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北田 薫
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-12
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
生物科学が飛躍的な進展を遂げた現代の日本において、今後の高校生物教育で科学史をどう取り扱えばよいのか、その意義・意味ある利用に向けての提案を行った。提案1:内的科学史と外的科学史、道具的利用と本質的利用を、生物教科書の内容に応じて使い分ける。提案2:古い科学史だけでなく、新しい科学史も必要に応じて扱う。提案3:科学史素材集を作成し、理科教師へ利用の呼びかけを行う。
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郡司 賀透
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-13
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1970年代後半以降の欧米における科学教育内容選択論の研究動向をもとに、科学教育内容選択過程の分析にみられる権力観を分類した。その結果、二種類の権力の見方、すなわち、関係論的権力観と観念図式的権力観が明らかとなった。
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洲脇 史朗
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-14
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
田んぼを耕さないことで苗は太くて強い根を張り冷害や病害虫に強い稲に育つという。まさにこれは教育そのものである。この不耕起栽培をヒントに不耕起教育を提言する。
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山本 智一, 稲垣 成哲, 竹中 真希子, 山口 悦司, 藤本 雅司, 坂本 美紀, 大島 純, 大島 律子, 村山 功, 中山 迅, 近江 ...
原稿種別: 本文
セッションID: 6I7-11
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは, Knowledge Forum を利用して,遺伝子組み換え食品問題に対する社会的意思決定をテーマとした科学教育のためのCSCL環境を開発している.本研究では,遺伝子組み換え食品についての基礎的内容に対する学習者の理解度を検討した.その結果,多くの学習者は,遺伝子,遺伝子組み換えと品種改良,遺伝子組み換え食品の現在といった基礎的な内容をおおむね理解できていたが,他種間の品種改良や世界の表示状況についてはあまり理解できていなかったことがわかった.
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坂本 美紀, 稲垣 成哲, 竹中 真希子, 山口 悦司, 藤本 雅司, 山本 智一, 大島 純, 大島 律子, 村山 功, 中山 迅, 近江 ...
原稿種別: 本文
セッションID: 6I7-12
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,遺伝子組み換え食品(GMF)を題材にした科学教育のためのCSCL環境を開発し,小学生を対象にデザイン実験を行っている.本研究では,このデザイン実験の評価の一環として, GMFに対する理解とイメージが,単元の学習を通して変容したかどうかを検討した.分析の結果,概念的理解については. GMFの基礎知識や論争性についての理解が進んだことが明らかになった。また,イメージの変容も確認された.
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藤本 雅司, 稲垣 成哲, 竹中 真希子, 山口 悦司, 山本 智一, 坂本 美紀, 大島 純, 大島 律子, 村山 功, 中山 迅, 近江 ...
原稿種別: 本文
セッションID: 6I7-13
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らは. CSCLシステムのKnowledge Forumを小学校へ導入し,遺伝子組み換え食品問題に対する社会的意思決定をテーマとした授業のデザイン実験を実施してきている.本研究では,遺伝子組み換え食品に関して,社会の論争性を踏まえた上での学習者の社会的意思決定の達成度について検討した.その結果,学習者は論争となる論点を適切に評価しているものの,多くの人々の対立を回避・緩和するような意思決定にまでは至らなかったことが示唆された.
