堆積学研究
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58 巻 , 58 号
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  • 牧野 泰彦
    58 巻 (2004) 58 号 p. 1-4
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    The 2003 annual meeting of the Sedimentological Society of Japan was held as its first meeting after the renewal of this society at Yayoi Theater, University of Tokyo in April, 2003. The symposium titled “New Horizons and Prospects in Sedimentology” on the first day of the meeting consisted of nine speakers, including two foreign ones, from various specialized fields in sedimentology. We invited Dr. Seung-Soo Chun from Korea and Dr. Li Sitian from China for constructing collaboration of study of sedimentology in East Asia. We were sorry that Dr. Li Sitian was absent for social disturbance in Beijing, China caused by SARS. Dr. Chun gave a talk, “Sedimentation and Holocene Evolution of Macrotidal-flat Depositional System in the Southwestern Coasts of Korean Peninsula”.
    My talk as the president of the Sedimentological Society of Japan focused on the future of sedimentology in Japan as well as of the Sedimentological Society of Japan. I have done researches on modern fluvial and tidal deposits and depositional environments for more than ten years. Sedimentology on modern sediments and depositional environments are connected with social sedimentology. For example, the role of dams in rivers for environmental sciences is questionable, that is, the role must be discussed in social sedimentology. Because dams in the river break the transportation system of sediments to the sea, beach sands are hardly supplied through the river, and most of the beaches in the Japanese coasts are in erosional condition.
    As one of the fields in which sedimentologists are able to do social contribution vigorously, I propose the system of “doctors for natural disaster”. Doctors of natural disaster observe geology, geography and ecology in the area. Based on the results of observations and the occasional characteristics, they point out hazardous areas and estimate type, size and frequency of natural disasters; for example, landslide caused by huge earthquake and debris flow after massive rain fall. And the most important role of doctors of natural disaster is to educate citizen how to act appropriately before and during disasters. This position of doctors of natural disaster in each municipality will be contribute reduction of damage by natural disasters.
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  • 岡田 博有
    58 巻 (2004) 58 号 p. 5-12
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    堆積学は20世紀中葉に確立した地球科学の基礎分野である. しかし, それ以前の歴史は地質学と同じ長さがあった. ここでは堆積学の歴史をたどりながら, 日本における堆積学の確立と発展の過程を, (1) 層序学と地層学, (2) 用語「堆積学」の提唱, (3) 1950-1960, 1960-1980, 1980-2002, 2002以降の4段階における発達過程について検討する. とくに強調すべきことは東北大学教授八木次男による1929年の「堆積学」の用語提唱は1932年の Hakon Wadell による英語の“Sedimentology”の提唱よりも確実に早かったことである. これは世界に誇るべき快挙というべきである.
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  • 高野 修
    58 巻 (2004) 58 号 p. 13-31
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    今後の堆積物の研究にとって重要なポイントになるであろうと思われる3つの点をとりあげ, 議論を行った.「堆積物に対する成因論的視点」は堆積相や堆積サイクルの概念とともに発展し, 現在広く適用されているシーケンス層序学の概念とともに, 今後とも堆積地質学の根幹をなす考え方であり続けるであろう.「多分野統合解析」は近年の研究システムの要請から盛んになってきている研究手法で, 効率化とともに新たな研究分野の創造も期待できる. 近年, 定量論的解析手法や物理探査手法も, 堆積物の解析手法としてめざましい進展を遂げていることから, これらの新たな「解析手法の発展とそれらの統合」も今後の研究にとって重要であろう.
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  • 斎藤 文紀
    58 巻 (2004) 58 号 p. 33-38
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    地質学の一分野として始まった堆積学は, 現在の地球表層における堆積物の運搬・堆積過程や地層形成, これらのシミュレーションを含あた研究によって, またこれらと気候変動や海水準変動などを総合した地球システム科学の一つとして進化しつつある. これらに関係する最近の状況を概観するとともに, 今年から始まったアジアのデルタ研究に関して紹介する.
