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産業機関と学術機関の連携した教材開発の実践
竹林 知大, 熊野 善介
p.
377-380
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は学術機関と産業機関で連携し,鉱物と自動車エンジンを融合したエンジン STEM 教材の開発と実践を行った.日本の自動車エンジン製造は日本を支える基幹産業の一つであり,自動車エンジン製造に必要不可欠なのが鉱物である.鉱物は金属材料や研磨加工時の消耗材 として活用される.エンジンと鉱物は国の経済発展の基盤として重要なポテンシャルを持ち,教 育教材としての活用価値が極めて高く,なおかつ STEM 教材化への可能性を持ち合わせている. 本研究では 4 気筒・2 気筒エンジンブロック,ダイヤモンド,CBF,ストロマトライト,BIF などを使用した.産業機関と学術機関の連携が可能にした STEM 教育の実践を報告し,将来の STEM 教育の可能性を議論する.
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長谷川 智子
p.
381-382
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
合力分力の理解は中学生にとって難しい。主体的な学びを可能にする岩波映画〈力のたし算〉と,「力 の平行四辺形が見えるばね」の生徒実験で,合力の概念をつかむ学びができたことがわかった。
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大学生を対象とした実験授業を事例として
並木 惇, 菅原 悠平, 松嵜 昭雄
p.
383-386
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,中等教育段階数学科における複数の ICT を連動したデジタル教材の開発をおこなっている。具体的には,ソフトウェア Kinect Integration For EV3/NXT により,教育版レゴ®マインドストーム®EV3 と Kinect を連動する。本稿では,コンピュータモデルに注目したモデリング・サイクルにもとづいて,ジェスチャーによるロボット操作をテーマと した実験授業における大学生のモデリングを説明する。
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学習支援教材「Moral Quest」を使った学び直しの効果
内野 智仁
p.
387-388
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,3種の知識による情報モラル指導法に基づく提示教材を使った教育を受けて1年以上経過した生徒を対象として,教育実践を行った.その結果,学習支援教材「Moral Quest」による教育活動にインターネット・リテラシーの得点を有意に向上させる効果が示唆され,質問紙調査(学習に役立つ,操作しやすい,見やすい)で肯定的な評価が得られた.よって,「Moral Quest」の活用がインターネット・リテラシーの学び直しに有効的である可能性が示唆された.
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生物学領域「動物」概念を事例として
志賀 優, 山本 容子
p.
389-392
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,Conceptual Profile Theory(CP 理論)に注目し,生物学領域の新たな事例として,動物概念のCP モデルを構築すること,および構築したCP モデルを発話分析のツールとして用いて, 個人の思考特性の分析を行うことを目指した。「生命」に関する先行事例を参照し,ヴィゴツキーの発生的分析に依拠した方法論を通じて,4つのゾーンからなる「動物」の CP モデルを構築した。また,この CP モデルを中学生の発話分析に用いたところ,思考の前提として働く対象の区別や認識のしかたという次元から,被験者の異質な思考特性を分析することが可能であった。
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A Literature Review
Arif WIDIYATMOKO, Kinya SHIMIZU
p.
393-394
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
Misconceptions impede the students' conceptual understanding of science learning. Misconceptions are considered to have occurred if the students’ understanding of a concept differs from what is understood by the scientific community. An analysis of the literature reveals that everyday experiences, language used, teachers and textbooks are several main sources of students’ misconceptions of light and optical instruments in science learning. By analyzing these sources, it would make sense to minimize the contributing factors that might help promote the students to achieve conceptual understanding.
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An Analysis of the Primary Science Textbook in Bangladesh
Rashel Uddin Mohammed, Kinya SHIMIZU
p.
