と限界を明らかにする。
抄録全体を表示
-
川崎 誠司
原稿種別: 本文
p.
225-226
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
子どもたちが社会科の授業で何を学んだかについては, ある一定の基準を設けて数量化することはできない。社会科の授業は極めて個別具体的なものであることから, 子どもたちが何に対し, どう動き, 何を獲得したかについて, たとえばエスノグラフイックな方法などにより明らかにしようと努めることが必要である。
抄録全体を表示
-
池崎 喜美恵
原稿種別: 本文
p.
227-228
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
家庭科の授業形態が多岐に亙っており、教師の授業構成に対する意識が希薄であったことなどから、家庭科教育における授業研究が停滞しているのが現状である。教師の指導意図や教師と子どもとの相互作用を解明し、子どもが何をどのように追求できたかを明らかにすることが家庭科の研究につながる。授業研究法を再検討し、生活における実践化をめざす授業改善に向けて妥当性・信頼性のある授業分析の方法を開発しなければならない。
抄録全体を表示
-
立木 正
原稿種別: 本文
p.
229-230
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
東京都公立小学校第5学年の「サッカー」の体育授業において、教師の児童への「肯定的評価」や「適切な言葉かけ」等の「支援」が、「技能の劣っている児童」や「学習意欲の低い児童」に良い影饗を及ぼすことが明らかになった。教師の指示的な支援に比べ、意欲を喚起する助言や評価等の支援が、児量に望ましい変容をもたらすために有効であることが、体育授業分析をすることにより明らかとなった。
抄録全体を表示
-
河野 義章
原稿種別: 本文
p.
231-232
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
授業を記録するための装置が進歩し, 分析のための幾多のカテゴリーシステムが開発されてきたが, 私たちの授業研究は授業の初学者に, 良い授業とはどんなものであるかについてのアフォリズムを提供する役目を果たしているに過ぎないのではないか。私たちの授業研究が教育実践に有効な指針を提供するには, 「授業を研究する」とか「授業を分析する」という言い方をやめて, お互いが授業のなにを研究しようとしているのかを確認することから始めたい。
抄録全体を表示
-
高井 英造
原稿種別: 本文
p.
233-234
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これからの教育に求められるのは、あらかじめどこかに隠されている「定義された問題」の「正解」を「覚えている方法論」を使って「早く」「要領よく」探し出すことでなく、想像力と創造力を駆使して「定義されていない、正解のない問題」の「解答」を作り出す能力を育てることであり、「文科系」と「理工系」に人間を二分してしまう弊害をさけて、多面的なアプローチのできる人間に育てることである。現実の企業経験と理工系出身として文系学科を教えている立場から提言を行いたい。
抄録全体を表示
-
玉木 衛
原稿種別: 本文
p.
235-236
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
日本でも開発途上国に対する援助やボランテアが色々な場面で話題として取り上げられることが多くなった。そうした開発途上国の多くは農業が産業の中心であり、住民に焦点を当てると、そこには小規模社会の開発の必要性が前面に出て来る。その視点から言うと、従来の経済主体の開発は、農業を生活の糧としている人々に、多大の弊害もたらした。国家規模ではGDPの増大が見られるにも関らず、多くの住民の生活の向上が見られず、社会格差だけが広がるという皮肉な現象がみられた。産業の発達や工業化がすぐさま貧困の解決につながらなかったのである。これに対して、環境保全、独自な文化の保持、貧困の解決といった、住民のニーズに合致した活動や、社会資本の整備のような住民本位の開発には、NGOが蓄積して来たノウ・ハウや、小回りのきく活動が極めて有効であることが認められて来た。ここでは、開発途上国の抱える諸問題、特に、社会開発の問題について、NGOが行っている活動とその目的について述べる。
抄録全体を表示
-
鈴木 款
原稿種別: 本文
p.