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岡本 信司
原稿種別: 本文
セッションID: 6I7-14
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
我が国高校生の放射線に関する意識調査において,放射線に対する抽象的イメージを因子分析した結果,高校生の放射線に対する潜在的なイメージは,「放射線に対する肯定的イメージ」,「放射線に対する否定的イメージ」,「放射線に対する利用・実用的イメージ」の3因子で構成されていること等が明らかになった。
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竹中 淳, 吉田 淳
原稿種別: 本文
セッションID: 6I7-15
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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包 烏力吉倉, 尾崎 浩巳
原稿種別: 本文
セッションID: 6I8-11
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
中華人民共和国発足以後の教育を4期に分けて流れを示した。その中で、創造性教育に関係した資質教育の経緯を中心に示す。特に、最近の社会背景的な動向も考慮しながら、また、教育改革の様々な取組を示しながら、創造性育成が重視されてきた実情を明らかにした。
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吉岡 亮衛, 小松 幸廣, 坂谷内 勝, 清水 克彦, 藤田 剛志, 益子 典文
原稿種別: 本文
セッションID: 6I8-12
発行日: 2004年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本報は、実現可能な科学教育及び実現すべき科学教育のあり方について議論し提案を行えるプロジェクト立案のための足がかりとなる提案を行うものである。
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藤岡 達也
原稿種別: 本文
セッションID: 6I8-13
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,従来から,その重要性や必要性にもかかわらず,科学教育の観点から取り扱われることが少なかった学校教育における安全・防災教育から今日的な危機管理までの現状と課題について検討した.「開かれた学校づくり」に見られるように新しい教育活動には様々な上記の問題を含んでいる.従来の取組を俯瞰し,近年生じた問題を取り上げ,学校や教員のこれからのシステムづくりについて考察する.
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小川 誠司
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-21
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
浜松市立都田中学校では平成14年度から2年間,浜松市教育委員会の研究指定を受け,「自ら求めて学ぶ生徒の育成」と題し,授業改善のための研究を行ってきた.その中で,理科では単元を見通した学習指導に重点を置き,特に各単元の導入段階で如何に生徒にその単元に対じての興味・関心をもたせ,生徒自らが課題意識をしっかりともって学習に取り組めるようにするための「単元ガイダンス」の工夫に力を注いだ.また,第3学年では今まで学習してきた事柄を統合したり,より大きな視野に立って考えたりする単元によって構成されている.その中で「エネルギー」や「環境」への認識が重要な課題となっている.
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五島 政一, 品川 明
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-22
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
アースシステム教育の理念を利用して、学習院女子大学の3泊4日の集中講義「自然環境論II」(3単位)プログラムを開発し、三浦半島のふれあいの村で実践を行った。このプログラムの内容について参加者にアンケート評価を行った結果、講義と実習のバランスの取れた適切なプログラムであると評価された。
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石渡 正志
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-23
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,次代の科学教育の中で重要な位置を占めると思われる「自然と人間」の関係を学ぶ理科教育がどうあるべきかを考える上での一つの視点を提供するため,現在の理科教育の中で野生生物がどのように扱われているかを月刊誌「理科教室」を通して分析し,さらに,野生生物の保全と人間との共存に関する理科の授業の可能性を探るための授業を行った。研究の結果,現状では野生生物の保全に関する授業実践報告はほとんどないことがわかり,授業の位置づけの理論化とプログラムの構築が急務であることが明らかとなった。
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高橋 典嗣, 山崎 良雄, 佐藤 毅彦
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-24
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
金星日面経過という大変珍しい天体現象を学習活動で扱い、貴重な体験を伴う学習活動により得られた概念が児童にどう影響しているかを追跡調査することにした。体験学習は、インターネットによるリアルタイムの観察と天体望遠鏡による実際の観察を行った。体験学習の様子と事前調査および実施直後に行った事後調査の結果について報告する。
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松本 浩幸
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-25
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、中学校における理科教育の有効性に着目し、継続的な実践の成果について探った。授業における生徒の主体的な活動を促すために、自己決定の概念を用い生徒指導の機能を生かした課題方式による授業の運営を継続的に行うことで、生徒がどのように授業を受け止め活動するかを研究した。その結果中学理科の授業において、生徒は主体的で意欲的な学習を進め、科学概念の獲得が充分に行われることが明らかとなった。
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金 鍾憲, 朴 相泰, 李 煕福, 陸 根鐵, 金 鍾憲
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-21
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
This study developed an unrealistic simulation program that is executed by students' concept and applied it to classes, and investigated how the program affects students' cognitive conflict and conceptual change Based on the results of the investigation, it proposed a class model (US Model), which applies the virtual reality technique to classes. Our result shows that simulation that runs according to misconception is effective in provoking inner conflicts concerning movements that are usually hard to observe. In addition, the use of virtual reality simulation increases students' absorption and induces them concentrate on learning and make active inquiries.