395-396
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
In this era of Sustainable Development Goals (SDGs) every signatory country of this global agenda is trying to fulfill all the requirements through innovative policies and implementation strategies. According to The Belgrade Charter (1975), Environmental Education (EE) is the most effective way to develop a world inhabitants with proper awareness and concerned towards every environmental aspect and related problems which produce positive attitudes, increase knowledge, motivations and skills to become more committed to the solution of the present problem and preclusion of upcoming ones. Bangladesh as one the committed country of the SDGs is trying to ensure all the goals by 2030 through education with special attention to EE. The main objective of this study was to find out the relationship between EE and SDGs through careful investigation of the Primary Science Textbook (PST) in Bangladesh. It was found that that there is an infirm presence of EE related contents in PST to fulfill the requirements of SGDs. Also, there are a lot of repeated content and the relationship between and among them in different grades is not logical.
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吉岡 亮衛
p.
397-398
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は日本科学教育学会年会論文集において発表された研究についての研究動向を計量的手法 を用いて分析し,結果を報告するものである.昨年度報告した一般研究発表の結果に課題研究発表 を加えた 7,212 件の発表について,全体の傾向を報告する.40 回にわたる年会の歴史の中で,研究テーマは変化してきている.全体は,1 回(1977)から13 回(1989),14 回(1990)から21 回(1997),22 回(1998)から31 回(2007),32 回(2008)から40 回(2016)の 4 期に分けることができた.これは昨年度の一般研究発表のデータのみから見た区分とは異なる結果であった.それぞれの期間の特徴についてさ らに詳細に分析した結果についても報告する.また,課題研究発表と一般研究発表のテーマの違い についても分析を試みた結果,使用されるキーワードの違いから,2つの間には質的に異なる何かが あるのではないかという印象を得た.
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藤原 駿冶
p.
399-400
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では「理数探究基礎」での教材について,探究の意義や探究のプロセスとは何かを各種文献調査等から明らかにすることで,それを身に付けることができるような教材とはどのよう なものなのか考察すること行った。なお本研究では数学と物理に焦点を絞り前述の検討及び考察 を行った。その結果,数学,物理におけるそれぞれの学習としての探究の特性について一つの視点が 得られた。また,これらの特性を備えた教材例の検討,開発を行った。
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井本 和晃, 眞田 美月, 磯﨑 哲夫
p.
401-402
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,旧制中学校の学科「物理及化学」において使用されていた理化学生徒実験書の特色を明らかにした。まず,当時の理化学生徒実験に対する考えとして棚橋源太郎の著書を分 析し,また,物理と化学のそれぞれにおいて,2通りの比較・分析を行った。以上のことから, 理化学生徒実験書の特色を考察した。その結果,理化学生徒実験書の特色として,生徒が実験に関する記述をすることを重視している点などが明らかとなった。また,物理と化学における 差異として,物理生徒実験書は,より数値や計算,グラフなどの扱いに重点を置いており,化 学生徒実験書は,薬品や器具の取り扱いにより重点を置いていることが明らかとなった。
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山田 真子
p.
403-404
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,戦時下の中学校の理数科理科「物象」について,教科等横断的な視点から分析し た。その結果より,「物象」において,科学と技術や工学を関連づけた目標が掲げられていたこと, 技術や工学と関連する内容が取扱われていたこと,また,数学との関連が重視され,数学と理科 を統一した科学の錬成としての生徒による観察・実験が重視されていたこと,「数学的な考え方」 を働かせることができる実験や問いが扱われていたことを指摘した。
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高校理科分野コーパスに基づいて
小林 久美, 鈴木 哲也, 田中 元
p.
405-406
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
高校理科分野コーパスを用いた理科用語の科目間連関分析において,互いに相関があると見られ た用語に注目していたが,これらの用語の中には教科間の連関に及ぶものがあると目されるに至った。 本研究では,理科の基礎を付した科目と家庭基礎との間で教科書に記述されている定義や内容の類 似点・相違点を示す。例として,生物基礎の教科書にタンパク質が鎖状に繋がったアミノ酸で構成され ていることが記述されているが,家庭基礎では,鎖状という構成を示す記述は砦無である一方,人体 に必要であること,体内で合成できない必須アミノ酸があることが記載されていた。また,アミノ酸の構 造図については,生物基礎,家庭基礎にかかわらず,掲載している教科書とそうでないものがあった。
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大谷 洋貴
p.