237-238
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
海洋に出て観測・研究を行うなど、自然と直接的に関わり合いながら地球環境学の研究を進めている研究者としての自然とのつきあい方の基本は「感性と知性の融合」である。自然を理解し問題の本質をとらえるには、人間の「五感」を十分に働かして多面的に理解することが必要である。現在問題となっている気候変動の解明にも「自然システム」を全体的にとらえて理解することが不可欠であろう。このような「感性」こそが「内なる動機」として情熱を持って自分のテーマを掘り下げる支えとなるものだと考えている。
抄録全体を表示
-
秋山 博介
原稿種別: 本文
p.
239-240
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育の中でもボランティア制度を含め, 福祉をキーワードとする福祉教育が近年学校・地域・家庭の中でも進められるようになって来ている。しかし, 以前として弱者のための福祉, 自分の精神的・生活的に弱い所をすり替えるための道具になっていることが多い。しかも、みんなが住みやすいコミュニティを作るためにいろいろな角度から住民が考えるための礎となっていない。そこで今回は, 1)どうやって自分の自己同一性を伸ばしていくか。2)弱者との共感とは何なのか。3)教育を福祉で考える場合, どのようなアプローチをするのか。若干の事例と社会構造の観点から考えていく。
抄録全体を表示
-
小田 和美
原稿種別: 本文
p.
241-242
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育の果たす役割が変ってきた。「教」から「育」へ。高等教育における教員養成課程は改組の真っ只中にあり、数々の問題を抱えながらも教育に対する新しい要請に応える動きがはじまっている。その他にも、新しい流れに対応する現職教員の研修、何が新しく始まるのかという教育倫理の再検討、各種採用試験の再検討・・・そしてさらに、教育臨床を支える育師支援ネットワークの必要性があると思う。これからの教育が「知識・技術の伝達」ではなく、様々な状況に自らの意志で対応できるような「情報処理能力の育成」に主目的を移していくとすれば、教師の仕事は自分の専門を教えることではない。様々な学習環境を仕掛け、子供たちの「気づき」を誘い出す能力・技術が必要となる。「教育に必要な情報・臨床例・アドバイスを提供できる、教育内外の専門からなるネットワークが教育界を支えている。育師自身はそのネットワークを活用し、自分の責任下にある子供たちへいかなる仕掛けをするかに知恵を絞る」という構図が、これからは是非必要なのではないか。
抄録全体を表示
-
土田 幹憲, 高橋 庸哉, 鈴木 宏宜, 廣野 達也
原稿種別: 本文
p.
243-244
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
気象衛星画像を教室で活用するために, 1年間の雲画像を収録し独自のソフトウェアで提示するCD-ROM教材を制作した。四季の雲の様子や動き,全球の雲分布と動き,大陸や海洋上空の温度の日変化などを見取ることができる。より新しい画像をインターネット上でも提供する。本報告は, これら一連の処理を行うシステムの構築と運用を中 心に述べるものである。
抄録全体を表示
-
崔 允鏡, 長州 南海男
原稿種別: 本文
p.
245-246
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小・中学校における理科で「火山と地震」の内容選択に関する研究である。主に学習指導要領の改訂を中心に内容の変化やそれについての理由づけ、自然現象との関連を明らかにした。
抄録全体を表示
-
山田 俊弘
原稿種別: 本文
p.
247-248
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本発表は,1960年代以降の科学史(地学史)研究の動向をふまえた地学教育の基礎論について議論する.具体的な試みとして,地学教材中の冠名現象(エポニミー)に注目した,教科書の科学史・科学社会学的な分析を報告する. またこうした議論や試みをべースにした教材開発のあり方を検討する. 日本科学史における地学史の独自性と,教材開発上の素材としての豊富さと有用性を主張する.
抄録全体を表示
-
戸田 孝
原稿種別: 本文
p.
249-250
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
琵琶湖博物館の常設展示の一環として回転実験室を製作し、琵琶湖の物理環境を理解するうえで重要な要素の1つであるコリオリカを体感的に理解させるべく実験指導を実施している。実験室製作や運営にあたって、遠心力との分離については特に意識する必要が無い。参加者が気分を悪くするのを防ぐため周囲に不透明壁を設けたが、このことが理論的理解の妨げになっているという問題点がある。実際に来館者に実験指導を行っている解説員に対してアンケート調査を行い、関連する専門的内容についての理解度や来館者の反応についての考察を加えた。
抄録全体を表示
-
三田 純義
原稿種別: 本文
p.
