外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
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ISSN-L : 0389-5564
51 巻 , 2 号
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会  告
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特  集
原  著
  • 森岡 雄二朗, 長濱 彰宏, 栗林 俊治, 桑原 孝
    原稿種別: 原  著
    2017 年 51 巻 2 号 p. 127-136
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/02/22
    ジャーナル フリー
    59Fe を用いてTPN 輸液中の遊離鉄の体内動態をコロイド鉄と比較検討した.ラットにカテーテルを留置し,微量元素製剤を混合したTPN 輸液を24 時間放置後投与した遊離鉄群と,混合せずに微量元素製剤を側管から同時投与したコロイド鉄群を設け,TPN 開始2 日後に59Fe 標識液を2 時間投与し,その後は非標識液の投与を続けた.コロイド鉄群では,59Fe は血漿から肝臓,骨髄,赤血球へと移行し,168 時間後には52.8%が赤血球に,21.7%が肝臓に分布した.遊離鉄群では,59Fe は血漿から骨髄に,続いて赤血球へと移った(24 時間:40.3%,168 時間:68.6%).コロイド鉄群にくらべ,遊離鉄群では赤血球への移行が速く,移行率も高かった.以上,TPN 輸液中の遊離鉄は,血中ですみやかにトランスフェリンと結合し,赤芽球に取り込まれてヘモグロビン産生に利用されると推察され,その有効性に問題はないと考えられた.
臨床研究
  • 山本 慧, 山本 和義, 前田 栄, 植村 守, 三宅 正和, 濱 直樹, 西川 和宏, 宮本 敦史, 大宮 英泰, 宮崎 道彦, 池田 正 ...
    原稿種別: 臨床研究
    2017 年 51 巻 2 号 p. 137-144
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/02/22
    ジャーナル フリー
     術後創離開に対しNegative pressure wound therapy(以下NPWT)を施行中の栄養管理に関して検討した報告はいまだない.今回2012 年6 月から2015 年10 月の間に当院で施行した消化器手術後の創離開に対しNPWT を施行した33 症例をretrospective に解析し,背景因子や栄養摂取状況を比較することでNPWT 施行中の栄養管理を検討した.NPWT での治療期間の中央値は15 日(4-33 日)であり,これを境に治療期間が15 日以下の群を早期治癒群(n=18),16 日以上の群を治癒遷延群(n=15)と定義し2 群を比較した.年齢,性別,BMI,並存疾患,原疾患等両群間の背景因子に有意差は認めなかった.正中創離開の患者は有意に早期治癒群に多かった(16(88.9%)vs. 7(46.7%)例,p=0.020). 治療期間中の摂取栄養量については, 摂取エネルギー量(29.3 vs.24.6kcal/IBW・kg,p=0.12)および蛋白質量(1.1 vs. 0.9g/IBW・kg,p=0.08)で,早期治癒群で多い傾向にあった.NST 介入や栄養剤の併用を行った症例の割合は両群間で有意差は認めなかった.早期治癒群では治癒遷延群とくらべ摂取エネルギー量・蛋白質量ともに多い傾向にあったが,症例数が少なく,具体的な目標エネルギー量と蛋白質量のカットオフ値含めた理想的な栄養管理方法の検討にはさらに症例数の集積や前向き研究が必要である.
巻  末
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