土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
113 巻
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  • 小杉 賢一朗
    2009 年 113 巻 p. 1-2
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
  • 森本 聡, 永田 修, 川本 健, 長谷川 周一
    2009 年 113 巻 p. 3-12
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    泥炭地は潜在的に温室効果ガスの放出源となり得るため,その土壌中の挙動を明らかにすることは重要である.本研究では,これまであまり報告例のない泥炭林土壌中における温室効果ガス(CO2,CH4,N2O)の挙動を,クローズドチャンバー法と土壌ガス拡散係数と濃度勾配に基づく拡散法を用いて約 1 年間調査した.その結果,次の点が明らかになった.CO2 の地表面からの年間放出量は 725 g C m−2 であり,その 90 % が 0 から約 10 cm までに生成されていた.CH4 の年間吸収量は 0.47 g C m−2 であり,地表面から約 10 cm までに大気から移動してきた全てが酸化され消失していた.10 cm 以下でのCH4 の移動はほとんどなかったが,地下水面近傍で何度か大きな上向きフラックスを生じていたことから,地下水面下で発生していることが示唆された.N2O の地表面からの年間放出量は 0.249 g N m−2 であり,土壌のどの深さでも生成,消失が起こっていた.生成,消失が活発なのは地表面から約 22cm であった.CO2,CH4 と異なり N2O は積雪期に生成,消失が活発であった.
  • Shakil Uddin AHMED, Masateru SENGE, Kengo ITO, John Tawiah ADOMAKO
    2009 年 113 巻 p. 13-19
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    土壌特性の違いが節水灌漑下におけるダイズ収量への影響を評価するために,2007 年 6 月から 11 月 にかけて岐阜大学内のビニールハウス内で,次の二因子で三反復の栽培実験を実施した.第一因子は土壌特性の相違であり,Inceptisol(clay loam), Ultisol(sandy clay),Andisol(sandy loam)の3つの土壌型に分かれる.第二因子は土壌水分管理の方法であり,圃場容水量からの土壌水分欠損量(D)によって処理した.すなわち,土壌水分欠損量が総容易有効水分量の 0∼25 % (D1),25∼50 % (D2),50∼75 % (D3),75∼100 % (D4) の 4 レベルの試験区を設けた.ダイズの総消費水量は,3 種類の土壌型とも土壌水分欠損レベルが増加するにつれて減少し,同じ土壌水分欠損レベルでは,Inceptisol の総消費水量が最大となり,次いで Ultisol,Andisol の順に大きい.単位面積当たりの穀物収量も,同じ土壌水分欠損レベルに対して Inceptisol が最大となり,次いでUltisol,Andisol の順に大きい.収穫効率(単位消費水量当たりの収穫量)は,土壌水分欠損レベルによって強く影響され,その値は 3 種の土壌型とも D3 レベルで最大となった.しかし、収穫効率の最大値は 3 種の土壌間で有意な差が見られなかった.収量反応係数(Ky:消費水量減少量に対する収穫減少量の比)は,土壌水分欠損量が総容易有効水分量の 50∼75 % (D3 レベル)以下の場合は,Inceptisol (Ky = 0.42) で最小となり,次いで Ultisol (Ky = 0.64),Andisol (Ky = 0.87) の順に小さくなる.以上のことから,3種の土壌型の中で,土壌組成が最も細かい Inceptisol における節水灌漑が経済的な水利用の観点から最も有効であることが明らかになった.
  • 花山 奨, 安中 武幸
    2009 年 113 巻 p. 21-24
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    対流センサーのコンスタンタン線 (Co 線) の発熱による Co 線周囲の近傍流が対流速度測定に及ぼす影響を明らかにし,加えてその影響を考慮した対流センサーの較正法について検討した.Co 線の発熱量を 0.52 W m−2 とし,水温 20 ℃と 30 ℃における対流センサーの出力値を比較したところ約 6 % の差が生じ,Co 線周囲の近傍流は水温上昇に伴い促進されることが明らかとなった.この影響を考慮して,Co 線の発熱量を 0.13 W m−2 に減少させセンサーの較正をした.その結果,対流速度 0.0∼1.25 mm s−1 の範囲において高い相関 (r2 = 0.97) が示され,センサーの較正が可能となった.
  • 遠藤 明, 三島 慎一郎, 神山 和則
    2009 年 113 巻 p. 25-30
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    近年,化学肥料の施肥の増加により,河川および地下水の硝酸汚染が進行している.農耕地中の硝酸の動態を把握するためには,土壌深度毎の吸着等温線(AI)の情報を得る必要がある.しかし,土壌型に依存する AI のパラメータリストは,まだ整備されていない状況にあるため,パラメータリストを早急に整備する必要がある.著者らは,アンモニウムイオンと硝酸イオンのパラメータリストを整備することを目的に,手始めに黒ボク土(畑地),黒ボク土(水田)および灰色低地土(水田)の土壌の吸着等温実験を行った.その結果,黒ボク土(畑地)の深度 30 cm を除くすべての試料において Langmuir 型のAI を得た.本研究では,深度 10∼100 cm における AI パラメータを算出し,シミュレーションプログラムの入力に必要な,アンモニウムイオンおよび硝酸イオンの吸着特性を比較できた.
  • 取出 伸夫, 渡辺 晋生, 坂井 勝
    2009 年 113 巻 p. 31-41
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    土中への水の浸潤現象における 2 種類の地表面の境界条件として,砂質ロームとシルトを対象に,一定フラックス条件の非湛水浸潤と,一定圧力条件による不飽和浸潤について解説した.一定強度のフラックスが地表面に与えられると,水分量の増加に伴い地表面の圧力水頭は増加し,最終的には一定の圧力に収束して,水分量が一定になる.一方,一定の負圧が地表面に与えられると,浸潤初期は大きな地表面フラックスが生じるが.最終的には一定値に収束する.この境界条件の性質の違いを,土中の圧力水頭分布,不飽和透水係数分布,水分量分布から論じた.地上部の圧力水頭や水分量の変化は,土中の浸潤前線の形状,進行速度と密接に関わる.そして,その浸潤前線の動態は,土の水分保持曲線と不飽和透水係数の水分移動特性により決まることを示した.
  • 原口 暢朗
    2009 年 113 巻 p. 43-51
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
    土壌の理化学性の場所によるばらつきは,現在でもなお研究者を悩ます問題である.この問題に対する新たな確率 · 統計学的手法である地球統計学(geostatistics)は,1980 年代初めに土壌科学分野に導入された.この手法が提示した「空間的相関」の概念とこれを用いた未調査地点における性質の推定(内挿)法(クリギング,kriging)は,当時の多くの科学者にとって目新しい方法論であり,この手法に関連する数多くの論文が,土壌科学 · 水文科学分野で公表された.新手法は,諸分野における研究の新たな展開への期待感を持って迎えられた.一方,このような動向に先立ち,土壌学者の Webster は,土壌調査分類手法に数理統計学的な合理性を持ち込むべく,土壌のばらつきに対する多角的なアプローチを通じ,土壌における空間的相関の存在を独自に突き止めていた.彼にとって,地球統計学は自身の研究の延長線上に登場した手法であった.彼はクリギングを用いた図化手法の優秀性をいち早く認め,土壌科学におけるこの手法の適用に関する多くの論文を公表し,ペドメトリクス(Pedometrics)という新たな研究領域の創出に貢献した.
  • 廣野 祐平
    2009 年 113 巻 p. 53-54
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
  • 石黒 宗秀
    2009 年 113 巻 p. 55-56
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
  • 北川 巌
    2009 年 113 巻 p. 63
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/05
    ジャーナル フリー
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