407-410
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本稿ではまず,先行研究のレビューに基づいて,統計的リテラシーに基礎能力と高次能力の2つ の解釈があることを示した。次に,今日的なリテラシー概念の観点から,統計教育の目標として高 次能力のそれに焦点を当てる必要があることを述べた。最後に,その視点から次期学習指導要領 における統計教育の目標を検討することで,読解の文脈の位置づけに関わる問題点を指摘した。
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下吉 美香
p.
411-414
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,次期学習指導要領において示された小学校理科教育の方向性を踏まえ,その実現に向けて如何に取り組むべきかについて,具体的指針を明らかにしようと考えた。各教科の特性に応じた「資質・能力」の育成,「見方・考え方」を働かせ,主体的・対話的で深い学びの実現に向かうためには,教師の子どもの学びを見取る目と,深い学びを創り出す単元デザイン力,カリキュラム・マネジメント力が必要となってくる。特に,理科の学習においては,間題解決の過程を丁寧に展開していく中で,科学的な深い学びの実現が求められる。本研究に対する先行研究をもとに現時点での知見を示す。
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中村 好則, 名越 利幸
p.
415-418
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
岩手大学教育学部では,2017 年度より理数教育コースを新設した。理数教育コースでは,教科専門科目として「理数科クロスカリキュラム論」,教職専門科目として「ICT を活用した理数教育」と「理数教材開発研究」の 3 科目を新設した。「理数科クロスカリキュラム論」は必修科目であり理数教育コースの数学サブコースと理科サブコースがグループを編成しアクティブラーニング形式で授業を行う。本研究 で,2017 年度後期に実施した「理数科クロスカリキュラム論」の実施内容と方法の概要について述べ,受講学生の探究課題の発表内容や課題レポートを基にその成果と課題について考察した。その結果,(1)互いの教科の内容を意識して各教科の指導内容や方法を考察できること,(2)互いの教科の学生 の交流を通して各教科特有の見方・考え方を知ることができることなどの効果が示唆された。今後はグループによって探究内容の深さに差があるなどの課題があり,授業の進め方等の検討が必要である。
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「科学と人間生活」と「理数探究」を中心に
松原 憲治
p.
419-420
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,日本の新しい科学カリキュラムとして,新学習指導要領の「科学と人間生活」と「理数探究」に注目し, 学習指導要領の記述とNature of Science の内容との関連について検討したものである。その結果,「科学と人 間生活」では,NOS の社会性に関連する内容があること,「理数探究」では,実証性や社会性に関連する内容が記載されていることを明らかにした。
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転移テストの分析結果を中心として
若林 和也, 山口 悦司, 坂本 美紀, 山本 智一, 稲垣 成哲
p.
421-422
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
筆者らは,科学技術の社会問題(Socio-Scientific Issues: SSI)を取り上げた教育プログラムの開発を試みている.教育プログラムの目的は,他者との協調的な解決策の提言を行うこと(意見の協 調)である.本研究の目的は,教育プログラムの効果が,他の内容に転移するのかどうかを検証 することである.転移テストは,論証観点・協調観点の 2 つの評価観点から分析した.その結果, 本教育プログラムの終了後に,学習者はより協調的な記述を行う能力を得たことが示された.
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ICTによる構造の可視化を通して
青谷 章弘
p.
423-424
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,「1次方程式の利用」における ICT 活用の視点から,どのような生徒でも文章題から方程式をたてることができるようになる授業展開の開発と授業実践を目的とした。数量関係を可視 化する“三角ブロック”を用いた指導によって,方程式を作る過程を生徒が説明することができる こと,方程式を作る際の見通しを持つことができることを,授業分析から明らかにした。
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林 和彦, 吉川 祐樹, 川勝 望, 外谷 昭洋, 山岡 俊一, 光井 周平, 蒲地 祐子, 上寺 哲也
p.
