日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
20 巻, 5 号
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表紙・目次
一般研究発表
シンポジウム
【実践研究報告】
  • 隅田 学
    原稿種別: 本文
    2006 年 20 巻 5 号 p. 27-32
    発行日: 2006/02/11
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では,3つの理科授業観察シートに使用される観点を比較し,幅広い文脈より,良い理科授業の構成要素について検討することを目的とした。その結果,「教科内容とカリキュラムに関する理解」,「児童生徒と教授学習に関する理解」,「教育機器の利用」,「学習環境の整備」が良い理科授業の構成要素として抽出されると共に,児童生徒の思考や活動に関する「個別差への対応」がわが国の理科授業改善の視点として提案された。
  • 浦田 安之
    原稿種別: 本文
    2006 年 20 巻 5 号 p. 43-46
    発行日: 2006/02/11
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    学校の授業へ「IT」活用が叫ばれて久しい。IT(デジタルコンテンツやネットワーク)を活用した授業を実施した場合とそうでない教科書中心の従来の授業を実施した場合の定着度や情意面での効果の比較・検討を行った。実践例は,中学校2分野「天気とその変化」において,ネッワークや科学技術振興機構編「理科ねっとわーく」のデジタルコンテンツ活用と非活用の比較である。
  • 小森 栄治
    原稿種別: 本文
    2006 年 20 巻 5 号 p. 47-50
    発行日: 2006/02/11
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    「理科は感動だ!」を合い言葉に,観察実験から感動や探究心を呼び起こし,生徒が納得して理解できるような楽しい授業を実践した。興味関心を引くような実験,身近にあるものを使った実験などからスタートし,問題解決的な探究学習,さらに,総合的な学習の時間と融合させて遺伝子やエネルギーに関する発展的な学習を行った。3年間の縦断的な調査では,中学校入学時には4割程度だった理科が好きな生徒が97%にまで増えたことが確かめられた。また,職業と理科の結びつきに触れることにより,将来科学を使う仕事をしたいという生徒が2割足らずから9割にまで増加した。
  • 舩戸 智
    原稿種別: 本文
    2006 年 20 巻 5 号 p. 51-54
    発行日: 2006/02/11
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    戦前の保健の教育には,現在の理科領域の学習が含まれていた。多面的,総合的な見方を重視する現在の理科教育の趣旨からすると,保健の教育の中で大きく取り上げられる健康教育を,理科教育と連携させて実践することは,非常に意味のあるものであると考える。そこで,実物のブタの肺を膨らませたり,解剖したりするなどの活動を通して,肺のつくりとはたらきを理解させたあと,養護教諭とのTT指導により,喫煙の害について丁寧に指導した。その結果,学習内容に対する生徒の理解や興味・関心が,確実に高まった。
  • 山川 俊巳
    原稿種別: 本文
    2006 年 20 巻 5 号 p. 55-60
    発行日: 2006/02/11
    公開日: 2017/11/17
    研究報告書・技術報告書 フリー
    旭川市教育研究会理科部では,上記研究主題のもと,①学習過程の最適化をめざし,生徒が自分の科学的な見方や考え方の変容を実感しながら獲得できるように工夫した「科学的な見方や考え方を育てる学習過程」の作成,②豊かな学びの道具である生徒が学びをふり返り思考を深める「シナジーファイル」の活用,③豊かな学びの場である思考を広げ共有化を図る「コミュニケーション」活動の設定,④日常生活と関連付けた理解を図る学習課題や学習材,施設・人材の活用の4点から,授業実践を通して研究主題に基づく仮説の検証に取り組んだ。
【討論】
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