日本科学教育学会研究会研究報告
Online ISSN : 1882-4684
ISSN-L : 1882-4684
25 巻, 3 号
選択された号の論文の29件中1~29を表示しています
表紙・プログラム
発表
  • 渡部 千尋, 山崎 良雄
    2010 年 25 巻 3 号 p. 1-4
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    我々は、楢の木大学士の野宿のテキストを地学教材として利用することを試みた。学習の理解を助ける室内 実験モデルを開発し、それにより、岩手県以外でも、宮沢賢治を地学教材のテーマに利用することが可能とな った。
  • 山崎 良雄
    2010 年 25 巻 3 号 p. 5-8
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    千葉県には、地学に利用できる多くの崖や露頭があり、多くの崖や露頭が論文で紹介されてきた。これらの露頭の特徴を調べ、地学実習に利用できる可能性を探る。
  • -理科教員養成課程・教科に関する「地学」関連科目における実践-
    高橋 典嗣, 小口 太朗, 山崎 良雄
    2010 年 25 巻 3 号 p. 9-12
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    理科教員養成課程・教科に関する「地学」関連科目において、野外観察を主体とした教育実践を行った。野外地層観察学習の実践的指導力を身につけ、地域の地質教材を開発し、野外地層観察を行って地学の魅力を児童生徒に伝えられる理科教員の養成をめざした。実践の概要について報告する。
  • 小口 太朗, 高橋 典嗣, 山崎 良雄
    2010 年 25 巻 3 号 p. 13-14
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    いくつかの戦争遺跡が館山市に残されており、赤山トンネルは宮城地区にある遺跡の一つである。トンネル内部の地層は、新鮮な状態で保たれており、明瞭に観察できる。我々は学生達にその場所を観察させ、地層に関する授業提案をしてもらった。その提案内容の概要をここに報告する。
  • 田村 健治
    2010 年 25 巻 3 号 p. 15-18
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    高等教育機関である高等専門学校では、地域と密接に連携した教育機関として、在校学生に対する教科教育を実践するだけでなく、公開講座(オープンカレッジ)・サイエンススクエア・体験入学(オープンキャンパス)・出前授業など各種の体験型講義あるいは実験形式の教育的催事を企画・運営・実践することで、社会人から子供に至るまで幅広い世代に対する生涯教育・社会教育・導入教育などについても推進しなければならない。本報では、著者がこれまでに遂行してきた各教育分野における教育的催事の実践例について概要を報告する。
  • 佐藤 典子, 千葉 和義
    2010 年 25 巻 3 号 p. 19-22
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    お茶の水女子大学と東京都北区健康いきがい課が連携した北区食育体験教室は,平成 20 年度より実施され 3 年目を迎えた。この体験教室では,小学生の親子を対象に,理科実験や調理科学実習を体験するカリキュラムを実施した。身近な食品を科学的な視点から取り上げた「小麦の変身~ふっくらホットケーキ~」は,理科と家庭科を融合させたコンテンツであり,ふだんの食生活になじみの深い小麦粉を材料に,2 回シリーズでじっくりと取り組んだ。ホットケーキのふくらむ秘密を実験しながら探っていくことに加えて,小麦粉がどのような食品に変身しているかを考えさせ,参加した親子が日本の食の問題を考えるきっかけになることを目指した。アンケート調査では,1 日目 2 日目とも児童,保護者に高い評価を得ることができた。「理科で食育シリーズ」は,「理科と家庭科との関連性」や「生活と科学との結びつき」を参加者が実感を伴って楽しみ,理解させるために有効であると考えられた。
  • 中西 史, 本地 由佳, 他ひのどんぐりクラブ会員
    2010 年 25 巻 3 号 p. 23-26
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ひの どんぐりクラブは,東京都日野市を中心に,授業内外での環境や自然をテーマにした体験学習などをサポートするボランティア団体である。現在17 種類の環境学習支援メニューを公開し,日野市やその周辺の小中学校,高等学校,日野市教育委員会,日野市環境情報センターと連携し,多摩川中流域の河川や用水,公園等のフィールドでの体験的活動(魚類や水棲昆虫,河原の陸棲昆虫,植物の調査等)や,そこで採取した自然素材を利用した工作等の支援を行う他,教員・企業向けの環境講座等を行っている。昨年度の学校支援回数は 71 回,対象児童数は延べ 5,843 名であり,日野市の環境教育における貢献度は非常に高い。本研究では,同団体の活動を紹介するとともに,今後の課題について検討を行う。
  • 横堀 肇之
    2010 年 25 巻 3 号 p. 27-32