425-426
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
呉高専において平成 27 年度から開始した全学生(約 850 名)一斉開講の問題解決型学習(PBL: Project-Based Learning)の授業「インキュベーションワーク」について、学生のアンケート結果や活動成果から多くの学生が積極的に取り組んでおり、学生の自主性を示す成果が得られたので、 授業コンセプトや設計や運営などについて報告する。
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芳賀 瑞希, 野村 純, 藤田 剛志, 加藤 徹也, 山下 修一, 飯塚 正明, 大嶌 竜午, 高木 啓, 辻 耕治, 林 英子, 大和 政 ...
p.
427-428
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
千葉大学では平成 24 年度より文部科学省大学世界展開力強化事業「ツインクル」プログラムをASEAN 諸国 12 大学と連係し実施してきた.今回,平成 25 年度平成 28 年度に参加した ASEAN 諸国の留学生の気づきと学びについて,アンケートの記述をテキストマイニングの手法により解析した.この結 果,カテゴリとしてプログラム内容に関する単語とともに culture を中心として科学や,学校に関するさまざまな Japan/Japanese に関する学びがあることを示す結果が得られた.さらに学生が日本での大学院での学びや日本での職業選択への希望が見出された.したがって本プログラム内容が,留学生の親日的 感情を高め,キャリア意識の形成への影響が示唆された.
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櫻井 順子
p.
429-430
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は、岩波科学映画〈もんしろちょう〉(1968)がチョウの行動の観察から、課題に仮説をたてて実験で解き明かす内容であることに着目し、映画を使って「科学と人間生活」の授業を行った。 その結果、生徒が自ら考える授業が展開できた。約80%の生徒(前任校、偏差値40 前後)が「授業がわかりやすく楽しかった」と答え,モンシロチョウの行動を扱った問題(大学入試センター試験 1999)に正答率は 76%であった。
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原 郁水, 古田 真司
p.
431-432
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は中学2年生(約160人)を対象として、健康情報の判断に関する授業を行い、その効果を検証した。判断のポイントを伝える順番を変えた2種類の授業を用意して、5クラスの生徒のリテラシー得 点や理解度、楽しさなどを検証したところ、どちらの授業でもリテラシー得点は上昇し、楽しさなどの生 徒の感想では後で判断ポイントを教える授業2の方が有意に高かった。
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久保田 善彦, 渡湛 裕弓
p.
433-434
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,ウェアラブルカメラを使った映像と,教師へのインタビューから,グループ活動中の教師の注視の特徴を分析し,ベテラン教員と新採教員の思考様式の違いを検討した。注視の分析 から,ベテラン教員は,机間指導中であっても教室全体の状況を把握しようとするなど視野が広 いことや,プリントから児童の思考を把握しようとしていることが明らかになった。
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大島 崇行, 榊原 範久, 水落 芳明, 桐生 徹, 八代 一浩, 水越 一貴
p.
435-436
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,教育実習の授業観察実習プログラムを開発し,実習生の省察を事例的に検証することを目的とする.また,その過程を通し,開発したプログラムの評価を行うことも目的とする.授業観察後に行うリフレクション(以下,授業観察リフレクション)と3 回の授業観察リフレクションを総括しておこなうリフレクション(以下,総括リフレクション)とを比較し,省察の内容を比較し特徴を抽出した.その結果,実習生が省察の枠組みを拡張していったことが明らかになった.また,授業観察リフレクションと総括リフレクションでは,省察する内容が違うことが明らかになり,総括リフレクションを授業観察実習に加えることの効果が示唆された.
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黒田 友貴
p.