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金 煕洙, 鄭 貞仁, 金 鍾憲
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-22
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
地球科学学習内容は時間的 空間的に規模が大きいし抽象的な概念が多く、教室や実験室でコントロールしづらいものが多い。従って、このような問題を克服できるひとつの対案として仮想現実テクニックを活用した学習プログラムを開発・適用された。開発されたプログラムを中学生に試した結果、興味誘発及び動機誘発に効果的で、空間知覚能力の向上にも役に立つことが明らかになった。
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小林 秀明, 浅井 紀久夫
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-23
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教育効果の向上のために視聴覚メディアや情報機器、コンピュータなどの使用は通常となった。経済的、時間・空間的リスクを回避できるバーチャル・リアリティ技術は、教育にも多様な応用をされ学習の効率を上げている。我々は以前、自然科学理解の教育手法研究の一環としてメディア教育開発センターで開発されたVRシステム(TEELeX)を利用し、現実には体感が困難である月面ウォーク・スルー・システムの制作を行った。そこで本研究では、太陽系惑星のデータや月表面の岩石情報等のデータベースを上記システムに埋め込み、学習者の必要に応じて適宜読み出す機能をマップ提示機能や情報提示機能として付加し、体感型教材としての検討を試みた。
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安藤 真, 谷川 智洋, 吉田 和弘, 王 燕康, 山下 淳, 葛岡 英明, 加藤 浩, 廣瀬 通孝
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-24
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本論文は、日の出・日の入りや時差といった地球の自転・公転に関係する天文現象の理解を促進するためのバーチャルリアリティ(VR)コンテンツと、VRによる仮想的な世界での時間推移を任意に調整することができる時間コントローラについて紹介する。
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赤池 隆雄, 石原 学
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-25
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本論文は、教育現場に導入されているコンピュータネットワークについて,最適なネットワークを構築するための問題点とその最適性について明らかにする。
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池田 文人, 鈴木 誠, 人見 久城, 倉元 直樹, 磯崎 哲夫, 古屋 光一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-21
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究はフィンランドの世界的な経済力の高さと学力の高さとに着目し、フィンランドにおける自然科学教育の仕組みの特徴から、経済力と学力の高さとの関連を明らかにした。
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鈴木 誠, 池田 文人, 人見 久城, 倉元 直樹, 磯崎 哲夫, 古屋 光一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-22
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、フィンランドの理科教育のカリキュラムや学習指導の実態を明らかにしながら、世界的といわれる学力の高さを解明しようとするものである。今回の発表は、2003年10月に行ったフィンランド調査で得た情報を整理し、初等理科(自然)教育の学習内容を明らかにしようとするものである。
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人見 久城, 鈴木 誠, 池田 文人, 倉元 直樹, 磯崎 哲夫, 古屋 光一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-23
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
フィンランドの中学校理科授業を参観して読み取った特徴を述べるとともに、教師へのインタビューから、理科教師の専門性向上のための視点を考察した。
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廣瀬 桂子
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-24
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、文化により人の視覚世界や空間認識が異なる事に着目し、ガーナの生徒の図形学習の実態とその文化的背景を調査した。その結果、ガーナには「数値化への関心が低い」価値が存在し、このことと生徒の図形学習における問題の関連性が明らかとなった。
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ISODA Masami, STEPHENS Max
原稿種別: Article
セッションID: 6I3-25
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
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山崎 良雄, 高橋 典嗣, 垣内 信子, 高橋 和子, 間々田 和彦, 田仲 永和
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-21
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
私たちの地球は、太陽系の第三惑星として、太陽やその他の惑星とともに、約45億年前に誕生した。この間、大地にはさまざまな動物や植物が繁栄し、進化をとげてきた。現在の地球は太陽系の他の惑星とちがい、「水の惑星」と呼ばれるように、生命に最適な環境がそなわっている。この地球のことをもっと知り、より地球の大切さを実感してもらうことをねらいとし、毎年学校で健康診断をするように、夏至の日を「地球の健康診断の日」とし、世界規模で地球の診断の試みを啓発普及していきたい。
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横井 大輔, 中村 浩樹, 黒瀬 達則, 尾崎 浩巳
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-22
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「青少年のための科学の祭典」を毎年数回行ってきた。その祭典について、参加児童とその保護者、及び出展指導者はどのような意識を抱いたのかについて調査し分析した。その結果、参加者が興味を示しやすい実験工作の種類、保護者と子どもの意識の一致性、および指導者側の有意義感などについての幾つかの知見が得られた。
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上野 雄文, 安藤 祐子, 加藤 文元, 溝口 佳寛, 渡邊 暁, 内田 聡子, 桂木 洋光, 三浦 麻実
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-23
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は,NPO法人数理の翼が試みた,高校生対象の理系離れ防止対策「福岡湧源セミナー」について,実践内容とその成果について報告する.
