日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
20 巻, 2 号
20巻2号(通巻52号)
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表紙
原著
  • 太田 博俊, 二宮 康郎, 派谷 七重, 布施 卓美, 山田 陽子, 武田 信子
    2004 年20 巻2 号 p. 79-83
    発行日: 2004年
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     目 的:近年の下部直腸癌には肛門温存術が多く、一時的ストーマの併設が多くなった。永久ストーマも含めて、術後のストーマ合併症でのQOLの低下を回避すべく、合併症を少なくする造設法を検討した。
     方 法:腹直筋内のストーママーキング部位の皮膚を円形切除し、皮下脂肪を切除し腹直筋間を通してループ腸管を2cmの高さに出し、口側対粘液瘻を7対3に腸管切開し、皮膚には埋没縫合し、正中皮膚は片マットレス縫合した。
     成 績:前期(39例)と後期(37例)の造設法と比較したが、合併症は有意に軽減し、ストーマ傍ヘルニア、ストーマ粘膜皮膚離開、便汁漏出などのトラブルも軽減した。
     結 論:われわれの新ストーマ造設法は合併症が少なく、管理しやすかった。
  • 片岡 ひとみ, 上月 正博, 舟山 裕士, 佐々木 巌, 熊谷 英子, 高橋 真紀, 土屋 誉
    2004 年20 巻2 号 p. 84-91
    発行日: 2004年
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー

     退院後のコロストメイト19例のQOL、健康状態、不安状態、抑うつ傾向について明らかにした。
     健康関連QOL(SF-36)では、コロストメイトのQOLは国民標準値に比較して全項目で低かった。また、オストメイトQOL調査票では、オストメイトQOL研究会が提示している参考平均値と比較し「活動性」以外の項目で高かった。しかし、STAI-Ⅰ(状態不安)では対象者の53%、STAI-Ⅱ(特性不安)では対象者の42%で不安が高く、SRQ-Dでは対象者の16%で抑うつ傾向であった。
     オストメイトQOL調査票の「活動性」、「心理的状態」はSF-36と正の相関、STAI及びSRQ-Dとは負の相関を示し、SF-36はSTAI-Ⅰ、Ⅱ及びSRQ-Dとは負の相関を示した。
     ストーマ外来受診者のQOLは「活動性」を除いた項目では比較的良好に保たれていたが、不安及び抑うつ傾向は若干高かった。今後、ストーマ外来における指導によって更にQOLを高められるか否か検討が望まれる。
症例報告
  • 平田 敬治, 伊東 紀子, 阿部 幸生, 門脇 康二, 日暮 愛一郎, 中山 善文, 永田 直幹, 伊藤 英明, 平石 美智代, 大松 真弓 ...
    2004 年20 巻2 号 p. 92-97
    発行日: 2004年
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
    〔緒 言〕
     炎症性腸疾患に合併する壊疽性膿皮症の多くは下腿前面に出現することが多い。今回、再発するストーマ周囲壊疽性膿皮症(PPG)の1例に文献的考察を加え報告する。
    〔症 例〕
     45歳女性、昭和61年発症の潰瘍性大腸炎に対し副腎皮質ホルモンが投与されていた。平成10年10月下腿に壊疽性膿皮症が出現、同年12月肛門周囲膿瘍・直腸膣瘻を併発し、平成11年2月当院紹介入院となり、結腸全摘・回腸ストーマ造設術が施行された。平成12年1月よりPPGが出現し、同年3月絞扼性イレウスに対するイレウス解除術施行時に回腸ストーマを左下腹部に再造設した。術後、回腸ストーマ閉鎖部のPPGは治癒したが、平成13年10月回腸ストーマ再造設部にPPGの再発を認めたため、平成14年1月残存腸管病変の切除目的で直腸切断術を行った。術後PPGは瘢痕治癒に至った。
    〔結 語〕
     PPGには創傷治癒促進剤による局所療法に加え、ステロイド・TNF-α抗体・免疫抑制剤の投与などが有効と報告されている。外科的には、ストーマ再造設を行ってもPPGが再発する可能性が高く、残存腸管病変の除去が有効であると思われた。
  • 三富 陽子, 清川 岳彦, 西山 博之, 伊藤 哲之, 小川 修, 立花 隆夫
    2004 年20 巻2 号 p. 98-101
    発行日: 2004年
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     尋常性乾癬患者のストーマ周囲皮膚は、排泄物による化学的刺激や装具装着による物理的刺激に反応し、容易にケブネル現象やアウスピッツ現象を引き起こす可能性が高い。そのため、乾癬の病勢コントロールがストーマケア上最も重要となる。今回我々は、尋常性乾癬患者の回腸導管ストーマケアを経験し、そのケア方法について検討したので報告する。
地方会抄録(地域研究会記録)
編集後記
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