重篤なストーマ周囲皮膚の皮膚障害のため、皮膚科受診させたところ水疱性類天疱瘡と診断されたコロストーマ患者のケアを経験した。
治療中はステロイド剤の内服とストーマ周囲の糜爛には軟膏治療となり、軟膏治療中は非粘着式装具で対応した。軟膏治療後4週間を経過し糜爛部は表皮化したため粘着式装具に変更した。皮膚科受診し適切な治療とケアがなされたことが治癒に繋がったと考える。
この症例から水疱性類天疱瘡があるストーマケアの要点はストーマ周囲皮膚以外にも水疱がないかどうか観察、水疱や糜爛には粘着材の使用は避けることが重要である。
抄録全体を表示