外科と代謝・栄養
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50 巻, 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
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特  集
  • 葛谷 雅文
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
     サルコペニアには本来,加齢に伴う四肢骨格筋量の減少が存在し,筋力・身体機能の低下が惹起されている状態をさす(原発性).しかし,骨格筋減少を伴う病態は広範に存在し,いずれも対象者の身体機能低下に直結しており,サルコペニアは原発性以外に二次性サルコペニアとして多くの臨床領域で使用されるタームとなった.それに伴い,サルコペニアの臨床的重要度はさらに高まり,サルコペニアの研究に参入する研究者も増加しており,大変な盛り上がりをみせている.しかし,なおそのメカニズムは十分解明されたとは言えず,早急なその解明ならびに,介入方法の確立が期待されるところである.本総説は,そのメカニズム,介入法の一つとして,栄養を取り上げた.本総説が少しでもサルコペニアの臨床,研究の一助になれば幸いである.
  • 森 直治, 東口 髙志, 伊藤 彰博
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
  • 福田 泰也, 山本 和義, 西川 和宏, 平尾 素宏, 前田 栄, 植村 守, 三宅 正和, 濱 直樹, 大宮 英泰, 宮本 敦史, 宮崎 ...
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 13-20
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
  • 齋藤 裕, 濵田 康弘, 安井 苑子, 池本 哲也, 森根 裕二, 居村 暁, 島田 光生
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 21-28
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
  • 青山 徹, 吉川 貴己
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 29-34
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
  • 海道 利実
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 35-41
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
  • 若林 秀隆
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科領域におけるサルコペニア」
    2016 年 50 巻 1 号 p. 43-49
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
     リハビリテーション栄養とは,栄養状態も含めて国際生活機能分類で評価を行ったうえで,障害者や高齢者の機能,活動,参加を最大限発揮できるような栄養管理を行うことである.サルコペニアは,加齢のみが原因の原発性サルコペニアと,活動,栄養,疾患が原因の二次性サルコペニアに分類される.サルコペニアの治療はその原因によって異なり,リハビリテーション栄養の考え方が有用である.特に活動と栄養による医原性サルコペニアの予防が重要である.
     老嚥とは健常高齢者における嚥下機能低下であり,嚥下のフレイルといえる.老嚥の原因の1 つが嚥下関連筋のサルコペニアである.サルコペニアの摂食嚥下障害とは,全身および嚥下に関連する筋肉の筋肉量減少と筋力低下による摂食嚥下障害である.特に誤嚥性肺炎後に認めやすい.サルコペニアの摂食嚥下障害への対応は全身のサルコペニアと同様で,特に早期リハビリテーションと早期経口摂取が大切である.
原  著
  • 安枝 明日香, 宮﨑 進, 松田 宙, 林 紀行, 團野 克樹, 久保田 勝, 川田 純司, 山根 泰子, 隈元 理香, 藤谷 和正, 岩瀬 ...
    原稿種別: 原  著
    2016 年 50 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    【目的】術後創感染の頻度が高い大腸がん手術では創傷治癒促進,ならびに創感染リスク低減効果の期待できるペプチド製剤が有用であると考える.本研究では本製剤の周術期投与における安全性・有効性について,ペプチド含有製剤PN-2 を用いて検討した.
    【対象および方法】大腸がん患者を術前に,摂取群(10 名),非摂取群(11 名,介入前に1 名参加拒否)に割り付け,介入前,手術直前,介入終了時に身体計測,血液検査,アンケートを実施した.摂取群は製剤12.5 g/ 包を術前喫食開始時から7 日間,術後7 日間,3 包/ 日摂取し,両群を比較,検討した.
    【結果】摂取群において,未服用なく完遂でき,両群ともに重篤な有害事象は発生しなかった.また,摂取群において非摂取群と比較して,血中ヒドロキシプロリン値が有意に高い結果が得られた.アルブミン,総たんぱくなどの栄養評価項目においては,非摂取群で有意な低下が観察された.
    【結論】PN-2 は大腸がんの周術期において,安全に投与でき,術後合併症の発症率を下げ,栄養状態を改善する可能性が示唆された.
臨床研究
  • 清水 拓也, 宮田 剛, 後藤 均, 橋本 宗敬, 赤松 大二朗, 深山 紀幸, 芹澤 玄, 土田 憲, 河村 圭一郎, 田島 悠太, 大内 ...
    原稿種別: 臨床研究
    2016 年 50 巻 1 号 p. 63-69
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
    【目的】開腹人工血管置換術予定の腹部大動脈瘤患者を対象として,ESSENSE に基づいたERAS プロトコールの臨床的効果について検討を行った.
    【方法】腹部大動脈瘤手術予定の患者を,従来の周術期管理群(C 群)とERAS 群(E群)に振り分け,前向きに術後経過の比較検討を行った.
    【結果】対象症例は58 例(C 群:28 例,E 群:30 例)で,両群間で患者背景や手術因子に有意差を認めなかった.E 群では消化管機能が早期に回復し,身体活動性の早期自立が促進され,術後在院日数の短縮が認められた.また,E 群では術後合併症発生率の低下,CRP 値の有意な低下を認めた.
    【結論】当科におけるERAS プロトコールは,身体機能や栄養摂取の自立を促進させ,手術侵襲反応の軽減効果がある可能性が示唆された.また,麻酔導入や手術手技に悪影響を及ぼさず,術後在院日数短縮にもつながる有用な周術期管理法と考えられた.
報  告
  • 天江 新太郎, 渡辺 稔彦, 和田 基, 金森 豊, 土岐 彰
    原稿種別: 報  告
    2016 年 50 巻 1 号 p. 71-76
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/05
    ジャーナル フリー
     今回,日本小児外科代謝研究会では,オメガベンの承認に向けた活動としてオメガベン治験ワーキンググループを立ち上げ,本邦におけるオメガベン使用の現状と治療効果について第1 次調査を行った.その結果,オメガベンは2014 年7 月までに延べ74 例のIFALD,PNAC 症例に対して用いられていることが明らかとなった.治療プロトコールは各施設によってばらつきがあるものの,IFALD 症例の68.6%,PNAC 症例の66.7%では治療効果があったとの回答であり,有効症例が多いものと考えられた.また,予防的投与にもすでに使用している施設もあり,症例数は少ないものの,投与した全例で予防効果が認められたとの回答であった.オメガベンの入手方法は輸入業者からがほとんどであり,購入資金としては病院負担が主であったが,患者負担である施設も認められた.
記  録
巻  末
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