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渡辺 勇三
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-24
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
「総合的な学習の時間」では教科、教室、学年、学校、学区の壁を取り去り、選定された主題に沿って総合的に課題解決型学習を行なう。過去の課題には、郷土の文化と歴史、周辺の自然と生き物、環境、福祉、語学、国際理解等が多く宇宙や天文の学習は少ない。夜の観測は、暗い、恐い、寒い、危ない、見えない…と不評で、当今は時世を映して父兄総出の厳戒態勢で実行される。或る中学校の総合的な学習の時間に宇宙を扱う授業を行なう機会が与えられた。後日頂戴した感想文を資料にして考察を試み、寄せられた質問を題材にした宇宙教育に関し述べる。夫々多様に興味を示し知識を増やし課題を見つけて学習意欲を見せた。授業を総合的に捉えて考察を試みる生徒もみられた。
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真貝 健一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-21
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究は、学力を広義にとらえその構成要素を分析するものである。学力の中核を「望ましい習慣・態度」とし、その構成要素として、「希望」「情意」「認知」「感覚・運動」を置いている。
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池田 幸夫
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-22
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
理科授業には,きまり(理論や法則)の発見を重視した「理論追求型」の授業と,理論を用いて自然事象の認識を重視した「理論依存型」の授業がある。本稿では理論追求型授業と理論依存型授業の特性を比較し,理科授業のあり方について考察を加える。
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清水 欽也
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-23
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本稿は、J.D.ミラーの市民科学的リテラシーの3構成次元モデルについてその妥当性を検証する。LISRELによる確認的因子分析及び「科学情報に関するコミットメント」との関連性により、その構成概念妥当性及び予測的妥当性は得られていることが明らかとなった。
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小原 豊
原稿種別: 本文
セッションID: 6I6-24
発行日: 2004年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は,小学校児童における乗数効果の存在の確認とその克服への示唆を得ることである.この目的に対して(乗数と被乗数、積の大小関係についての意識)(×0、×1の結果との関連)という2つの視点を定めた上で、公立小学校第4、5、6学年児童計638名を対象とした質問紙調査を実施した。本稿では,乗数効果の存在が確認される。
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溝邊 和成, 稲垣 成哲
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-31
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
1950年代前半の明石附小プランにおいて,科学的な内容がどのように扱われていたか検討した.結果,以下のようなことが明らかになった.・中心学習の科学的な内容は,一部の領域に集中していたが,低学年ほど多く,中心学習で扱われていた・基礎学習では,基礎学力表や主題計画表が作成され,科学的な内容の主たる指導の手立てとされていた・また,学習過程における手立てや診断的手引きなど具体的工夫も計画されていた
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伊藤 大輔, 山崎 貞登
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-32
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
本縞では,スキル育成の視点から北アイルランド科学技術(Science & Technology)学習領域の教師用指導書を分析した結果,同学習領域のナショナル・カリキュラムに準拠して作成された「科学スキル」と「技術スキル」それぞれの「指導系統表」に基づいて学習活動計画が構成されていることを明らかにした。
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橋本 健夫
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-33
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
フリー
教員養成のあり方についての論議が進むにつれ、教員養成の更なる質的な充実を求める声が大きくなっている。これは大学教育の改革とも連動し、教育学部の教員にとって避けて通れない状況になっている。本研究においては、教員養成段階の教育をどのように充実させるかについての検討を行った。まず、学部全体として行った在校生や卒業生及び教育関係者等の意見聴取やその分析、及びその結果に基づくカリキュラム見直しを一つの視点と捉えた。次に、小学校教員の理科教授資質の向上を具体的に図る視点を探るために、卒業生を対象として教育学部の授業内容に関する意見調査を行った。その結果、小学校理科学習で求められる内容の習得を求める意見よりも子ども理解能力や理科の目標の習得を要望する意見などが目立った。また、それぞれの授業形態(講義、ゼミ、教育実習)には、異なる教授能力の育成に貢献すべきであるとの意見も強く出された。これらを従来から指摘されている実践能力の育成と授業の中でどのように関連づけて行くかが今後の検討課題である。
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大和田 秀一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I1-34