437-438
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,愛媛大学理学部で実施された科学コミュニケーション科目帯のカリキュラム改変に着目し,受講者に対する質問紙調査での自己評価結果から改変にともなう効果について検討を 行なった.その結果,受講者数に留意する必要があるが,プログラム内容等の一部が変わっても 到達目標の達成度は一定の効果がみられたが,養成を目指す能力については前年度以前の受 講者と比べて低い値となった.また,到達目標や養成を目指す能力とカリキュラムとの関係性を 多面的に検討することが今後の課題である.
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Pramudya Dwi Aristya Putra, Yoshisuke Kumano
p.
439-440
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
The practices of STEM education in formal or informal education bring about positive results by improving students’ knowledge, skills and attitudes. However, the presence of STEM education in Japan is still not as prevalent as it could be. This research explored the STEM conceptualization among pre-service science teachers in Japan. The methodology was a survey design that involved 167 participants. The participants who had a basic knowledge about science possessed the highest conceptualization regarding STEM education. This result indicated that pre-service science teachers have more intention to apply STEM in the classroom.
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科学への関与度の観点から
安積 典子, 仲矢 史雄, 川上 雅弘, 山内 保典, 萩原 憲二, 秋吉 博之, 片桐 昌直, 井奥 加奈, 生田 享介, 岡崎 純子, ...
p.
441-442
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
初任~5年目の小学校教員研修の受講者に対して,理科指導力の実態把握と,研修の効果測定のためのアンケート調査を行った。その結果,科学への関与度が,研修の効果を議論する上 で注目すべき要因であることが分かった。
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仲矢 史雄, 安積 典子, 川上 雅弘, 山内 保典, 萩原 憲二, 秋吉 博之, 片桐 昌直, 生田 享介, 岡崎 純子, 川村 三志夫, ...
p.
443-444
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
全国学カ・学習状況調査・小学校理科調査間題(H27 年度)を,理,工学部に所属する中裔理科教員志望大学生に解答してもらい,その結果を小学校児童の調査結果と比較した。調査対象の大学生の平均正解率は87.5%であった(H27 年度小学6 年生の正解率60.8%)。主に知識を間う「A」間題については,間題によって大学生の正解率にばらつきがみられ,主に活用を間う「B」間題については,ほとんどが 90%近い正解率であった。記述式の間題では,無回答はほとんどない一方,正解基準に求められる意見と根拠の両方の記述と書き分けは,24%程度に留まった。
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宮川 貴彦 , 石田 智敬
p.
445-448
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究では,パフォーマンス課題を取り入れた物理学授業を, 大学初年次を対象に開発し実践した。その結果,知識・技能を統合的に活用する力を育成できたが, いくつかの課題も残された。
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喜多 雅ー, 松原 憲治, 和田 浩史郎, 高木 梓
p.
449-450
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
2011 年から現在まで実施中の JICA 地域別研修「英語圏サブサハラ地域初等理数科教授法改善」(於 岡山大学,2 ヶ月間)の帰国研修員のうち,2017 年 8 月にサブサハラ地域のザンビア国からの 12 名に対してアフリカの教員の算数の導入部分のビデオを見せてその授業の見方の変容を明らかにした。今回は 2017 年 12 月に日本での研修経験の無い教員32 名に対して同じ調査を行い,授業の見方の違いを先の調査と比較検討した。
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―因子分析とSEM による分析を用いて―
増田 美次郎, 古屋 光一
p.
451-452
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は,資質・能力を育成するための学習過程に着目した理科の学習方略測定尺度を開発し,因子分析および共分散構造分析(SEM)による信頼性と妥当性の検討を行った。その結果5 因子20 項目が抽出され,信頼性と妥当性が認められた。
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西垣 大紀, 葛原 黎, 近藤 芳憲, 二宮 敬一, 和田 正毅, 岡部 眞幸, 貴志 浩久, 池田 知純, 不破 輝彦
p.