251-252
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
こどもたちにとって自動車や飛行機などは興味深いものである。そこで、流れに関する力学への導入教材として、小型モデルつくりとその空力特性に関する教材を開発した。流体力学に関する知識がほとんどない学習者が、自らの発想でモデルを作り、その空力特性を調べ、その結果をもとにモデルを改良し、また、特性を調べるというように学習者の創意を活かして、実験・実習が進められるように、自動的にモデルの特性を調べる実験装置を開発した。この装置を使い、「小型モデルつくりと空力特性」を実践したところ、学習者は興味をもって、創意・工夫しながら取り組んだ。
抄録全体を表示
-
宮本 直樹, 下條 隆嗣
原稿種別: 本文
p.
253-254
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
今日,理科教育界において,創造性の育成ということが重要視されている。本研究では,理科の授業において,創造性育成の指導法を導く前段階として,中学生を対象とした自作の理科創造性検査を開発し,創造性育成の一つの方法としてメタ認知教示を行いその効果を検討した。その結果,理科創造性検査の思考の深さ及び総合評価においてメタ認知教示が優れた成績を導いたことから,メタ認知教示が生徒の理科における創造性を促進したことが分かった。
抄録全体を表示
-
尾崎 浩巳, 安藤 雅雄
原稿種別: 本文
p.
255-256
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校2年「電流」の単元で、類推を用いた創造的思考を訓練するための授業を開発実施した。この授業の有効性を検討するため、理科類推検査を開発し、授業の前後で実施した。その結果、次の知見を得た。(1)開発した授業を受けた実験群は、受けなかった統制群よりも、類推得点が有意に上昇した。(2)実験群内での得点の上昇は、高学力群が有意に大きかった(3)実験群内において、類推得点の上昇群は、非上昇群に比べ、授業を肯定的に捉えていたり、また、授業中の思考も独創的であったりした。
抄録全体を表示
-
安藤 雅夫, 尾崎 浩巳
原稿種別: 本文
p.
257-258
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
概念地図の違いと創造的思考の関係、さらに、創造性を育成する授業において概念地図がどう変化するかを調べた。具体的には、中学校2年生に、創造性育成を意図した電気教材の授業を実施し、その前後で電気に関する概念地図の作成をさせた。また、創造的思考テストなどを行い、これらの結果を比較検討した。
抄録全体を表示
-
福田 千枝子, 清水 克彦
原稿種別: 本文
p.
259-260
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
現在アメリカでは、科学教育を長期的な展望に立って根本的に変えていこうとする動きとして Project 2061 が行われている。高校を卒業した人すべてのための科学、数学、テクノロジーに関する知識・素養が報告書 'Science for All Americans' にまとめられている。ここに示されたこれまでの粋を超えたパターンの科学、探究の科学としての数学観を本論では検討する。また、数学研究における動向も参考にし、将来の数学教育カリキュラムの方向性を探った。
抄録全体を表示
-
清水 克彦
原稿種別: 本文
p.
261-262
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では、数学教育における実験の概念を数学研究における実際と教育学における考察をもとに検討を加えた。数学研究においては、研究方法論としての実験と現実世界と数学との接点をもたらすものとして実験があることをまず指摘した。さらに人間が科学的探求を行うときのプロセスの一部として実験が重要な要素となっていることを再確認した。このような点から、数学学習の方法論として実験を取り入れる必要性を主張する。
抄録全体を表示
-
江森 英世
原稿種別: 本文
p.
263-264
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿では、Skempの「共鳴モデル」の問題点を指摘し、「同化と調節」を鍵概念とするSkempの理解研究をもとに、数学的コミュニケーションの認知過程を認識・同化・拡張・分化・再構成という枠組みで考察した。
抄録全体を表示
-
田幡 憲一, 沼崎 美佳, 掘米 弘子
原稿種別: 本文
p.
