堆積学研究

アイルランド西部, クレア州の石炭系 Namur 統のタービダイトと沿岸成層

立石雅昭

2005 年 61 巻 61 号 p. 2
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.2

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沖縄本島南部に分布する島尻層群新里層最上部および知念層の堆積残留磁化測定

小松原純子, 佐藤時幸, 中川洋, 松本良, 井龍康文, 松田博貴, 大村亜希子, 小田原啓, 武内里香

2005 年 61 巻 61 号 p. 5-13
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.5

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沖縄本島中南部の鮮新-更新統は, 下位より, 主に泥質な堆積物よりなる島尻層群, 石灰質砂岩・砂質石灰岩よりなる知念層, そしてサンゴ礁性堆積物を主体とする琉球層群から構成される. 近年, 沖縄本島中南部では, 知念層の層位学的位置を確立するために, 微化石層序の検討とそれに基づく露頭間の対比が進められているので, 古地磁気層序を併用して, より詳細な層序の確立と対比を試みた. 本研究では, 沖縄本島知念村のうりずん露頭 (南), うりずん露頭 (北), 守礼ゴルフ場の3セクションで試料採取を行い, 段階交流消磁によって堆積残留磁化方向と強度を求めた. 試料の多くは安定した磁化方向を持たないか, 現在の磁極方向に再磁化されていたが, うりずん露頭 (北) の5試料は逆磁化していることが明らかとなった. これらの層準はサブクロンC2r1rに対比される. 佐藤ほか (2004) の生層序の検討結果から, 守礼ゴルフ場露頭からはオルドバイ正サブクロンC2nが見出されると期待されたが, 採取された試料からは安定した磁化が得られなかった.

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愛媛県松山市沖の浅海砂堆群を構成する生砕物の特徴と供給源

小嶋瑞穂, 奈良正和

2005 年 61 巻 61 号 p. 15-25
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.15

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瀬戸内海に存在する多数の砂堆 (sandridge) を構成する砕屑粒子は, 従来, 潮流によって海底の堆積物や岩盤が浸食されたものと考えられてきた. しかし, こうした砕屑物の中には, 生物骨格に起源を持つ生砕物も多量に含まれている. 愛媛県松山市の沖に位置する砂堆群およびその周辺海域において, 表層堆積物を採取し, それに含まれる粒径2mm以上の生砕物の分布様式, 種構成そして保存状態を詳しく解析した. その結果, 調査地域では, この生砕物は砂堆上の堆積物中で高い割合を示す事がわかった. また, 調査海域においてもっとも規模の大きい大州砂堆上に分布するアカフジッボの殻片は, 調査海域西方の海釜から掃き寄せられたこと, 全域で構成割合の高い二枚貝ビロードマクラの殻片は, 大州砂堆の東あるいは南西方の砂泥底を供給源として分散し, 砂堆に掃き寄せられていった可能性が高いことがわかった. つまり, 砂堆上でこうした生砕物の割合が高くなるのは, 砂堆上で多くの生物が生活し, 生砕物を供給してきたのではなく, 砂堆をとりまく複数の供給源から, 波や流れによって掃き寄せられたためと考えられる.

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南部ベトナム中期更新世マクロタイダル潮汐卓越型デルタにおけるタイダルサンドバーの形状および保存過程

北沢俊幸, 立石雅昭

2005 年 61 巻 61 号 p. 27-38
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.27

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南部ベトナムに分布するバ・ミウ層のマクロタイダル潮汐卓越型デルタのサクセッションをピットにおいて観察し, 中期更新世のタイダルサンドバー堆積物の三次元的構造と地層としての保存過程を明らかにした. このデルタサクセッションは下位からユニットA, ユニットB, ユニットCに区分される. ユニットAとユニットBは, 上方細粒化を示すタイダルサンドバーで海側に前進したと解釈される. ユニットCは上方細粒化を示す干潟堆積物からなり, ユニットAとユニットBにオンラップする. デルタと干潟が海側へ前進し潮汐流が連続的に弱くなった結果として, タイダルサンドバー堆積物が干潟堆積物によって埋積された様子が観察される. タイダルサンドバーの下部は潮汐流によって部分的に侵食され再移動しているのに対して, 上部は侵食を受けていない. 再移動した砂は干潟のミクストフラット堆積物としてタイダルサンドバーの上位に堆積し, その後に広がった泥質干潟がタイダルサンドバーを覆った. 以上の堆積過程によって, 上に凸の形状を持ったタイダルサンドバー堆積物が干潟堆積物中に地層として保存された.

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堆積学を拓いた人々(9)

堆積組織学の確立

岡田博有

2005 年 61 巻 61 号 p. 39-45
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.39

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Tidalites-2004 (6th International Conference on Tidal Sedimentology) 参加報告

佐藤智之

2005 年 61 巻 61 号 p. 51-55
発行日: 2005/06/30
公開日: 2010/05/27

DOIhttps://doi.org/10.4096/jssj1995.61.51

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