グラフ電卓は、データ収集器と併用することで,多くの理数系の授業展開において身近な自然現象を学習材として容易に取込むことを可能にした。ここではデータ収集器に(CBL)のインターフェース機能(ディジタル入出力ポート)を用いて,グラフ電卓のプログラミング機能から外部装置(モータ)を制御する実習教材を開発した。本教材は,センサを通して周囲(照度等)の情報を収集し,プログラムで情報処理を行い外部装置に命令を出力し,外部装置を駆動させる,といったマイコン内蔵の家電製品にあるような一連のコンピュータ計測・制御システムの実演・実習を,高等学校(普通科)の教室環境でも容易に実施できるようにした。「物理IA]や新教料「情報B」等では計測・制御のしくみの実習教材として,また,多領域の技能や知識を要するメカトロニクス(ロボット)の側面からは「総合的な学習」としての展開も期待できる。
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