発行日: 2004年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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R大学J学科1年次開講の化学を履修した学生を対象に、高校での理科の履修状況を調査し、講義内容の理解度(定期試験の得点)との関係を検討した。その結果、①主に物理化学を扱った講義内容であるにも係わらず、高校で物理・化学に加えて生物も履修した者が高得点を取る傾向がある。②高校で理科を2科目しか履修しなかった者は、3科目以上履修した者より平均点が明らかに低い、等が認められた。この結果は、理科の履修歴が大学の教養・基礎教育に与える影響を示唆している。
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沈 揆哲, 朴 相泰, 金 玄〓, 金 黎相
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-31
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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Present paper describes on the development and application of a new educational method for science education. The new type educational method is called "Science Cyber Conference". On web-based cyber environment, it can be designed to improve the students' abilities of scientific inquiry and reasoning by cooperative or interactive communication of special topic. It is possibly suggested that the virtual program using cyber conference be developed by an exploration of it's application to science education.
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北澤 武, 椿本 弥生, 加藤 浩, 赤堀 侃司
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-32
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,小学校の理科教育において,インターネットを活用したe-Learningシステム「理科ネット」を開発し,児童のアンケート調査による評価を行った.その結果,1)授業のビデオや配布物などで欠席した授業の確認ができること,2)電子掲示板で先生に質問できることが,多くの児童に支持されていることがわかった.さらに,児童の自由記述より,「理科ネット」にレベルの高い理科のクイズなどを取り入れることで,学習意欲の向上が期待されることが示唆された.
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杉本 雅則, 楠 房子, 稲垣 成哲, 山口 悦司
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-33
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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我々はこれまで、(1)物理世界と仮想世界との融合を通して、学習者の体験を増幅させること、(2)学習対象の本物性を強化することにより、学習への動機付けを高めること、を目指して、環境問題を対象とした協調学習支援システムを構築してきた。これらのシステムでは、我々が独自に開発した同時多入力デバイスを用い、学習者がface-to-faceの状況で物理的なオブジェクトを操作しつつ、都市環境シミュレーションを行うことができた。一方、各学習者が行う同時多入力デバイス上での操作が、他の学習者の操作や学習の妨げになるという問題も明らかになってきた。そこで、本稿では、協調学習において複数の学習者が共有する作業空間と、各々の学習者が占有できる個人空間とを統合することで、学習者間の協調学習と各学習者の思考の両方を支援できるシステムを提案する。
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谷塚 光典, 東原 義訓
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-34
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では、体験的実習における『「体験」と「研究」の往還運動』としてのリフレクションに着目し、信州大学教育学部「教育実習事前・事後指導」において作成した教育実習リフレクションシートの記述分析から、教育実習生の成長と課題意識を明らかにした。その結果、教育実習生は、教育実習リフレクションシートの作成を通して、教育実習以前の学修を教育実習における経験と関連づけ、それらに基づいて今後の課題を挙げていることがわかった。
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車 玉京, 沈 揆哲, 金 玄〓
原稿種別: 本文
セッションID: 6I2-35
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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This study investigated educational potential of learning material using animation in biology education and to evaluate educational effects of them with middle school students (the ninth graders). Topics of animation learning programs (ALPs) were fertilization of plant and human reproduction. This study concluded that ALPs increase the understanding of biological concepts.
