日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
9 巻, 2 号
9巻2号(通巻19号)
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
表紙・目次
原著
  • 島 綾子, 山本 晃子, 岡田 厚子, 榊原 由美子, 林 千津代, 加藤 知行, 平井 孝
    1993 年9 巻2 号 p. 1-5
    発行日: 1993年
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル フリー
     コロストーマの長期管理上の問題点を把握するために,直腸腫瘍で腹会陰式直腸切断術あるいはハルトマン手術を施行した症例を対象に面接調査を行った。郵送でアンケートを依頼した161例中面接可能であった92例に対して,排便管理方法と皮膚炎について,術直後(半年間)と現在の状況について調査した。
     その結果,排便管理方法では術直後洗腸法を行っていた80例中13例が現在では自然排便法へと変更していた。しかし,現在でも洗腸法を実施している確率は73%と高く,排便管理方法の一手段として効果が得られていることがわかった。
     次に皮膚炎の出現は38例(41%)にみられ,その原因はパウチによるもの36例(95%)と高率であった。また,ほとんどの症状は発赤程度と軽症であり,頻度も2~3回/月と少なく,軟膏を塗布する・清潔にするという処置で改善していた。しかし,適切なパウチの使用をしていないために皮膚炎を起こした症例や,他のストーマ製品を知らないために皮膚炎を我慢していた症例もあり,適切な使用方法を指導することが重要である。
  • 梅野 寿実, 梶西 美智子, 吉田 久美
    1993 年9 巻2 号 p. 6-10
    発行日: 1993年
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル フリー
     人工肛門保有患者の術後のQOLの比較により自然排便法と洗腸療法の有効性につき検討した。対象は直腸癌術後の66人で,自然排便法30人,洗腸療法36人であった。方法はアンケート調査によっておこなった。結果は外出,仕事,職場復帰,食事制限,運動,満足度などの項目にて洗腸群が良好であり,特に皮膚炎,臭いでは洗腸群が良好であった。また,費用も洗腸群の方が安価であった。しかし,洗腸も時間手間がかかる,漏便があるなどの不満がみられ,これには洗腸間隔を長くするのが有効と思われた。洗腸療法は円滑に実施された時のみ効果的な排便管理法となりえるものであり,適応の検討とともに適切な実施方法を指導すべきである。
  • 榎澤 美紀, 角川 佳子, 岩谷 房子, 近藤 ヨウ子, 宮崎 加奈子
    1993 年9 巻2 号 p. 11-17
    発行日: 1993年
    公開日: 2024/04/30
    ジャーナル フリー
     ストーマ造設患者にとって手術に対する不安や術後のボディイメージの変化は,時にはショックや抑鬱状態を招く。それによってストーマ受容の困難やセルフケアの自立を阻み,社会や家庭復帰の遅延をもたらすと考えられる。このようなことが予測された患者に精神的慰撫をはかる目的でボディソニックベッドパットを使用した。その結果音楽と振動のもたらす効果や,音楽を通じて患者,家族,医療者が疾患以外に共通の話題をもって接することにより,患者は疾患のみにとらわれず自分の気持ちを外に発散することが出来た。それによって入院期間を通して,情緒不安が見られた程度で,セルフケアの自立も早く速やかな家庭復帰がなされた。
     Finkの危機モデルを使いボディソニックの効果について検討した。
研究会報告
地方会抄録(地域研究会記録)
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