453-456
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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ものづくりの技能の評価方法として,製作物の出来栄えなどを点数化する手法が一般的である。 しかし技能を“人間が持つ能力”と考えると,これは間接的である。“直接的”に人間の技能を評 価するためには,人間の行動を身体性認知科学的に捉える必要がある。本研究の目的は,身体 性認知科学に基づいて,ものづくり技能レベルを直接的に評価する新しい手法の検討である。も のづくり作業中(フライス加工作業,電子機器組立て作業)の作業者の神経系活動(自律神経活 動,前頭前野の脳血流量変化)を測定し,技能レベルや作業難易度の違いとの関係を評価した。 その結果,これらの関係には一定の傾向がある可能性を示した。
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山崎 宣次, 及川 浩和, 埴岡 靖司, 興戸 律子, 加藤 直樹
p.
457-458
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
次期学習指導要領では,主体的・対話的で深い学びが大きな柱の一つとなっている。理科教育 における深い学びについては様々な議論がされているが,本当に深い学びかどうかを評価する測 定法等の研究は少ない。本研究では,今までの理科教育が深い学びであったかどうかの課題とそ れに基づいて,深い学びかどうかの測定について検討し,実際に調査した。
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: Implementation of a Science Lesson Leads STEM Context and the Assessment
齊藤 智樹, ワン ウェイウェイ
p.
459-462
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
フリー
本研究は、中学校理科を対象として STEM 教育において、生物分野に適用可能な教材を開発しながら、その学習を評価する基礎となる構成概念の導出方法に焦点を当てている。先行研究では、1)学校での実 践にもとづいていなかった, 2)集団としての学習だけに焦点を当てていた。3)システムとしての学習環境を捉えるために個の STEM の関係性を十分に捉えることが課題であった。そこで、本発表では一連の研究の中から、1)特に中学校の生物分野での STEM 実践を事例とし、2)代表的なあらわれを示した個人の学習を対象として、3)そこにみられる STEM の個別の関係性を捉える方法を綿密化することに焦点を当て検討した。
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伊藤 哲章
p.
463-464
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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子ども、とくに幼児のもつ生物概念に関する研究は増えつつある。しかし、心的特性、身体的特性に関して幼児がどのような認識を保持しているかについては十分には解明されていない。本研究では、幼児を対象に心的特性及び身体的特性に関する調査を実施し、その結果、次の3点が明らかとなった。
(1) 幼児は、身体的一能力的特性と身体的一体質的特性のいずれの特性も親子間での共有を認める傾 向がある。
(2) 幼児は、心的一気質的特性に関して親子間での共有を認めない傾向がある。
(3) 女児は男児よりも心的能力的特性に関して親子間での共有を認める傾向がある。
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- 探究活動の過程に着目して -
小林 優子
p.
465-466
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究は高等学校で行われている探究活動に着目し、公立の高等学校において実践されている探究活動中に、「科学の本質」に関する内容を取り入れ、高校生の「科学の本質」に対する理解がどのように深まっていくのかを明らかにすることを目的とする。従来の探究活動における「科学の本質」の指導は、自然科学の探究活動しか扱ってこなかったが、本研究では人文社会科学の領域を扱う探究活動においても「科学の本質」に関する内容を取り入れた。特に、生徒が研究テーマを設定し、研究の方法を決め、調査や実験に着手し始める、探究活動の導入部分に焦点を当てた。探究活動の様子と生徒からの振り返りをもとに、探究する対象の領域ごとの違いに着目しながら分析した結果、テーマを具体化していく過程において困難が生じやすかった人文社会科学を探究する生徒の方が、科学の限界についての理解が深まっていくことが示唆された。
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秦 浩之, 小西 伴尚, 川田 博基, 山田 洋一郎, 平賀 伸夫, 田邉 博明, 杉崎 隆, 南 創, 岡田 努
p.