265-266
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
原核生物であるシアノバクテリア(らん藻)は、地球と生命の共進化や、物質循環、代謝など様々な学習に利用することができる生物である。小、中、高等学校でも可能な、簡易な培養法についてSpirulina platennsis (IAMM135)を用いて検討したところ、人工海水にハイポネックスを溶解した培養液で顕著な増殖が観察された。さらに、真核生物である紅藻 Porphyridium purpureum (IAMR2)も同様な培地で増殖が観察された。
抄録全体を表示
-
那賀島 彰一
原稿種別: 本文
p.
267-268
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中学校選択理科の野外観察を中心とした学校付近の樹木を調べる活動において、冬季から春季にかけての葉や実等の情報が少ない時の探究活動として、生徒のニーズに応えて、樹皮を拓本にする「樹拓づくり」の方法を開発した。この方法によって、木を汚さず繊細な樹皮の模様を写し取り、比較観察させることができた。
抄録全体を表示
-
岡崎 恵視
原稿種別: 本文
p.
269-270
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
生物教材を扱う場合には、進化的考察が重要である。例えば、種子植物の生殖器官である花を教材にする場合、葉から花への進化に目を向けることで、児童・生徒に花の造りと働きをより深く理解させることができる。また、シダ植物との生殖法の比較、花と葉の形質の類似、突然変異した花の発見、果実における葉の痕跡の発見などを通して、見通しを立てた(仮説のある)、発見の喜びを味わえる、探求活動に富む授業を展開できる。
抄録全体を表示
-
坂谷内 勝, 三宅 征夫
原稿種別: 本文
p.
271-272
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本報告では,国立教育研究所で作成している高校入試問題データベースの応用として,理科問題に焦点を当て,様々な分析を試みたのでその結果について報告する。理科の問題数が多教科と比較して多いこと,問題難易度の分布は全教科の分布と大差ないこと等が明らかになった。また,データベースの応用事例として,検索語による問題分析等についても報告する。
抄録全体を表示
-
松原 静郎, 中川 隆行
原稿種別: 本文
p.
273-274
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理数長期追跡研究で実施した2集団での理科学年間共通問題の解答について,理系および非理系に分けて分析を実施した。その結果,理系と非理系では正答率にして1割程度理系の方が高かったが,理系・非理系とも集団1と2の間で正答率の違いはほとんどなかった。その一方,理系でのみ,より低学年で実施した調査において正答であった児童生徒の高学年での正答率より,誤答であった児童生徒の高学年での正答率の方が高い例が1割あることが見出された。
抄録全体を表示
-
奥井 智久, 高畑 幸智恵
原稿種別: 本文
p.
275-276
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
栃木県内の76の小学校の教師及び6校の児童1225名に質問紙による調査を実施し、動物飼育の実態を解明したので報告する。調査内容は、教師に対しては、①学校で飼育している動物の種類、②世話の担当者、③増え過ぎた場合の処置、④餌確保の方法、⑤病気の処置、⑥動物飼育の目的、⑦飼育動物への興味・関心、⑧授業での利用、児童に対しては、①飼育経験、②飼育希望動物、③飼育動物への興味・関心、などである。特に飼育動物への興味・関心については、教師と児童の間に意識のずれがあることが明らかになった。
抄録全体を表示
-
石塚 武彦, 小川 正賢
原稿種別: 本文
p.
277-278
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、身のまわりの生き物に対して、従来の自然科学的な視点からでなく、人の生活の視点から学習を展開しようとする試みの第一報である。そこで、ここでは、まず調査地域を限定し、祖父母世代(60歳以上)、親世代(30-40歳代)、小学生(3, 5年)といった三世代を対象に行った聞き取り調査の結果を報告する。そこから、直接生き物とかかわる農業、漁業や日常生活を通して、身のまわりの生き物と地域の人々とがどのようにかかわってきたかについての実態を明らかにした。
抄録全体を表示
-
平田 昭雄, 荒井 美帆, 藤川 裕樹
原稿種別: 本文
p.
