地域の市民に必要な科学的防災リテラシーを育む中等教育プログラムの設計手順を開発した.その概要は,
(1)当該地域の地理的情報の収集:当該地域が通学区となる公立中学校の通学区域を示す地図等の情報の収集
(2)自治体防災情報他の選択的収集:当該地域に関する自治体公表防災情報他の選択的収集
(3)当該地域の自然災害危険個所および想定される被害の洗い出しとアセスメントフレームへのマッピング
(4)個々の市民が備えたい自助領域の防減災リテラシーへの注目:自然災害により生じる被害の理解に焦点化
(5)防減災行動判断シミュレーション:災害被害遭遇の際に地域の市民個々に求められる思考・判断の検討
となる.これにより、地域の市民に必要な科学的防災リテラシーの形成を当該地域の中学生を通して促進しようとする取り組みの実現が可能になった.
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