467-468
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究は、「放射線」について外部連携を活用して、幼稚園の幼児と保護者を対象とした授業実践を行った。その内容について報告する。
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岩間 淳子, 松原 静郎
p.
469-472
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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高等学校学習指導要領における「生殖と発生」の変遷及び平成20年改訂学習指導要領に基づく高等学校「生物」の「生殖と発生(動物)」に関連する編(章)の観察,実験で扱われる動物教材と内容を調査すると共に,大学生を対象に,高等学校「生物」の授業における「生殖と発生(動物)」の観察,実験の学習経験を調査し分析した.教科書の「生殖と発生(動物)」の観察,実験で,「受精,発生」では「ウニ」「カエル」「ニワトリ」「アサリ」など,「遺伝子と染色体」では,「ショウジョウバエ」「ユスリカ」などが扱われていた.高等学校における生物の学習経験に関する調査で,「生物」を履修した学生は,403名中138名(34.2%)であり,そのうち「生殖と発生(動物)」の観察,実験を経験した学生は32名(23.2%)であった.「受精,発生」の観察,実験で,「ウニ」は16.7%,「カエル」は10.1%,「遺伝子と染色体」では「ユスリカの幼虫」の唾腺染色体観察は37.7%,「ショウジョウバエ」を用いた「遺伝子交雑」は13.8%,「突然変異体」は8.0%であり,観察,実験の既習率は低かった.平成30年改訂の学習指導要領生物「生殖と発生」の内容は,「遺伝情報の発現と発生」となり,目標には「観察,実験などを行い,科学的に探究する力を養う」と記されている.高等学校生物における観察実験の充実が望まれる.
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佐々木 悠朝
p.
473-474
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究は高校生物基礎において,一人一台ずつChromebookを操作し,共同編集が可能なGoogleスライドの活用することによって,Aronson, E. et al.(1978)が提唱したジグソー法を組み合わせたアクティブラーニング型授業を行なった。その授業展開と,またその結果,今後の課題について報告をする。
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吉岡 有文
p.
475-478
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究は,看護専門学校における筆者自身の授業「看護物理学」の授業を改善することを目的とした。 そこで,どのような授業を行い,看護学生たちはどのような感想をもったかを報告し省察した。授業の概要,授業内容と授業計画,演示実験,授業改善アンケート,そして,授業における教師と学生との交流の結果から,教師と学生が学習目的を共有し学び合うことが,理解が難しいとされる授業をも有意 義なものにする可能性があるとした。
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口分田 政史
p.
479-480
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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今日の急速に変容する社会において,不確定な事象に対する判断力の育成は,一般的に重要 であると考えられる。実際に,世界的な教育動向において,確率や期待値の学習時期は低年齢 化し,その内容は充実の傾向にある。日本においても今後の教育改革等に向けて基礎的な研 究を積み上げておくことは重要であると考えられる。こうしたことから本稿では,児童の期待値理 解に着目し,小学校第6学年を対象に認識調査を行った。その結果,児童が用いる期待値判断 は5つの方略系に分類され,期待値理解は階層的なものであることが示唆された。
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Noriko Tanaka
p.
481-484
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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Creating Problems ―Asking students to create new problems-increases interest in mathematics, encourages creativity, and helps students appreciate, the usefulness of mathematics. This method has been used and tested in two different settings ― by students in my classroom and students in a mathematical circle. I describe the method used for the creation of these problems and their assessment. Students not only made posters including their problems, but also presented them and assessed each other. Then I will share some examples of my students’ actual work.
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副島 大陸, 牧下 英世
p.
485-486
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究では ICT 機器の 3D プリンタを数学に活用し,積分による体積導出における教材を開発した。また,開発教材を用いた研究授業を行い,その有用性を考察した。その結果,学生の単元への意欲, 関心を向上させるといった効果を得ることができた。
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―切頂八面体の求積に焦点を当てて―
村田 翔吾
p.
