外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
Print ISSN : 0389-5564
ISSN-L : 0389-5564
51 巻 , 1 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
会  告
J-STAGE 導入のお知らせ
学会賞について
特  集
  • 射場 敏明
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科侵襲・術後管理と新しい免疫の概念」
    2017 年 51 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     生体侵襲に伴い,さまざまな種類の細胞において,いろいろな細胞死が誘導される.これらの細胞死が,侵襲の緩和やさらなる増幅にかかわっていることが知られるようになったのはごく最近のことである.細胞死形態についても,かつてはアポトーシスとネクローシスというシンプルな対立構図で理解されていたが,最近の研究では未知のものまで含めて多数の細胞死形態が存在していることが明らかにされており,パラダイムシフトが生じている.特に炎症の最前線で機能する好中球については,2004 年にneutrophil extracellular traps(NETs)放出を伴う新たな細胞死形態であるNETosis が報告され,近年注目を集めている.ここでは特に侵襲とそれに対する生体反応に深くかかわっている好中球の細胞死に関する最近の知見をまとめ,併せて生体侵襲や血液凝固との関連を解説する.
  • -敗血症,がんからPICS(persistent inflammation, immunosuppression, catabolism syndrome)まで-
    渡邉 栄三, 大網 毅彦, 砂原 聡, 木村 友則, 高橋 和香, 幡野 雅彦, 織田 成人
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科侵襲・術後管理と新しい免疫の概念」
    2017 年 51 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
  • 石川 倫子, 山田 太平, 滿保 直美, 藤崎 宣友, 上田 敬博, 井上 岳人, 小谷 穣治
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科侵襲・術後管理と新しい免疫の概念」
    2017 年 51 巻 1 号 p. 17-24
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     インターロイキン(interleukin;IL)-18 は自然免疫と獲得免疫の両方に関係するサイトカインであり,さまざまな細胞に発現している.また,IL-18 レセプターを発現する細胞も多岐に渡り,炎症性サイトカインとしての働きだけでなく,生体各所での恒常性維持にも関与する.IL-18 の遺伝子多型は一塩基多型の-607C/A および-137G/C と病態との関連を調べた報告が数多く存在するが,外科侵襲や敗血症など,IL-18 血中濃度が短時間で著しく高値を示すような急性炎症での検討はほとんどない.われわれはIL-18-607 および-137 と救命救急センター搬入患者の血中IL-18 濃度および予後との関連を検討し,Il-18-607CA のジェノタイプをもつ場合には血中IL-18 濃度が高いこと,予後不良群は血中IL-18 濃度が高いことを報告した.IL-18 の遺伝子多型解析は画一的な治療が難しい外科侵襲後や救急領域でのテーラーメイド医療に一定の成果をもたらすのかもしれない.
  • ―高齢者敗血症の新たな治療戦略―
    井上 茂亮, 山元 文晴, 渡邊 伸央, 猪口 貞樹
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科侵襲・術後管理と新しい免疫の概念」
    2017 年 51 巻 1 号 p. 25-32
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     近年の劇的な集中治療医学の発展により臓器障害に関する諸問題は解決しつつあるものの,敗血症の発症率は高くその長期予後も低い.敗血症は世界中で急速に進行する超高齢社会とICU 患者の高齢化と密接に関係しており,21 世紀の集中治療医学の新たな問題点である.高齢者の敗血症患者では,インターロイキン2(IL-2)の産生障害・活性化障害・増殖障害などの「T 細胞の疲弊(T cell exhaustion)」に陥り,敗血症後の2 次感染の増加や亜急性期の死亡に関連している可能性がある.CD8+T 細胞やナチュラルキラー細胞の成長因子であるインターロイキン15(IL-15)は加齢や敗血症で疲弊したT細胞を再活性化し,高齢者敗血症の予後を改善しうる可能性がある.免疫機能が低下した高齢者を対象とした新規創薬に向けた基礎研究を力強く展開することが世界に先駆け超高齢化社会を迎えた本邦で重要である.
  • ―ビスファチンに注目して―
    松田 明久, 宮下 正夫, 山田 真吏奈, 松本 智司, 川野 陽一, 松谷 毅, 山田 岳史, 内田 英二
    原稿種別: 特  集
    専門分野: 「外科侵襲・術後管理と新しい免疫の概念」
    2017 年 51 巻 1 号 p. 33-39
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     外科侵襲後の生体では,恒常性を維持するために合目的な生体防御反応が起こる.しかし,過度な侵襲もしくは免疫応答異常のある患者においては,免疫担当細胞から産生される過剰な炎症性サイトカインが発端となり合併症・臓器障害にいたってしまう.近年,内分泌・免疫臓器としての脂肪組織が注目されており,アディポサイトカインと総称される生理活性物質が次々と発見されている.ビスファチンはなかでも比較的新しいアディポサイトカインで,種々の炎症性疾患との関与が報告されている.本稿では外科侵襲後の炎症性反応におけるビスファチンの役割について,自験結果に文献的考察を加え概説する.
臨床研究
  • 小池 泰子, 三村 芳和, 成本 壮一, 関 仁誌
    原稿種別: 臨床研究
    2017 年 51 巻 1 号 p. 41-48
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     大腰筋は歩行機能に重要な役割を果たす骨格筋であるため,大腰筋量の変化がQuality of Life(QOL)の変化を捉えた指標として有用なのではないかと考えた.【対象と方法】長野市民病院で2013 年8 月から2014 年7 月にかけて膵頭十二指腸切除術を受けた患者22 名を対象とした.術前,術後3 カ月目および6 カ月目のCT 画像を用いて大腰筋体積を測定し,SF-36 で調査したQOL スコアとの関連を検討した.【結果】観察期間中に大腰筋体積およびQOL スコアは有意な変化を認めなかった.しかし,大腰筋体積変化率とQOL スコアの変化とに正の相関を認めた.【結論】膵頭十二指腸切除後の大腰筋量の変化はQOL の変化を捉えた指標になる.
記  録
巻  末
feedback
Top