日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
12 巻, 6 号
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表紙・目次
一般研究発表
  • 宮崎 樹夫, 伊藤 秀雄, 勝野 学, 北澤 嘉孝, 黒沢 浩二, 佐々木 英明
    原稿種別: 本文
    1998 年 12 巻 6 号 p. 1-6
    発行日: 1998/06/13
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    学校数学において証明に確かな位置を与え続けるには, 証明の機能が一層活かされる必要がある。特に, 本研究では, 発見の機能に焦点を当て, 発見の機能が活用可能な状況において, 生徒は, どのように活動するかについてケーススタディを行った。その結果, 次の結論を導出した。実験の協力者の生徒達は, 発見の機能が活用可能な状況において, 次の活動を行った;証明に内在する発見の機能に着目し, それを活用しようとした/循環論に陥った/何を前提として使ってよいかに迷った/ 証明不能な状況に対して, 推測の変更と例外の排除で対処した。この結論を導くために, 次のように考察を進めた。1章では, 発見の機能に焦点を当てる理由について述べ, 2章では, 本研究の目的とその達成に取り組む意義について述べた。3章では, 数学及び学校数学における証明の機能のうち, 特に発見の機能について説明し, 発見の機能が活用可能な状況を作るために本研究で行った工夫について述べた。4章では, 実験の方法について述べた。5章では, 中学2年の生徒4名による活動のうち, 本研究の課題に関する部分を記述・考察した。6章では, 本研究の結論・結論の意義・今後の課題を述べた。
  • 竹内 敬一, 柚木 亘, 癸生川 武次
    原稿種別: 本文
    1998 年 12 巻 6 号 p. 7-12
    発行日: 1998/06/13
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    我々は, アナログ入力8端子を持つADコンバータ, プログラマブル・タイマ, CdS受光素子及び高感度圧力センサにより構成された, パーソナル・コンピュータの拡張スロット装着型圧力・周期記録システムを作成, 塩水振動系に生じる交替流周期並びに同系に於ける微小な圧力変動を長時間に渡って測定し, 周期の変動及び振動毎の圧力変動時系列データを採取した.これにより, 同系に於けるミリ秒単位の周期測定と0.2mmH2O単位の圧力測定が可能になった.このシステムは, センサを含むアナログ回線或いは駆動プログラムの変更により, 小中高等学校に於ける科学実験への活用が可能であり, 教育的に利用価値の高いものであると考えられる.
  • 川合 千尋, 西川 純
    原稿種別: 本文
    1998 年 12 巻 6 号 p. 13-18
    発行日: 1998/06/13
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    小学生の理科学習における話し合い活動の実態を、実際に授業場面に入り調査を行った。その結果、「理科の得意な子」-「理科の苦手な子」などの関係でお互いの経験をやりとりするといった話し合い活動において最も重要な機能が果たされていないなどの問題点が明らかになった。こうした問題を改善する方略を探るため、話し合い活動を活性化させるように指導計画をした実験群と従来型の話し合い活動を行う対照群との授業を行い、会話分析及び認知面と情緒面の変容を比較分析した。その結果、話し合い活動を活性化させるコミュニケーション能力が学習者の認知面や情緒面に良い影響を与えることが明らかになった。また、先の問題を改善するための有効なコミュニケーションスキルが抽出された。
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