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  • 鈴木 徳行
    58 巻 (2004) 58 号 p. 39-43
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    堆積物有機物の研究は, 石油・天然ガス探鉱に関わる産業の後押しもあり20世紀後半に大きく進展した. 堆積岩の熱史・埋没史, 堆積環境を推定するための数多くの有機物指標が提案され, 堆積盆モデリング技術の発展をもたらした. 有機物に富む堆積層は, 地球規模の炭素循環における炭素固定の場としても重要な役割を果たしている. 最近になって, 堆積物への炭素固定や生物活動と環境変動の関係を解明するための堆積物研究が盛んに行われるようになった. 過去の地球環境復元のための生物生理に基づく新しい指標, バイオマーカーとその分子レベル炭素・水素同位体比を活用した全生態系の復元, 生物源物質の堆積作用とその時間空間的フラックスの解明など, 有機地球化学や生物地球化学に基づいた堆積物研究は, しばしば“Biogeochemical Sedimentology”と呼ばれることがある. 前世紀に進展した, 堆積物や堆積作用の物理学や化学に加えて, 現在, 生物学の知識を積極的に導入しながら堆積物研究はさらに発展しようとしている.
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  • 松本 良
    58 巻 (2004) 58 号 p. 45-56
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    メタンガスと水とからなる氷状固体物質ガスハイドレートは, 地球表層における巨大炭素シンクとして, 地球環境の変動に強い影響を与えていると考えられる. 炭酸塩堆積物に記録された海洋の溶存炭素の同位体組成変動から, 海洋無酸素事件や生物の大量絶滅はガスハイドレート分解によって引き起こされたと指摘される. 最近, 深海底でのガスハイドレート分解が大気海洋系に効率的にメタンを供給する仕組みは潜水艇を用いた実験で明らかにされた. いっぽう, ガスハイドレートの分解が大陸斜面堆積物を不安定にし, 大規模な地滑りが起きた例も多数報告されている. いま, 堆積学はグローバルな地球環境科学へとその重心を移しつつあり, 環境変動要因として強いインパクトをもつガスハイドレートへの理解は不可欠である.
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  • 多田 隆治
    58 巻 (2004) 58 号 p. 57-63
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    構造運動と気候変動のリンケージがどのくらい重要な役割を果たしているかは, 地質学における第一級の疑問であるにも拘らず, 未だ明確な答えが出されていない. 特に, ヒマラヤ-チベット高原の隆起がアジア-インドモンスーンの強化を引き起こしたとする仮説は, その影響の大きさ, 新生代後期の気候進化における重要性から, 構造運動-気候変動リンケージの代表例とみなされている. これまでは, ヒマラヤ-チベット高原の隆起時期や様式, モンスーンの出現時期や発達様式を制約する地質学的データが不足し, また, 曖昧であったため, この仮説を検証できずに現在に至った. しかし, 近年, ヒマラヤ-チベット高原地域の構造地質学的データや東-中央アジア内陸部の古気候データが蓄積し, 気候シミュレーションの速度や解像度が改善されるにつれて, この仮説を検証できる状況は, 急速に整いつつある.
    本総説においては, 先ず, ヒマラヤ-チベット高原の隆起時期や様式, アジアモンスーンの出現時期や発達様式に関する理解の最近の進歩について簡単に紹介する. そして次に, 数千年から数万年スケールでのアジアモンスーン変動の出現時期や発達様式とヒマラヤ-チベット高原隆起の関係の重要性について議論し, 最後に, ヒマラヤ-チベット高原の隆起やアジアモンスーンの発達が, 東アジアの縁海に如何に大きな影響を与えてきたかについて紹介する.
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  • Seung-Soo Chun, Byong-Cheon Yang
    58 巻 (2004) 58 号 p. 65-83
    公開日: 2010/05/27
    ジャーナル フリー
    Sedimentation in the open-coast tidal flats of southwestern Korea is controlled by the combination of wave and tide with seasonal variation. Environmental oscillation takes place between tide-dominated muddy deposition in summer and wave-dominated sandy deposition in winter. Winter storm is a major factor in sedimentation and preservation in the intertidal zone, producing extensive wave-generated parallel lamination and short-wavelength HCS/SCS. Winter storm waves dominate sedimentation over the long term in this setting, resulting in predominant preservation of amalgamated storm beds which are very similar to those associated with shoreface. It causes much confusion in differentiation between deposits in true shoreface and open-coast tidal flat, suggesting that some ancient shoreface deposits should be reinterpreted in terms of the concept of open-coast tidal-flat sedimentation.
