外科と代謝・栄養
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47 巻 , 2 号
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臨床研究
  • 千葉 正博, 土岐 彰, 川野 晋也, 中神 智和, 鈴木 淳一, 杉山 彰英, 菅沼 理江, 中山 智理, 小嶌 智美, 大澤 俊亮, 磯 ...
    2013 年 47 巻 2 号 p. 45-52
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/07
    ジャーナル フリー
      予定した,がん化学療法を完遂するためには,化学療法に伴うさまざまな有害事象を早期に発見し対応することが重要である.しかし,有害事象の発生と血漿遊離アミノ酸の変化との関係を検討した論文は少ない.今回我々は,小児急性リンパ性白血病患児10例の化学療法前後の血漿遊離アミノ酸濃度の変化と有害事象の発生とを比較検討したので報告する.
      化学療法後の有害事象として,臨床症状でグレード3 以上は見られなかった.血液生化学検査では,グレード3 以上の発症は白血球減少が9 例,顆粒球減少が10 例,Hb 低下が5 例,血小板減少が4 例,AST 上昇が3 例,ALT 上昇が4 例に認められた.化学療法前後で血漿遊離アミノ酸濃度を比較すると,タウリン,グルタミン,シトルリン,メチオニン,イソロイシン,アルギニンが化学療法後低下する傾向が見られた.これらのうち,アルギニン,メチオニンの低下はAST の上昇と相関が見られた.
特  集
  • 廣瀬 智也, 清水 健太郎, 小倉 裕司, 山野 修平, 大西 光雄, 鍬方 安行, 嶋津 岳士
    原稿種別: research-article
    2013 年 47 巻 2 号 p. 53-61
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/07
    ジャーナル フリー
    【はじめに】慢性肝不全に対しては分枝鎖アミノ酸(BCAA)などのアミノ酸が通常使用されるが,急性肝不全症例にその使用は推奨されていない.一方,急性肝不全時のアミノ酸値の変化を詳細に検討した報告は少ない.
    【目的】急性肝不全時の血中アミノ酸値を検討すること.
    【対象と方法】2004 年から2007 年に当センターに入院した急性肝不全症例において,血中アミノ酸値と臨床経過を後ろ向きに解析した.
    【結果】対象は8 例で,全例劇症肝炎の定義を満たしていた.年齢は中央値38.0 歳(IQR34.5-40.8),性別は男5 人,女3 人.入院時の血中総アミノ酸量は中央値10305.0 nmol/ml と極めて高値であった.血漿交換,透析などの治療過程において総アミノ酸値は低下し,BCAA 値は正常もしくは低値を示す症例が見られた.
    【結語】劇症肝炎時は,血中アミノ酸値は全体に高値をとり,治療過程において低下する.アミノ酸の投与時期や投与方法に関しては今後の検討課題である.
  • 土師 誠二
    原稿種別: research-article
    2013 年 47 巻 2 号 p. 63-70
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/07
    ジャーナル フリー
     特定の栄養素投与による生体内遺伝子の発現調節をnutrigenomics とよぶ.mTOR シグナル伝達機構を介した蛋白合成促進効果が報告されている分岐鎖アミノ酸を用いて,癌細胞内の遺伝子発現を調節するnutrigenomics 効果を臨床検討した.肝細胞癌肝切除例を対象に術前30 日間分岐鎖アミノ酸12 g/ 日を経口投与し,PI3K/Akt/mTOR 経路に関する癌細胞内遺伝子発現量の変化をreal-time RT-PCR で解析した.分岐鎖アミノ酸投与は,mTOR 複合体2 の構成成分であるRictor には影響を及ぼさず,mTOR 複合体1 の構成成分であるRaptor とアポトーシス誘導遺伝子Bad の発現を増強させた.分岐鎖アミノ酸による肝細胞癌へのnutrigenomics 効果が臨床例でも認められることが示された.
日本外科代謝栄養学会第 49回学術集会シンポジウム4 報告
用  語
記  録
巻  末
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