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    「生命の連続性」において行われている観察・実験の状況を調査し,課題(実施の度合い・実施するうえでの問題点)を把握した。観察・実験を行って学習することが少ない内容を中心に,準備にも多くの手をかけることなく,生徒が生命活動を実感できる教材を探し,それを中心として指導計画を作成し実施した。生徒は分裂や遺伝などの生命活動の知識を深め,探究心を高めることができた。
  • -第3学年「風やゴムの働き」の学習を通して-
    小島 実
    2010 年 25 巻 3 号 p. 33-38
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    3学年の新単元「風とゴムの働き」において、諸感覚を通して捉えていけるよう教材教具を取り入れ、実験を通して「風のはたらき」「ゴムのはたらき」の差異点、共通点について調べ、理解を深めることができた。さらに理科で学習したことを身の回りの自然や生活に結びつける学習プログラムにより実感を伴った理解へとつながった。
  • 野田 新三
    2010 年 25 巻 3 号 p. 39-44
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    イオンは原子レベルの大きさであり,肉眼で観察できない。そこで,肉眼で観察できるイオンの性質の観察,実験結果から,生徒が思考し,イオンに関する科学的概念を身に付ける学習プログラムを開発した。検証授業前後における生徒の概念の変容は,生徒が描いたコンセプトマップによって分析した。その結果,授業後における生徒の概念の拡張が明らかになり,本指導の有効性が検証された。
  • ~体験講座のための教材開発~
    坪田 幸政, 中村 公哉, 片谷 教孝
    2010 年 25 巻 3 号 p. 45-50
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ソーラーオーブン模型を用いた体験講座を科学教育とエネルギー教育の観点から議論した.提案された体験講座は,小学生から社会人までを対象として実践でき,対象に応じて目標を設定できる.例えば,中学生が対象の場合は,熱の伝わり方や温室効果,放射平衡などの原理を指導できることを示した.また,ソーラーオーブン模型を用いた室内実験で,そのエネルギー変換効率を求めることができることを示した.ソーラーオーブンを利用したエネルギー教育では,太陽エネルギーの特徴である変動性やエネルギー密度の低さを指導し,太陽熱利用であるソーラーオーブン模型と太陽電池を用いて比較実験することを提案した.この比較実験から自然エネルギーの利用上の問題点やエネルギー政策などに発展できることを示した.
  • -物質の粒子性の初期指導を事例にして-
    片平 克弘
    2010 年 25 巻 3 号 p. 51-54
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    生活科は新設からすでに 20 年が経過し一応の定着を果たしている反面,理科との親和性についての議論はほとんどされなくなった。一方,今次の理科の学習指導要領の改訂では,小学校・中学校・高等学校の内容の系統性が強調され,「エネルギー」,「粒子」,「生命」,「地球」など科学の基本的な見方や概念を柱とした指導内容の充実がうたわれた。本稿では,これらの前提となる生活科と低学年理科の系統性について,「粒子」の内容に着目し,生活科の目標や内容選択の視点から探った。その結果,児童の「物質の粒子性」に対する気付きと,教師による「目標を踏まえた内容選択」の拡張の必要性を指摘した。
  • - 教科書に掲載されている地層に着目して -
    近江 正
    2010 年 25 巻 3 号 p. 55-60
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    中学校1学年「大地の成り立ちと変化」の学習において,教室でも臨場感をもって実感できる地学指導の開発を行った。さらに,地層に対する理解を深め,地層の堆積に関する見方や考え方を広げることをねらいとして,教科書に掲載されている地層(夷隅地域の砂泥互層)の堆積環境や成因を推定する学習の指導計画及び教材を考案し,検証授業を行った。
  • 小泉 治彦
    2010 年 25 巻 3 号 p. 61-62
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    高等学校において理科課題研究を進めるにあたり、これまで各学校独自に試行錯誤しながら生徒の指導に当たってきた。今回、千葉県立柏高等学校での経験をもとに課題研究のためのノウハウを「理科課題研究ガイドブック」という冊子にまとめた。さらに、各校においてこの冊子が課題研究を進める際に有効に活用されているかどうか、現在検証を進めている。
  • 山下 六男, 三好 正夫, HOSAKA Toshio
    2010 年 25 巻 3 号 p. 63-64
