CAIの特徴は一人一人の生徒の学習に適合したきめ細かな「個に応じた教育」が可能なことであり, 人間形成に必要な教師と生徒のコミュニケーションでさえ期待できる方向へと変化している。英語教育においては, 教科の特質や時間の劾率化を考えると, 一斉授業から全く離れるわけにはいかない. 確かに, 一斉授業は, 一定時間内に多数の生徒に等質同量の学習内容を同時に伝達するには効率的であるが, 英語教育の場合は, 知識注入のための画一的授業になりやすく, 生徒は受け身に陥りやすい。さらに, 個人差に応じた指導に十分な配慮ができない点など, 改善しなければならない問題を含んでいる。そこで, 一斉授業と個別学習を組み合わせ, それぞれの長所を伸ばし, 短所を補う授業展開の必要性から, マイコン活用による個別化を考えた。
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