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風間 大輔, 長谷川 仁子, 村本 哲哉, 西本 昌司, 大山 光晴
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-31
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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日本国内では,高校生を対象とした科学研究の指導法や支援体制はほとんど確立をしていない。本研究は,アメリカ等の高校生のScience Projects に対するメンターを中心とした支援の状況を調査分析し,比較検討をおこなうことを目的としている。筆者らは,本年5月に開催された国際学生科学技術コンテスト(ISEF)において,参加生徒に対する現地での聞き取り調査をおこなった。その結果,約60%の高校生が科学研究と論文発表の過程でメンターの助力を得ていること,またメンターが彼らに対して,研究の各段階で多様な支援をしていることが明らかとなった。
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長谷川 仁子, 風間 大輔, 村本 哲哉, 西山 昌司, 大山 光晴
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-32
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本年5月に開催された国際学生科学フェア(Intel-ISEF)の各国参加者に,科学研究に対する支援体制の調査分析を行った。日本の現状との比較から、研究の意義の理解や科学的な視点を促し、将来の進路に明確な目標を見据えることにも影響を及ぼしている「メンター」の存在が明らかとなった。断片的で科学知識伝達の指導ではない、教育的視点に立った継続的で多様な役割を有する「メンター」の理解を広め、科学研究を含めた日本の科学教育支援体制の確立が急務である。
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赤堀 侃司, 北澤 武, 椿本 弥生, 高木 洋子
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-33
発行日: 2004年
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,世界の教師が、子供達とどのようにコミュニケーションしているかを、アンケート調査とインタビューによって、分析したものである。①授業中における教師の態度、②長期欠席に対する教師の態度、③授業における学習指導、④生徒に求める能力、⑤教育にとって大切なものなどについて、調査した。その結果、日本人教師と外国人教師の生徒に接する態度の差、経験年数による差、宗教による差、などを明らかにした。結論的には、日本人教師は、教育を心情的に捕らえ、自分がなんとか導いてゆこうとする教育愛を基礎として児童生徒に接しているが、外国人教師は、異なる多様な文化を持つ児童生徒に対し、はっきりとした行動や責任を重視し、情報を伝えていると考えられた。
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佐藤 明子, 細矢 治夫
原稿種別: 本文
セッションID: 6I3-34
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
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エネルギーに関わりの深い,仕事,仕事率,電力,電力量について,海外の前期中等教育でどのように学習しているか調べた.日本では近年数式が避けられる傾向にあるが,海外ではこれらの量を数式を使って学習している.数式は,体系的な理解を可能とし,日常生活にも欠かせないので,わかりやすい工夫をしつつ取り入れるべきである.
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石井 康博
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-31
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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本研究では,子どものカウンティングが小学校での具体物を利用した計算の影響を受けることを子どものモニタリング記録から確かめた。その結果,「10 構造」に基づく加減計算は計算の手だてとして与える具体物によって適用あるいは適用できない状況が生じることが明らかとなった。
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小口 祐一
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-32
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
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本研究は二次方程式を解く方法についての知識に焦点をあて,コンセプトマップを評価ツールとして利用して,生徒の知識の構造を分析した.その結果,二次方程式を解く方法を理解するためには,置き換えや等式の性質など,概念間を関係づける知識を含んだ構造化が必要であることが明らかになった.また,コンセプトマップは生徒の知識の構造を顕在化でき,評価ツールとしても有効であることがわかった.
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青山 和裕
原稿種別: 本文
セッションID: 6I4-33
発行日: 2004/07/30
公開日: 2018/05/16
会議録・要旨集
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グラフ解釈の研究は統計教育研究において早い時期から行われてきたが,グラフをもとに現象世界にまで考察の範囲を広げ,推し量ることについては研究,実践両面とも希薄になっていることが多い。本研究では,現象世界へのアプローチまでを視野に,グラフ解釈における階層性を示すことを目的とした。結果として,特有的,グラフ読み,整合的,批判的,仮説・モデル形成の5つのレベルが同定された。
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