279-280
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
国立4年制大学教育学部在籍学生(計136名)を対象に,オスのカブトムシの脚の付き方を尋ねる等の一連の心理学的実験を実施し,昆虫学に関する素人が甲虫をはじめとした昆虫の特に形態面に関する概念を形成する際には「人体メタファ」なるメンタルモデルが関与した2種の類推,つまり,1)実体験時の記憶の再生の代替処理としてなされる類推と,2)当該事象に関するいわゆる学校知の欠如を補完しようとしてなされる類推が多用されることをつきとめた.なお,これらは少なくとも今日の自然科学の文脈においてはいずれも正論に非ず,したがってある種のオルタナティブな持論と捉えるべきものと言える.
抄録全体を表示
-
新保 いづみ, 鎌田 正裕, 田中 康善, 石井 恭子, 堀井 孝彦
原稿種別: 本文
p.
281-282
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校の理科授業(電気に関する単元)において、「電気の流れ」を「光の流れ」によって模擬し、光の仮現速度を利用した電流計があれば、より電流を「電気の流れ」として捉えやすいと考え、そのような電流計を設計、試作した。ここでは、今回試作した電流計と、針で電流の大きさを示す従来の電流計(検流計)との違いを比較、検討し、その有用性を考察するとともに、小学校の理科授業におけるその活用をめざした。
抄録全体を表示
-
堀井 孝彦, 鎌田 正裕, 田中 康善, 石井 恭子, 新保 いづみ
原稿種別: 本文
p.
283-284
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
小学校の理科授業(電気に関する単元)において、「電気の流れ」を「光の流れ」によって模擬し、光の可現速度を利用した電流計があれば、より電流を「電気の流れ」としてとらえやすいと考え、そのような電流計を設計、試作した。ここでは、今回試作した電流計と、針で電流の大きさを示す従来の電流計(検流計)との違いを比較、検討し、その有用性を考察するとともに、小学校の理科授業におけるその活用をめざした。
抄録全体を表示
-
内村 浩, 谷村 亮, 松田 文子
原稿種別: 本文
p.
285-286
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
高校生に同方向に等速直線運動する2つの動体の映像を見せ,その走行時間について比較判断させた。その結果,高校生の時間概念について次のような傾向が明らかになった。(1)高校生の時間の比較判断において, 「時間=終了時刻一開始時刻」と「時間=距離/速さ」の2つの知識の適切な使い分けが困難である。また,後者の知識のほうが活性化しやすい。(2)高校物理における速さの学習は,運動刺激事態での時間の比較判断にはほとんど転移しない。
抄録全体を表示
-
益子 典文
原稿種別: 本文
p.
287-288
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
認知研究をもとに効果的な教材構成を図るため,推論抽出法と場面設定法からなる課題構成法の検討を行う。事例として中学校数学科の教材であるカレンダー課題を利用し,学習者の数学的な意味づけを促進するための推論抽出および場面設定を行った。
抄録全体を表示
-
佐伯 卓也
原稿種別: 本文
p.
289-290
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
先の研究で翻案モデル(佐伯, l998)を公にした時,実例として中学校でのコンピュータ利用の授業を例示した。この例は成功した授業例である。この授業をもっと詳しく示し翻案モデルの適用の具体的方法とそれを授業の進行に沿って作成したグラフを示す。
抄録全体を表示
-
柳本 成一
原稿種別: 本文
p.
291-292
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
佐藤学氏は、「学び」という実践を、対象と自己と他者に関する「語り」を通して「意味」を構成し「関係」を築き直す実践として捉え「対話的学びの三位一体論」を提唱している。[1] そこで問題になるのは、如何にして「語り」を構成・表現させ、「語り」を交流・共有させるかということであろう。我々は、対象と自己と他者に関する「語り」を構成・表現するための具体的な「手だて」としての"思考活動の表現フレーム"(以下において、"フレーム"と略記)と、それを使った算数・数学の授業研究を進めてきた。本稿では、"フレーム"という概念の定義とその概要についてのみ述べる。
抄録全体を表示
-
近藤 勲, 内海 成治, 蔵下 順子, 佐々木 章人
原稿種別: 本文
p.
