土と微生物
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23 巻
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  • 上原 洋一, 高井 康雄
    原稿種別: 本文
    1981 年 23 巻 p. 1-7
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
  • 児玉 不二雄, 斉藤 泉
    原稿種別: 本文
    1981 年 23 巻 p. 9-14
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    In Japan most farmers apply the transplanting method for onion crops. Fusarium basal rot occurs in nursery bed, main field and seed farm. The typical symtom of the disease is wilt of leaves and browning of stem-plate. The present work aimed at both ecological study on the ontbreak of the disease and the method of prevention of the disease. The causal fungus,F. oxysporum f. sp. cepae, was isolated in high frequency from symptomless stem-plate as well as browning one. Histological observation showed that the fungus entered into the stem-plate through the dead tissues attached among roots or dead roots. The disease was controlled by dipping of seedlings or mother onions in aqueous solution of "Benlate-50% W.P."
  • 新島 溪子
    原稿種別: 本文
    1981 年 23 巻 p. 15-18
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    1976年秋に国鉄小海線沿線をはじめとして中部山岳地帯でキシャヤスデJaponaria laminata(ATTEMS)が大発生した。キシャヤスデは日本固有種で,関東および中部地方に分布が限られ,約60年前から大発生による列車妨害の記録が残されている。秋に大発生したキシャヤスデはすべて成体で,その年の冬は10〜30cmの深さの土壌中で越冬し,翌年6月頃に交尾,産卵して一生を終える。卵は約1ケ月でふ化し,翌年から年1回つつ脱皮し,7年目に成体となる。幼虫はすべて地中で生活し,成体となった直後に群れをなして地表面をはいまわる。すなわち,気象条件や環境条件の激変がない限り,大発生の年から数えて8年目に再び大発生する可能姓が高い。このような観点から過去の記録を整理してみると,小海線浴線では8年周期でキシャヤスデが大発生していることがあきらかとなった。
  • 森田 儔, 堀 兼明
    原稿種別: 本文
    1981 年 23 巻 p. 19-21
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    半促成トマトに発生した褐色根腐病に対しては,クロルピクリンくん蒸剤等による土壌消毒剤はあまり有効ではなく,KNVF等の抵抗性台木利用による接木栽培が有効であるった。水田作との輪作は本病を減少させた。夏期水田化は根圏の糸状菌密度を低下させた。夏期ハウス密閉たん水処理は本病の防除にきわめて有効であった。この処理は糸状菌の密度をいちじるしく減少させた。本病は素わらやソルガムなど未分解の有機物や乾燥豚ぷんの多量施用によって発病が半減した。
  • 染谷 孝, 古坂 澄石
    原稿種別: 本文
    1981 年 23 巻 p. 23-31
    発行日: 1981/12/15
    公開日: 2017/05/31
    ジャーナル フリー
    水田土壌中の好気性セルロース分解菌の動態を検討する目的で,選択的計数法ならびに土壌サンプリング方法の確立を行なった。CMC寒天平板法は,MPN法,セルロースパウダー寒天平板法と較べて数十倍から数百倍もの多くの細胞数を与え,優れた計数法であった。これらの計数法による菌数の大きな差が生ずる原因について検討した。圃場における多点試料間のセルロース分解菌数のバラツキは,どの場合も変動係数として25%以下であった。抽出誤差を30%以下としてサンプリングに必要な土壌試料数は5点(試料容積各500ml)と定めた。CMC寒天平板法及び上記の土壌サンプリング方法の有効性は,圃場調査において実地に用いられることにより確かめられた。すなわち,施肥管理の違いによる好気性セルロース分解菌の菌数と菌群構成の違い,また菌数の有意な時期的変動などが明瞭に把握された。水田土壌のセルロース分解菌の既往の諸研究を紹介し,土壌中のセルロース分解菌をあらかじめ集積培養することなく菌の分離及び計数を行なえる点において,CMC寒天平板法によって,既往の諸研究に較べ土壌中の実態をより的確にとらえうることについて論じた。
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