日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
1 巻, 5 号
選択された号の論文の27件中1~27を表示しています
研究発表:理科教育・数学教育と高等教育・企業内教育CAI
  • 清水 克彦
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 1-6
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    筆者は、これまで数学的問題解決における思考プロセスについての研究を進めてきている。まず、数学教育における認知科学的アプローチの意義と枠組みについて検討する。それを踏まえて、いままでの研究において示されてきている発見法もしくはストラテジーの「知織」としての特徴を示し、さらに、プロセスと同時にプロダクトの前進を踏まえた問題解決のプロセスのモデルの拡張について述べる。そのなかで、いわゆる「深い知織」の抽出と記述の必要性を指摘した。
  • 富澤 千代子
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 7-12
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    認知心理学上の研究が、現場の生徒の理解を具体的に解決するに到っていない現在、理科教育には、教師の側が自分達の生徒の実体から迫って、それを基に実際的に役に立つ教授・学習過程の分析、計画をしてゆくことが求められている。そのような視点から、各国でなされつつある温度・熱に関する具体的な調査を見渡すとともに、小学校でさえ自明のことのように扱われているが現実には中・高でも意外に問題の残っている温度の概念の獲得について、その過程を考えてみる。
  • 福岡 敏行
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 13-18
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    子どものLearning Styleを同定するためのものさしや、座標軸として何を使うかは、これまで多くの人によって論じられてきた。Kolbによれば、Learning Styleとは、子どもか学習するときの快適な方法とし、自然の事象に接したときの知覚と、それに取り組む方法とで構成されているとしている。このLearning Styleは、子ども1人ひとりによって異なるものであるが、固定的なものとしてはならない。今回は、Kolbが開発した調査票を参考にして、独自の調査票を作成した。この調査票を使って子どもの実態を調査したところ、知覚面では男女差はみられなかったが、方法面では男子は行動的、女子は観察的であった。また、絵を使って事実を同定する能力をみたところ、全体では44%であるが、Type I (感覚的・観察的)の学習者は75%の割合で正答を得た。今後は、事象を提示することによっても子どものLearning Styleを見つけたい。
  • 遠西 昭寿, 榊原 雄太郎, 加藤 圭司
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 19-24
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    用語関連テストの結果から階層化有向グラフ理論を用いて Concept Mapを作成するシステムをかいはつした。本システムを使用して、「岩石」に関する12の用語による Concept Map を作成し、岩石に関する概念構造の実体を調査した。本報告における被験者は教育学部の理科系および非理科系学生である。
  • 寺下 陽一, 坂谷内 勝
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 25-30
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    大学教育におけるCAI利用については様々の可能性が考えられるが、その中でも多人数・非統制型授業の弊害を克服する手段として非常に有劾であろうと考えられる。金沢工業大学でのCAIプロジェクトは、主としてこの様な側面を重視したものである。この報告では、その経緯、現状、成果について述べる。
  • 菊池 尚弘, 國津 慎吾, 田代 佳彦
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 31-36
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    企業内における情報処理技術者教育は、最近の産業構造の変革と急激なコンピュータ技術の革新により、従来からの技術教育の在り方を変えようとしている。当社においては、このような変化に対してここ数年来、CAIの導入とその適用拡大を図るなど一応の成果を挙げてきた。しかし、CAIによる個別学習の劾用を認めつつも、一方、教授者の立場としてみると、現状のCAIに対してその機能不足 (特に教授方略の貧困) に飽き足りなさを覚えるものである。そこで本論文では、① 産業構造に伴う受講者層の変化、② ソフトウェア技術の進歩に伴う新基礎能力の開発に対応したプログラム設計用学習システム「INDEX」について報告する。このシステムは日本語の文章構成システムを有しており、また、構造化設計の概念を中心としたソフトウェア一貫生産システムに準拠するものであるから、プログラム設計教育に有劾であると思われる。
  • 飯塚 宏紀, 宮岸 一孝
    原稿種別: 本文
    1987 年 1 巻 5 号 p. 37-42
    発行日: 1987/05/16
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    システム開発作業を現実に近い方法で擬似体験することによって、管理能力を養成することができる「プロジェクト管理ゲーム」CAL (Computer Assisted Learning)を開発した。従来、方法論や数値化の難しいとされていた分野において、人間の知的生産活動をシミュレートできるようにした教育ソフトウェアてあり、SE実践教育で活用している。今日、富士通グループを構成するSE集団は、全国で約20,000名であり、これらソフトウェア開発要員を育成し、SEの生産性を向上させることがSE実践教育の目的である。特に、SEの「基本動作/基本技術」であるプロジェクト管理能力の養成が急務となっており、この能力養成に対し、SE実践教育では従来にはない新しい試み採用した。教育シミュレータの有用性を評価し、今後のCALコースウェアの方向性を本輪文で示す。
研究発表:理科・数学教育と初等中等教育CAI
〔パネルディスカッション〕自然認識
〔シンポジウム1〕CAIとカリキュラム~児童生徒の質を高められるか?~
〔シンポジウム2〕高等学校における情報教育カリキュラム
feedback
Top