土と微生物

暮らしの中の土壌微生物

長谷部亮

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 1-
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_1

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サトウキビに接種した窒素固定エンドファイトHerbaspirillumの動態追跡のための緑色蛍光タンパク質の利用

清水友, 豊里学, 久綱泰代, 佐伯雄一, 南澤究, 中西康博, Njoloma Joyce Prisca, 明石良, 赤尾 ...

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 3-9
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_3

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サトウキビ(RK86-129)の根部に接種した窒素固定エンドファイトの植物体内における挙動をgfp遺伝子で標識したHerbaspirillum sp. B501 gfp1を用いて追跡した。5×10^7 cells ml^<-1>のB501 gfp1菌株を含む懸濁液に根部を1時間浸し,1時問,1日,3日,7日,1ヶ月および2ヶ月後に蛍光顕微鏡を用いてその挙動を追跡した。その結果,1時間後では根の表面の一部に数個の菌体が付着する程度であったが,1日後には,細胞間隙や根の表面での増殖が確認された。7日後には不定根の発生部位に生じた表皮の裂け目で増殖する様子が数多く観察され,1ヶ月後には茎の維管束での増殖も観察されるようになった。以上のことから,GFP標識法はサトウキビに接種した窒素固定エンドファイトを追跡する手段として優れた方法であると考えられた。

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黒ボク土畑の土壌微生物バイオマスリン測定のためのクロロホルムくん蒸抽出法の改良

杉戸智子, 吉田光二

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 11-15
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_11

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クロロホルムくん蒸抽出法の黒ボク土への適用性を高めるために,土壌に対する抽出液の比(土:液比)を変化させることによって無機リンの抽出効率及び無機リン回収率を高め,遊離した無機リンの再吸着を減少させることを試みた。北海道農業研究センター内の多腐植質黒ボク土を用いて検討した結果,土:液比を従来の1:20から1:40にすることで非くん蒸処理,くん蒸処理,無機リン添加処理のいずれにおいても無機リン抽出量が増加し,無機リン回収率の向上と同時に変動係数の低下が認められたことから,クロロホルムくん蒸抽出法の欠点として指摘されているリン酸の再吸着の影響が小さくなり,土壌バイオマスリン測定値の精度が高くなった。この土:液比=1:40の改良法で測定した土壌バイオマスリンは土壌バイオマス窒素と有意な相関があることから,本改良法による土壌バイオマスリン測定値は従来法で測定される土壌バイオマス量を反映していた。また,道立十勝農業試験場内の淡色黒ボク土,十勝管内更別村の黒ボク土,熊本県農業研究センター内の厚層多腐植質黒ボク土で改良法によりバイオマスリンを測定した場合にも無機リン抽出量の増加,無機リン回収率の向上が同様に得られたことから,道内外の黒ボク土への適用が可能であった。

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基質誘導呼吸(SIR)法による微生物活性の測定

中元朋実, 三浦史

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 17-27
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_17

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グルコースのような基質を添加し土壌の呼吸速度を測定するSIR法は,土壌微生物のバイオマスあるいは活性を評価する方法として,森林土壌,草地土壌,および畑土壌に適用されている。SIR法に抗生物質を用いた選択阻害を併用することにより,糸状菌と細菌の寄与の程度を評価することができるが,その指標としてF:B比が広く用いられる。SIRの測定条件や得られる呼吸速度の値は土壌の違いや微生物の構成によって大きく異なる場合があるので,異なる生態系から採取された土壌の比較等には注意を要する。しかし,同一の土壌で環境の変化や管理方法の効果を解明する際にはSIR法は簡便で利用価値が高い。例えば保全型耕起を実施すると,慣行耕起に比べて土壌表層付近のSIRは高くなるが,それより下の層ではSIRが低くなること等が示される。なお,SIR法はリターに生息する微生物の活性の測定にも適しており,リターバッグを用いた有機物分解過程の研究にも頻繁に用いられている。

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高等植物における病原ストレスの診断 : (I)病原抵抗性に関わる成分とストレス指標としての評価

藤原伸介

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 29-52
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_29

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Abbreviations: abscisic acid; ABA, active oxygen species; AOS, ascorbic acid; ASC, catalase; CAT, ethylene; C_2H_4, hydrogenperoxide; H_2O_2, hypersensitive response; BR, jasmonic acid; JA, localized acquired resistance; LAR, nitric oxide; NO, nitric oxide synthase; NOS, pathogenesis-related protein; PR protein, phenylalanine ammonia-lyase; PAL, salicylic acid; SA, spermine; SPM, superoxide dismutase; SOD, systemic acquired resistance; SAR, tobacco mosaic virus; TMV.

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アーバスキュラー菌根実験法(1) : アーバスキュラー菌根共生研究へのいざない(実験法)

大場広輔, 小島知子

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 53-56
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_53

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アーバスキュラー菌根研究の歴史について述べるとともに、農業などへの利用とその問題点、機能研究、生態学的研究の視点から、最近の研究動向を紹介した。また、平成17年に開催された「アーバスキュラー菌根菌の基礎研究手法実習」のテキストに加筆し、今後連載予定のAM根菌の取り扱いや各種実験手法の解説論文について紹介した。

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アーバスキュラー菌根実験法(2) : アーバスキュラー菌根の観察(実験法)

大場広輔, 斎藤勝晴, 藤吉正明

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 57-61
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_57

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アーバスキュラー菌根実験法(3) : 胞子の分離・観察(実験法)

小島知子, 大場広輔

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 63-69
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_63

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アーバスキュラー菌根実験法(4) : アーバスキュラー菌根菌の分離・増殖・接種法(実験法)

斎藤勝晴, 田島賢

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 71-73
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_71

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連作条件下における黒大豆の生育と土壌生物性の変化(現場の事例)

松本静治

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 75-77
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_75

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Eurosoil2004に参加して(こんなことが,いま)

豊田剛己

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 79-80
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_79

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タイ国,東北部イサーンに光を-環境にやさしい緑豊かな大地へ-, 八田貞夫・日高輝展・和田秀徳・坂口進・久島繁・ワンナーマンキタ・三木優・松森堅治著, 東北タイ農業開発研究会, 定価2,000円(税込み), 2005年8月発行, A5版209頁

犬伏和之

原稿種別: 本文
2006 年 60 巻 1 号 p. 81-
発行日: 2006/04/01
公開日: 2017/05/31

DOIhttps://doi.org/10.18946/jssm.60.1_81

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