487-488
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本稿では,中学校数学科において空間的思考を指導するために,中学校段階を対象とした切頂八面体の求積に関する教材を開発した。開発した教材には,対象とする空間図形を他の図形の一部として 観る思考の育成に寄与し得ること,数学と理科を関連づけた指導の可能性をもつことを指摘した。
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―代数的構造を観点として―
栗原 和弘
p.
489-490
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
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本稿は、図形の合同変換の教材を代数的構造の観点から分析するにより、図形の合同変換の教 材に新たな示唆を得ることを目的した。その結果、閉じていることに着目することの必要性を明確にするこ とができること、移動の合成を演算とみることに対する学習者の困難性を解消するため具体物や具体的な 操作を通した学習指導が必要であることの示唆を得た。
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小川 達也, 益子 典文
p.
491-492
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
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本研究は,「解ける-解けない」のかかわりで展開される教授型交流活動から,多様なアイデアそのも のを交流できるような探究型交流活動へと,交流活動の質的転換を図る教材を開発し,その要件を考 察することを目的とした。実践の結果,探究型交流活動を促す教材の開発は,学習者の持つ学習規 範や,問題の特性を踏まえた授業展開まで含めて行う必要があることが明らかになった。
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森田 直之, 廣瀬 公一郎, 長田 学, 山下 康弘
p.
493-496
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
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東京都立科学技術高等学校(以下、本校)は、平成 13 年に開校し、平成 19 年に文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、11 年が経過し、平成 30 年度より東京都教育委員会の理数リーディング校に指定された。これまでの本校の課題として 2 年次における「課題研究」において、生徒が「自ら課題を発見しにくくなっている」という課題があった。そのため、生徒が「自ら課題を発見し、その解決法を考える」ためのカリキュラム開発を行ってきた。本校における「課題研究」は Project-Based Learning(PBL)を基本としているため、1 年次に新たな学校設定科目「科学技術探究」を創設し「課題発見・解決能力」の養成を目的にアクティブ・ラーニングによるワークショップ形式の授業を開発した。本研究では PBL 導入前の探究型授業のカリキュラム開発および実践と考察について報告する。
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佐藤 龍平, 奥田 晋平, 山下 康弘, 長田 学
p.
497-498
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
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東京都立科学技術高等学校(以下、本校)は、平成 19 年から平成 29 年までの 11 年間、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された。本校では、理科好き・数学好きを 育て、国際社会で活躍できる科学者・技術者を育成するための教育活動の一環として、「三浦海岸」や
「尾瀬国立公園」、「西表島」、「ボルネオ島」などで野外体験活動を行うフィールドワークを充実させ てきた。しかし、これまで各フィールドワークは独立的に行われ、それぞれの活動が関連づけられる ことはなく、生徒は体験活動をもとにした学びを深められずにいた。本研究では、高等学校における フィールドワーク活動のモデル化を目指し、さまざまなフィールドワークを関連づけて横断的な学習 を行った実践例と、学びの効果を深めるために取り入れた事前・事後学習の効果を報告する。
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桝田 勲, 舩木 英岳, 丹下 裕, 福井 繁雄, 畑 亮次, 筒井 一郎
p.
499-500
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
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本研究は,特別支援学校向け機構学教材の開発に着目し,既存の機構学の学習教材における問題点を調査した.その結果,軽く・取扱いが容易で・機構を組み立てやすい教材が求められて いることが明らかとなった.これを具現化するために,3D プリンタで機構学の部品製作を試みる.
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木村 優里, 原口 るみ, 後藤田 洋介, 大谷 忠, 柏原 寛, 金子 嘉宏
p.
501-502
発行日: 2018年
公開日: 2019/06/14
会議録・要旨集
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本研究は,遊び場におけるSTEM 教育の方法と実践結果について報告するものである。その結果,遊び場において,問いが生まれ学習を深め続ける知識創造活動が体験できたことが示された。
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