293-294
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
-
今村 哲史, 片平 克弘, 熊野 善介, 丹沢 哲郎, 長洲 南海男
原稿種別: 本文
p.
295-296
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
水質及び大気汚染に関する環境イシューズをテーマとして取り上げ,この2つのイシューズ解決を目指した意思決定に関する2種類の調査問題を作成した。作成した調査問題を用いて,日本の小・中・高校生,合計約800名を対象として調査を行い,その結果を分析して児童・生徒の意思決定の実態について明らかにした。その結果,日本の児童・生徒の意思決定は,イシューズを第3者的に捉え,解決の考え方も未熟であることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
韓 仁玉, 金 恵慶, 李 勉雨, 朴 鍾錫, 朴 承載, 片平 克弘, 今村 哲史, 熊野 善介, 丹沢 哲郎, 長洲 南海男
原稿種別: 本文
p.
297-298
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
川や湖の水環境汚染問題及びイシュ-ズを取り上げ、その空気汚染防止のトピックに関する問題を基に、その問題を解決するために如何なる意思決定を図るかの調査問題を作成し、韓国の小学校5,6年生、中学校1,2年生、高校生1,2年生合計約700名を対象にその調査間題を用いて、STSアプロ-チの基礎となる韓国のこれら青少年の意思決定の実態を解明した。
抄録全体を表示
-
吉田 淳, 国際学術共同研究グループ
原稿種別: 本文
p.
299-300
発行日: 1998年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
オーストラリア、中国、日本、フィリピン、タイ、アメリカ合衆国の環太平洋諸国において、5年生と8年生を対象とする①科学観(26項目)、②自然観(26項目)、③理科授業(26項目)、④理科的関心と活動(22項目)の実態調査を行った。そのうち、科学観については、アメリカとオーストラリアの子どもは現代的な科学観を、日本の子どもたちは相対主義と伝統的科学観を、中国、フィリピン、タイの子どもはSTS的科学観と相対主義をそれぞれ強く支持した。また、理科授業の方法において、アメリカとオーストラリアでは現代的な科学の方法を、日本では伝統的な科学の方法を、中国などではSTS的な活動を多く取り入れていることが明らかになった。
抄録全体を表示
-
猿田 祐嗣
原稿種別: 本文
p.
301-302
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
IEA (国際教育到達度評価学会)が1995年に実施した第3回国際数学・理科教育調査において,ぺーパーテストの中に理科の自由記述形式問題が初めて導入された。日本とオーストラリアの小学校3・4年生および中学校1・2年生の理科の自由記述問題への解答内容を詳細に分析した結果,解答の記述量については,文字数(日本)および英文ワード数(オーストラリア)の分布は同じ傾向を示し,学年が上がるにつれて記述量が多くなる傾向がみられた。また,使用している用語についても,問題の解答として予想される用語を両国の児童・生徒とも同じように用いていることが明らかとなった。
抄録全体を表示
-
田中 賢二
原稿種別: 本文
p.
303-304
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
これまでに米・英・独のコンピュータ教育の比較研究を行うとともに、これらの国のコンピュータ教育の現状や特徴を、様々な側面から明らかにしてきた。今回は、オーストリア(墺)に焦点を当て、教科「インフォルマーティタ(Informatik)」を考察し、その特徴を明らかにした。
抄録全体を表示
-
李 勉雨, 韓 仁玉, 金 恵慶, 朴 鍾錫, 朴 承載, 今村 哲史, 片平 克弘, 熊野 善介, 丹沢 哲郎, 長洲 南海男
原稿種別: 本文
p.
305-306
発行日: 1998/07/10
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
空気に関する環境汚染問題及びイシュ-ズを取り上げ、その水環境汚染の調査結果を基に、その問題を解決するために如何なる意思決定を図るかの調査問題を作成し、韓国の小学校5,6年生、中学校1,2年生、高校生1,2年生合計約700名を対象にその調査間題を用いて、STSアプロ-チの基礎となる韓国のこれら青少年の意思決定の実態を解明した。
抄録全体を表示