外科と代謝・栄養
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47 巻 , 1 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
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原  著
  • 静間 徹, 石渡 一夫, 田中 千陽, 福山 直人
    原稿種別: 原著
    2013 年 47 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/04/01
    ジャーナル フリー
    動物モデルを用い,黒酢のデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性大腸炎に対する効果を検討した. C57black6マウスを,通常飼料を与えた対照群と黒酢含有飼料を与えた黒酢群(各群 8匹)に分け, 3.5% DSSを 12日間投与して大腸炎動物モデルを作成した. DSS投与後,体重減少,血便の頻度について観察した.さらに 12日後に大腸を摘出し,組織学的所見,大腸組織中ニトロチロシン値,尿中 nitrate and nitrite(NOx)値について検討した.結果は,黒酢群において,体重減少や血便が有意に抑制され,組織学的にも大腸炎の軽減効果を認めた. NOx値は両群間で有意差を認めなかったが,黒酢群でニトロチロシン値が有意に低下した.これらのことから,黒酢による抗大腸炎効果の機序のひとつとして,抗酸化作用が推測された.
症例報告
  • 高橋 賢一, 舟山 裕士, 生澤 史江, 徳村 弘実, 豊島 隆, 武者 宏昭, 西條 文人, 鈴木 洋, 松村 直樹, 武藤 満完, 安本 ...
    原稿種別: 症例報告
    2013 年 47 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/04/01
    ジャーナル フリー
     症例は76 歳男性.痔瘻癌に対する腹会陰式直腸切断術後の補助化学療法目的に右鎖骨下静脈内に皮下埋込型中心静脈ポートを留置した.modified FOLFOX6 療法を開始したところ点滴の滴下が不良であり,2 時間で注入すべき500 ml の点滴の注入に3 時間以上を要する状態であった.胸部単純X 線写真やカテーテル造影検査,CT 検査にてピンチオフをはじめとする明らかな異常所見は認められなかったが,カテーテルとポートの抜去を行った.カテーテルは接続部のステム上で断裂しており,断裂部近傍で片側性に“く”の字にくぼむ変形を来していた.カテーテルロックを押し込む際にカテーテルがまっすぐ押し込まれなかったために,ステムの先端近傍でカテーテルが折れ,ステム開口部の不完全閉塞とカテーテルの断裂を来した可能性が考えられた.ポートとカテーテルの接続の際には,細心の注意を払うことが必要である.
特  集
  • 伊東 恵里佳, 山内 清孝, 大林 洋子, 山下 純子, 梅田 篤, 堂本 英樹, 梶原 賢太
    原稿種別: 特集
    2013 年 47 巻 1 号 p. 15-24
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/04/01
    ジャーナル フリー
    【目的】術後早期および維持期のTPN 管理におけるアミノ酸の投与意義を検討するため,アミノ酸を強化した高カロリー輸液の栄養効果を評価した.
    【方法】低栄養手術侵襲ラットモデルを作成し,対照輸液(NPC/N=150)またはアミノ酸強化輸液(NPC/N=110)を投与し,栄養効果を比較検討した.術後早期の評価では3POD まで両輸液をそれぞれ投与し,4-7POD は対照輸液でTPN 管理した.また,0-14POD まで両輸液をそれぞれ投与し,維持期の評価とした.
    【結果】アミノ酸強化輸液の投与は,術後早期,維持期ともに体重変化量,腓腹筋重量,および窒素出納を有意に改善した.また,術後早期における腓腹筋中筋萎縮遺伝子発現の抑制を認めた.
    【考察および結論】術後早期またはTPN 維持期におけるアミノ酸強化輸液の投与により術後の異化を抑制し,栄養状態の回復を促進することが示唆された.
日本外科代謝栄養学会第49回学術集会シンポジウム1 報告
  • 柴草 哲朗, 栗原 重一, 土屋 誉, 千葉 康雅, 田中 賢治, 宮地 智洋, 小山 淳
    原稿種別: 報告
    2013 年 47 巻 1 号 p. 25-30
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/04/01
    ジャーナル フリー
     アミノ酸であるシスチン・テアニン(CT)経口投与は免疫応答制御に重要なグルタチオン(GSH)合成を促進して免疫機能を増強することが明らかとなっている.一方我々は,マウス外科手術(小腸manipulation)モデルにて,手術前5 日間のCT 経口投与が侵襲ストレスに伴う腸管のGSH 量の低下抑制や過剰な炎症反応の抑制を誘導し,術後の回復を促進することを見出している.一般的に侵襲ストレスに伴いエネルギー代謝が亢進し,筋タンパク質分解,すなわち異化亢進が起こるとされている.そこで今回,同様の外科手術モデルを用いて術前のCT 経口投与が術後のエネルギー消費量(EE)の亢進に与える影響について検討した.結果,手術後12 時間以降において,対照群と比較してCT 投与群でEE の上昇が有意に抑制された.よって,術前のCT 投与により手術侵襲ストレスに伴う異化亢進が抑制される可能性が考えられた.
  • 佐藤 厚志, 木下 学, 中島 弘幸, 中島 正裕, 五十嵐 正巳, 関 修司
    原稿種別: 報告
    専門分野: 「侵襲下での生体反応と代謝動態」
    2013 年 47 巻 1 号 p. 31-39
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/04/01
    ジャーナル フリー
    C-reactive protein (CRP) is an acute-phase protein produced by hepatocytes in response to infections and tissue damages. Although little has been known about its role in the innate immunity, we have recently reported that pretreatment with synthetic CRP rescues mice from lethal endotoxemia or E. coli infection by suppressing tumor necrosis factor-α (TNF) production but in turn enhancing phagocytic activity by Kupffer cells. In the present study, we assessed the influence of synthetic CRP on human immune system. Human peripheral blood mononuclear cells (PBMC) were stimulated in vitro by bacterial reagents, lipopolysaccharide (LPS), CpG-ODN and penicillin-treated streptococcus pyogenes (OK432) with or without synthetic CRP, and examined their cytokine production, antitumor responses. Synthetic CRP suppressed production of TNF and IL-12 but not interferon gamma (IFN-γ) from PBMC stimulated with bacterial reagents. Also, synthetic CRP upregulated the perforin expression of CD56+NK cells and increased antitumor cytotoxicity against Raji and K562 tumor cells. CRP may modulate macrophage to decrease production of inflammatory cytokines mediated by TLRs in human PBMCs but it may increase antitumor activity of NK cells, implying its therapeutic potential in human septic shock and cancers.
用  語
巻  末
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