堆積学研究

インド, マハナディデルタにおける分流チャネルシステムの発達パターンと卓越風との関係

前島渉, Naba Kishore Mahalik

2002 年 55 巻 55 号 p. 1-8
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.1

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マハナディデルタには形成時期の新旧を反映した活動的, 非活動的そして放棄された分流チャネルシステムがいくつも認められる. デルタの成長過程を通じて複数の分流チャネルシステムがほぼ同時期に存在していた. 新たな分流チャネルシステムは古いチャネルシステムから南側に分岐して発達する傾向がある. この背景要因として卓越風の影響の可能性が考えられる. マハナディデルタでは南ないし南西からの風が卓越しているため, 河床の砂はチャネルの北岸へ吹き寄せられがちで, チャネルの南岸に比べて北岸の比高が高くなる傾向を生じる. また, チャネルの分岐点では河床の砂が北の方へ集積されることにより, 北側のチャネルの河床が南側のチャネルに比べて高くなりやすく, 北側のチャネルへ河川水が流れにくくなる. マハナディデルタではモンスーン期の高流量期を除いて分岐チャネルの河床が広く露出するため, このような卓越風による砂の再動作用が効果的に働く. その結果, チャネルは分岐の南側ほど高活動化し, また南岸ほどあふれ出しや決壊を起こしやすくなり, そのため新たな分流チャネルシステムは既存のシステムの南側に発達しやすくなると考えられる.

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固液流動化シミュレーションによる脱水構造形成

永田裕作, 草薙誠徳, 高木隆司

2002 年 55 巻 55 号 p. 9-16
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.9

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固液流動化の数値計算を行い, 脱水構造の形成を調べた. 本研究の数値計算法は, 2相流体と粒子の運動の計算から構成されている. 後者の計算は, 流体から受ける仮想質量や潤滑効果を考慮した粒子要素法 (DEM) に基づいている. この計算により, 単一粒子層の場合には局所的な流動化は生じず, 粒子層の下の層に液体層が存在している場合に生じることが確認された. これは, 従来の実験的な研究による結果と合致している.

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バリアー島に規制された堆積相と地形形成

茨城県東茨城台地西縁地域における下総層群“見和層”を例に

横山芳春, 大井信三, 中里裕臣, 安藤寿男

2002 年 55 巻 55 号 p. 17-28
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.17

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茨城県東茨城台地西部において下総層群“見和層”及び涸沼段丘礫層を対象に堆積相解析, 火山灰鍵層の対比および地形学的考察を行った結果, 以下のことが判明した. 本地域の層序は,“見和層”サイクル1,“見和層”サイクル2, 涸沼段丘礫層に区分することができる.“見和層”サイクル1は泥質なエスチュアリー成堆積物から形成され, 古涸沼川が形成した開析谷とその埋積物からなる.“見和層”サイクル2は, 上位段丘面を構成し. 東茨城台地西部で内湾成の堆積相が, 東部で外洋成の堆積相が発達することから, 潟・バリアー島システムによって形成された可能性が高い. 潟・バリアー島システムを反映した堆積相分布は, 離水後の微地形や水系発達に大きな影響を与えた. すなわち, バリアー島内湾側では潟の泥質堆積物が保存され, 広く浅い谷が形成された. さらに, 泥質堆積物は水系分布を制約し, 扇状の分岐や大きく屈曲する水系が形成された. 一方, 外洋側では浜堤平野を形成した浜堤列群が保存され, 北東から南西方向の浅い谷の凹地と微高地の凸地が発達したものと解釈される.

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堆積学を拓いた人々 (3)

「堆積学」という用語を提唱した人たち

岡田博有

2002 年 55 巻 55 号 p. 29-33
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.29

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訂正：高橋純一教授の略歴について

2002 年 55 巻 55 号 p. 34
発行日: 2002年
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.34

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2001年堆積学研究会秋の研究集会 (熊本) 概要報告

徳橋秀一

2002 年 55 巻 55 号 p. 43-48
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.43

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IGCP434「白亜紀の炭素循環と生物多様性」第3回国際シンポジウム・野外見学会 (ラサ) 報告

坂井卓, 石田直人

2002 年 55 巻 55 号 p. 49-53
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.49

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堆積学研究会2002年春季研究集会野外見学会「一戸堆積盆の形成発達史」-参加報告

田村亨, 高川智博

2002 年 55 巻 55 号 p. 55-58
発行日: 2002/11/20
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.55.55

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