土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
118 巻
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  • 波多野 隆介
    2011 年 118 巻 p. 1
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
  • Abul Hasnat Md. SHAMIM, Takeo AKAE
    2011 年 118 巻 p. 3-11
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
    スレーキングの機構は,水の流入による土壌団粒の破壊であり,土壌が塩分を含む時,塩分を解放する過程を伴う.本論文の目的は、異なる初期含水状態での除塩において,スレーキングと乾燥が,陽イオンの外液中への排出と状態の移動に及ぼす影響を述べることである.初期含水比を変えた(60,50,40,30,20,10 % 重量含水比)自然土と風乾土へのスレーキングの効果を評価するため,スレーキング試験を行った.24 時間の水浸後,自然土と風乾土の全てのケースで, Na が卓越して排出された.最適スレーキング含水比にほぼ等しい比較的低い含水比(30 %)で最大の Na が解放され,スレーキング率が最低の含水比で,Na の排出は最も低かった.しかしながら,低すぎる含水比(10 %)は,それ以上のNa の解放に寄与しなかった.一方,外液中の他の陽イオン Ca, Mg,K の解放と初期含水比の間には特別な関係は認められなかった.ほとんど(60 ∼ 80 %) の Ca と Mg は,交換性サイトに停まり,外液中には僅かしか出て来ない.スレーキング後の土に残存する水溶性陽イオンは,Na » K > Mg > Caの順であり,これに対し,交換態の陽イオンの量は Na > Mg > Ca > K の順であった.全体として,外液中に解放された Na 量は自然土の方が風乾土よりも多かった.最適スレーキング含水比と,よりゆっくりとしたスレーキングが土壌からの Na の除塩により効率的であることが示された.
  • 落合 博之, 登尾 浩助, 太田 和宏, 北浦 健生, 北 宜裕, 加藤 高寛
    2011 年 118 巻 p. 13-17
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
    土壌への熱水の浸透が均一でない圃場における研究では,温度分布の状況把握が行われていない.本研究ではサーモグラフィーを用いて熱水土壌消毒後のハウス内での熱水散布時における地表面温度分布について調べた.同時にセンサー埋設での埋め戻しによる土壌状態の変化によって起こる土壌中の水分移動の影響を温度変化を指標として評価した.熱水散布後,ハウス内全域で地表面温度分布がほぼ一様であることがわかり,これまで行ってきた 1 点での温度測定がハウス内全体の代表値となりうることがわかった.また,センサー埋設のために掘った穴の埋め戻し部表面では,熱水の浸透の影響と耕盤層破壊の影響で他の場所より温度が高くなった.このことより,埋め戻し部から選択的に熱水が浸透して深層土壌で不均一になることがわかり,不適切な埋め戻しが土壌水分量や地温の測定値に大きく影響する可能性があることがわかった.
  • 花山 奨, 安中 武幸
    2011 年 118 巻 p. 19-24
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
    植生下と同様な環境を模したモデル水田を用いて植生下の田面水の対流を引き起こす要因を検討した.一日の植生下の対流速度は 0.1 から 0.6 mm s−1 の範囲で変化し,対流速度の日変化は植生内大気と水面との間の水蒸気圧差の日変化と対応していた.そこで,蒸発による水面からの放熱を抑制し,植生下と同様な水温分布を模したモデル水田における対流速度を測定した.夜間の対流速度は約 0.6 mm s−1であり,7 時から 17 時の日中における対流速度は約 0.2 mm s−1 と減少した.モデル水田の気温 · 水温分布から,大気 – 水面間の温度差は夜間より日中で小さくなり,水面からの放熱と対流速度との間に相関が見られた.この結果から,植生下における日中の田面水の対流は蒸発によって誘発されるものと推定された.
  • 塚本 康貴
    2011 年 118 巻 p. 25-26
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
  • 飯山 一平
    2011 年 118 巻 p. 29
    発行日: 2011年
    公開日: 2021/08/30
    ジャーナル フリー
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