    The retrograding, coarsening-upward, late Holocene succession in this open coast has resulted from low sedimentation rates under low to moderate rates of sea-level rise. It shows a reverse pattern as compared with the models developed in embayed tidal flats with high sedimentation rate such as Jade- and Fundy-bay tidal flats which show a prograding, fining-upward succession. This result suggests that most southwestern open coasts in Korean Peninsula would have much higher potential to experience coastal erosion and inundation with the future sea-level rise than the coasts developed under high sediment supply.
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  • Sitian Li, Shu Sun
    58 巻 (2004) 58 号 p. 85-89
    公開日: 2010/05/27
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  • Asahiko Taira
    58 巻 (2004) 58 号 p. 91
    公開日: 2010/05/27
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  • 金井 豊, 井内 美郎
    58 巻 (2004) 58 号 p. 93-103
    公開日: 2010/05/27
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    愛媛県にある2つの海跡湖である阿弥陀池および亀ヶ池の堆積環境調査の一環として, 採取された底質コアを用いて堆積速度を求め, その堆積環境を検討した. その結果, 阿弥陀池での2ケ所の平均堆積速度は0.92cm/yと1.35cm/yで, 水深の浅い箇所の方が堆積速度が大きかった. 一方, 亀ヶ池で行った1ケ所の堆積速度は, 深度60cmよりも下位では0.54cm/y前後, 深度60cmより上位での堆積速度は約1.36cm/y前後と推定された. 堆積速度が変化した深度60cmに相当する年代は, 亀ヶ池に水門が設置された頃の1954年前後と推定され, 堆積物が海域に流失せずに堆積が促進されたためにその後は堆積速度が増大したものと考えられた. 阿弥陀池では池の水深の浅い場所の方が堆積速度が大きいのに対し, 亀ヶ池では水深の深いところの方が堆積速度が大きいと推定された. 小さな池でも両者では堆積状況が異なっており, 亀ヶ池では河川から運搬された懸濁物が一方向に移動・流出するのではなく, 水門によって池の中で巡回もしくは停滞するようになり, 深いところでより多く堆積しているものと考えられた. 本研究で得られた0.92-1.35cm/y (阿弥陀池), および1.36cm/y (亀ヶ池) という堆積速度は, 日本国内での他の湖沼と比較しても大きめの値であった. これは調査地域が柑橘類の栽培の盛んな畑作地域にあり, 農地利用のための開拓やその後の土地利用によって堆積物が浸食・運搬され易かったためと推定された. コアのPb-214, K-40放射線強度の深度分布は, 護岸工事や道路工事の時期に合致して変動するのが確認され, 阿弥陀池は小さな池であるので護岸工事の影響は岸から離れた中央部で採取されたコアの放射性核種濃度にまで影響が現れているとみられた. これらの結果は湖沼の堆積モデルや変遷に関する有用な知見となった.
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  • 村越 直美, 内田 浩彰
    58 巻 (2004) 58 号 p. 105-113
    公開日: 2010/05/27
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    長野県松本市を流下する女鳥羽川はいわゆる都市河川であり, その河床環境は頻繁に人為的擾乱を受けている. 河床の擾乱後にまず優先する種であるツルヨシ (Phragmites japonica) が河床を覆い尽くし, 増水時には水流で倒されて河床表面を構成する. このとき, 河床には礫が直線状に堆積したグラベルリボンが発達し, 翌秋-冬期には縦溝となって観察される. ツルヨシが倒れることによって河床の砂礫の動きが変わることから, 水路実験によってその効果を示した. 水路底に疑似植生がある場合には, より大きい粒子が先に移動を開始し, 植生上に直線状に堆積した. 疑似植生を敷かずに砂礫のみからなる水路に砂礫を流下させたときと比較して, 砂礫の流出率が高くなり, 移動流出した堆積物中の粗い粒子の相対比が高まった. 水路実験の結果は実際河川の縦溝を構成する砂礫の粒度分析結果とも調和的である. これらの結果から, 河床の植生は土砂移動プロセスと地形発達に積極的に影響を与え, 流路の形成に関与していると考えられる.
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  • 岡田 博有
    58 巻 (2004) 58 号 p. 115-120
    公開日: 2010/05/27
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