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    理科教育の在り方が問われる中で、長年、産業界で活躍した技術士がその経験を基に小学校の高学年児童に対して特別授業を実施した。「科学の現実社会での活用に関する講座」として、3 人の技術士がその専門分野を踏まえてそれぞれにテーマを選び、工夫した実験を取り入れて児童に実験をさせながら、生活のなかにある身近な技術を理解させ理科に興味を抱かせる授業を行ったが、今回は、東邦大学のCST養成プログラムの一環として行ったので、授業終了後に、CSTの長期研修生の先生方や学生方と授業内容についての意見交換を行った。.総じて、この試みは理科教育の在り方を模索する上で有意義であったとの評価をいただいた。生活に密着している技術を小学校高学年むけに実験を交えて判り易く説明することで、子供たちに理科に対する興味を湧かせ、関心を抱かせることを目的にした授業だったがその効果は大きかったと言える。
  • ―科学博物館における学校利用促進方策―
    高安 礼士
    2010 年 25 巻 3 号 p. 65-70
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    長年,博学連携や融合がいわれているが,なかなか学校の博物館利用が進まない。新しい学習指導要領において「課題解決型学習」が強調され,博物館利用が記載されていることに注目し,その利用促進の元となる教員のミュージアムリテラシーに関する調査研究を行ったので,その理論的構造とリテラシー養成等の提言を紹介する1)。この研究では学校教育で重要な「学習指導要領」と「博物館における各プログラム」の関係を再検討し,学校利用促進のための条件やさらに学校利用のみならず広く一般の利用者の立場に立った今日的な「博物館利用」の在り方,すなわち「ミュージアムリテラシー」に根ざした科学系博物館における教育普及活動を調査研究した。本発表では,教員の持つべき資質能力としての「ミュージアムリテラシー」を提案する。
  • ― 人工甘味料に焦点を当てた簡易型「市民陪審」の試み ―
    福井 智紀, ISHIZAKI Naoto, 後藤 純雄
    2010 年 25 巻 3 号 p. 71-76
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    市民参加型テクノロジー・アセスメントの手法のひとつである「市民陪審」に着目し、一般市民を対象とした科学プログラムを開発した。テーマには、身近な食料品の分野で科学技術の成果が活用されている「人工甘味料」を取りあげた。大学主催のイベントとして試行した結果、日本ではほとんど前例のない科学プログラムであったにもかかわらず、一定の成果が見られた。しかし、内容や運営面での問題点も把握され、今後の課題が明確になった。
  • 加茂川 恵司
    2010 年 25 巻 3 号 p. 77-80
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    高校生や大学生が化学の内容を学習する上でどのような理解困難さやつまづきを持つか捉える目的で,インターネットの質問回答(Q&A)サイトの発言について調査を行った。「物質量・モル」「酸塩基」「酸化還元」などについて調査分析を行い,興味深い傾向が見られた。これらの Q&A では初学者に特有と思われる困難さが多く見受けられる。言語表現の分り難さや過剰な説明に伴う混乱などが元にあると推察された。
  • 『私たちの科学』の起源の解釈を巡って
    青木 隆政
    2010 年 25 巻 3 号 p. 81-84
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    昭和 22(1947)年に発行された文部省著作中学校理科教科書『私たちの科学』シリーズの 1 冊である『火をどのように使ったらよいか』の教育内容の起源を分析した。その結果,次のことが明らかになった。(1)科学史に関する内容は,戦前の我が国の理科教科書にはまとまった形で教育内容として存在せず,執筆するにあたってアメリカの教科書を参考にしていた。(2)一方で,応用科学に関する内容は,昭和 6(1931)年「中学校教授要目」下の科目である「應用理科」の教科書により共通する内容が含まれていた。(3)約半数の節では,実験が活動として存在しており,そこでは主に科学史や応用科学に関する内容との相互理解を意図した内容が扱われていた。こうした実験内容は日本,アメリカいずれの教科書にも見られなかった。
  • 言葉への繊細さ
    鶴岡 義彦
    2010 年 25 巻 3 号 p. 85-90
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    小学生から大学生までを対象として,①お天気マークの読み取り,②「たねいも」の理解,及び③日食と月食における「かげ」の識別に関する調査を実施した。その結果を手掛かりとして,次の諸点を指摘した。すなわち,第一に,図は言葉による説明とセットになることによって,はじめて共通理解の基盤となること,第二に,指導者は,言葉,とりわけ科学用語について繊細な神経を差し向ける必要があること,そして第三に,その際,語源や漢字への言及が有効と推定される場合が考えられること,である。
  • ~千葉県におけるCST養成プロジェクトの実践を通して~
    栗山 武夫
    2010 年 25 巻 3 号 p. 91-92
