外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
Print ISSN : 0389-5564
ISSN-L : 0389-5564
48 巻 , 6 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
会  告
J-STAGE 導入のお知らせ
学会賞について
JPEN 投稿推薦論文について
原  著
  • 西川 和宏, 川田 純司, 島本 茂利, 松田 宙, 玉川 浩司, 野村 昌哉, 吉田 洋, 藤谷 和正, 岩瀬 和裕, 田中 康博, 山本 ...
    原稿種別: 原  著
    2014 年 48 巻 6 号 p. 201-205
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
      Glasgow Prognostic Score(GPS)は,CRP 値とAlb 値とを用いた予後指標である.切除不能進行食道癌に対する放射線療法施行症例において,GPS の予後予測因子としての有用性を後ろ向きに検討した.対象は切除不能進行食道癌に対して放射線療法を施行した90 例.治療前CRP=1.0 mg/dL,Alb=3.5 g/dL をカットオフ値としたGPS を用いた.GPS 0:CRP≦1.0 and Alb≧3.5,GPS 1:CRP>1.0 とAlb<3.5 のいずれか一方,GPS 2:CRP>1.0 and Alb<3.5 とした.GPS 0,1,2 別のMST は各640,394,222 日であり,GPS 2 は予後不良であった.年齢,性別,ECOG のPS,併用化学療法の有無,GPS,T 因子,N 因子,M 因子を検討項目とした多変量解析にて,GPS2 vs 0,1(HR:1.897,95% CI:1.032-3.484,p=0.0391)が予後因子と考えられた.PS はPS2 vs 0,1(HR:1.694,95% CI:0.726-3.955,p=0.2229)であり予後予測因子とはならなかった.
      【結語】切除不能進行食道癌に対する放射線療法例において,GPS は的確な予後予測因子となりえる.
  • 坂田 文子, 高橋 啓明, 知久 一雄
    原稿種別: 原  著
    2014 年 48 巻 6 号 p. 207-214
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
    【目的】投与総熱量が異なる条件下で,高カロリー輸液に混注した微量元素製剤に由来する非コロイド鉄がヘプシジン.25 誘導に及ぼす影響を検討した.
    【方法】成長期ラットの必要総熱量を満たす300 kcal/kg/day,2/3 に制限した200 kcal/kg/day および1/2 に制限した150 kcal/kg/day の総熱量で微量元素製剤を混注した高カロリー輸液剤を3 日間投与し血清ヘプシジン.25 を測定した.対照は鉄を含まない微量元素製剤とした.
    【結果】投与総熱量を制限した条件下では,鉄を投与しない場合でも血清ヘプシジン.25は高値で,非コロイド鉄投与によりヘプシジン.25 はさらに誘導された.一方,投与総熱量を制限しない条件下では,血清ヘプシジン.25 は低値であり,非コロイド鉄を投与してもヘプシジン.25 は誘導されなかった.
    【考察】成長期ラットの高カロリー輸液での投与総熱量と血清ヘプシジン.25 は密接な関係があると考えられた.投与総熱量を制限し鉄の必要性が低い時に,非コロイド鉄を投与するとヘプシジン.25 はさらに誘導されると考えられた.
短  報
  • 石井 理絵, ウバイダス ソブハン, 蛇口 達造, 佐藤 智夫, 山下 紘正, 田畑 泰彦, 澤 芳樹, 千葉 敏雄, 土岐 彰
    原稿種別: 短  報
    2014 年 48 巻 6 号 p. 215-218
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
      脊髄髄膜瘤は胎児期の神経障害により出生後も後遺症をもたらす先天性疾患である.胎児期に手術加療が行われるが損傷された神経組織の修復は難しい.そこでわれわれは再生医療の一つである細胞シート技術を用いて脊髄髄膜瘤の胎児治療への応用を試みた.筋芽細胞(L6 細胞株)を使用して細胞シート作成した.また妊娠10 日目のSD ラットにレチノイン酸を経口投与して脊髄髄膜瘤を誘発した.妊娠21 日目に脊髄髄膜瘤と判断した胎仔に対して子宮切開施行後,脊髄髄膜瘤上に細胞シートを移植した.移植4 時間後に検体を摘出し,H.E 染色により評価した.H.E 染色により,L6 で作製した細胞シートの接着が確認された.L6 細胞から作製した細胞シートは4 時間後も胎児の脊髄髄膜瘤に接着しており,細胞シートは損傷した神経組織の再生を促す可能性がある.
特  集
  • 飯田 則利
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「小児短腸症候群」
    2014 年 48 巻 6 号 p. 219-225
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
      小児の短腸症候群の多くは新生児~乳児期の疾患に対する小腸広範切除後に発症する.術後早期の栄養管理は中心静脈栄養が主体となるが,不適切な輸液メニューは肝の未熟性から容易に肝機能障害を惹起する.肝機能障害をきたすと肝での栄養素の代謝は低下し,また肝への負荷を軽減させる目的で投与エネルギーを制限するためさらに低栄養が進行する.腸管不全関連肝機能障害は致死率の高い病態であり,術後早期の中心静脈栄養管理中は肝機能障害の発症防止に最大限の努力を払うべきである.緻密な栄養管理が低栄養を回避するとともに円滑な経腸栄養への移行を促す.近年,短腸症候群の生命予後の改善に伴い遠隔期に栄養学的合併症をきたすことがあり,長期にわたるフォローアップが重要である.
  • 渡邉 芳夫
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「小児短腸症候群」
    2014 年 48 巻 6 号 p. 227-232
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
  • 東本 恭幸
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「小児短腸症候群」
    2014 年 48 巻 6 号 p. 233-239
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
      シトルリンは肝の尿素回路の中間産物として良く知られているが,生体内で遊離した状態で存在するものはそのほとんどが小腸細胞で生成されたものである.シトルリンは門脈血流に乗って肝臓に運ばれるが,そのまま通り抜け腎臓でアルギニンに変換されて多彩な生理機能を発揮する.アルギニンは小児の成長にとっても欠くことのできないアミノ酸であり,小腸はシトルリンを絶え間なく産生することによってアルギニンの安定的な供給を担っている.それゆえ血漿シトルリン濃度は小腸の機能的なサイズを反映するマーカーとして注目され,短腸症候群における静脈栄養離脱の指標となるのみならず,絨毛萎縮を伴う小腸疾患,抗がん剤治療や放射線治療による小腸粘膜傷害,小腸移植後の拒絶反応,新生児壊死性腸炎からの回復過程などのマーカーとして利活用されている.最近では,小児短腸症候群に対する腸管延長術のひとつである serial transverse enteroplasty の術後や,GLP-2 アナログ製剤の投与によって血漿シトルリン濃度も上昇することが報告されている.
  • 加治 建, 向井 基, 武藤 充, Sigalet David L
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「小児短腸症候群」
    2014 年 48 巻 6 号 p. 241-245
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
用  語
記  録
巻  末
feedback
Top