日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
15 巻, 2 号
15巻2号(通巻37号)
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
表紙・目次
学会報告
  • 木村 修, 宮下 弘子
    1999 年 15 巻 2 号 p. 1-11
    発行日: 1999年
    公開日: 2023/04/28
    ジャーナル フリー
     オストメイト講習会とOstomy Visitor (OV) 制度の現状と問題点を分析し、医療者の在り方を検討した。オストメイト講習会は内容がマンネリズムに陥らないよう、多くの支部が工夫を凝らしていた。医療者には、講習会における患者の心のケアを配慮した講演、相談が望まれた。OV制度については、養成研修会が実施されている支部は全体の約30%に過ぎず、派遣要請も少なく、有効な活用がなされていなかった。また、OVとの面談により、術後早期の人ほど大きな影響を受け、32%の人ではQOLの低下もみられた。医療者はOVの必要性を認識し、OVを有効に活用する必要があるとともに、OVの活用には慎重な適応と厳しい訪問評価が必要である。
症例報告
  • 根本 秀美, 国井 康夫
    1999 年 15 巻 2 号 p. 13-18
    発行日: 1999年
    公開日: 2023/04/28
    ジャーナル フリー
     重篤なストーマ周囲皮膚の皮膚障害のため、皮膚科受診させたところ水疱性類天疱瘡と診断されたコロストーマ患者のケアを経験した。
     治療中はステロイド剤の内服とストーマ周囲の糜爛には軟膏治療となり、軟膏治療中は非粘着式装具で対応した。軟膏治療後4週間を経過し糜爛部は表皮化したため粘着式装具に変更した。皮膚科受診し適切な治療とケアがなされたことが治癒に繋がったと考える。
     この症例から水疱性類天疱瘡があるストーマケアの要点はストーマ周囲皮膚以外にも水疱がないかどうか観察、水疱や糜爛には粘着材の使用は避けることが重要である。
研究会報告
地方会抄録(地域研究会記録)
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