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    東邦大学理学部は千葉県教育委員会、千葉県総合教育センター、習志野市教育委員会、船橋市教育委員会、八千代市教育委員会と連携して、地域の小・中学校理科教員の指導力向上を目指して平成21 年度から2 年間、コア・サイエンス・ティーチャー(CST)養成拠点構築事業の試行的取組として活動してきた。本発表では養成プログラムの内容を紹介し、受講生である学生と現職教員からの聞き取りに基づき、地域と連携する理科教員養成の可能性を示す。
  • 鈴木 康治
    2010 年 25 巻 3 号 p. 93-94
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    近年の教育現場の問題として児童の理科離れがあげられている.その原因の 1 つが、教える側の小学校教員(特に若い世代)の理科離れである可能性が指摘されている.千葉県では,この現状を受け小学校の理科教育の充実を図るために,理科教育に関して実践力のある小・中・高等学校教員を「サテライト研究員」として指定し、平成 19 年から小学校初任者を対象とした「理科観察・実験実習講座」を行ってきた.講座では,①「顕微鏡の使用法」,②「実験操作の基本と安全指導」,③「児童の興味関心を高める工夫」,④「意見交換」を基本的な内容として実施した.講座後の聞き取り調査により、受講した初任者から講座が実践的なもので理解しやすいと好評を得た.また、実施した研究員から小学校教員の知識・技能の不足が指摘されたため、今年度から初任者だけでなく,小学校教員全員(希望者)を対象とした,「理科実験土曜塾」を同様の内容で開催した.
  • 髙野 義幸
    2010 年 25 巻 3 号 p. 95-97
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本県理科教育に係る平成22年度の取組は,SSH(スーパーサイエンスハイスクール),SPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト),理科支援員の配置,サテライト研究員,教科研究員,理科実験土曜塾,「魅力ある授業づくりの達人」認定事業,千葉県立中央博物館における理科関係事業,現代産業科学館における理科関係事業等がある。CST事業の研修を受講した教員が,本県理科教育の充実に資することを期待する。
  • 長安 誠, 岡野 隆
    2010 年 25 巻 3 号 p. 99-100
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    習志野市は、「文教住宅都市憲章」のもと、教育に力を注ぎ、すぐれた文化をはぐくむ調和のとれたまちづくりを目指している。市内には、東邦大学をはじめ、千葉工業大学、日大生産工学部など理数系の大学が3校あり、様々な形で連携している。小学校16校、中学校7校、市立高等学校1校と学校数はさほど多くないが、小学校では3校が理科研究を長年続け、1校が環境教育を含めた総合的な学習の研究を行ってきている。また、習志野市立鹿野山少年自然の家や習志野市立富士吉田青年の家、谷津干潟観察センター等小中学生が自然体験できる場が多く設置されている。習志野市総合教育センターによる、科学実験教室や星空教室など科学教育に関係する事業も多く、来年度はさらに拡大していく予定である。しかし、学校現場では、他市同様に二極化が進んでいるため、理科学習をリードしていける若年教員や中堅教員の育成が急務である。
  • 遠藤 昭司
    2010 年 25 巻 3 号 p. 101-102
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    八千代市では,教員の二極化が進み,若い教員の力量形成が求められている。さらに,小学校理科の専門性を持った指導的な教員を学校現場だけでは育成しにくい現状がある。今年度のCST養成プロジェクトの実践を通し,地域の理科教育の活性化や理科の専門性を持った指導的な教員養成に期待できるいくつかの取り組みが見られた。その一つが,児童が理科で学習したことのまとめとしてプレゼンテーションを行う場合,CST養成プロジェクトの学生をアドバイザーとして活用することである。児童のわかっているようで,わからないことや,実験結果と考察の飛躍など,児童が陥りやすい実態を把握し,児童自らがそのことに気づき,納得するような具体的手立てを講じるための有効な研修と考え,八千代市立萱田小学校の取り組みを紹介した。
  • 石井 久隆
    2010 年 25 巻 3 号 p. 103-108
    発行日: 2010年
    公開日: 2018/04/07
    研究報告書・技術報告書 フリー
    平成22年度に実施した千葉県立現代産業科学館と地域(教育委員会,小・中・高等学校,大学,公民館,教育センター,企業,研究機関等)との関わりのあった主な教育普及事業(団体工作教室,出張講座,職場体験,教職員博物館研修,学習キットの貸し出し,展示・運営協力会)の実施状況を振り返り,その成果及び課題を基にそれぞれの事業の方向性を見出した。
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