日本ストーマリハビリテーション研究会誌
Online ISSN : 2759-7458
Print ISSN : 0912-0408
3 巻, 1 号
通巻4号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
表紙・目次
原著
  • 吉井 和美, 川田 やす子, 山田 多香子, 吉田 百合子, 寺田 為義, 片山 喬
    1987 年 3 巻 1 号 p. 3-6
    発行日: 1987年
    公開日: 2025/04/30
    ジャーナル フリー
     年々増加傾向にあるウロオストメイトに対する適切な指導を行うために,現在当院泌尿器科に通院中のオストメイト16名に対し,ストーマの管理,日常生活,経済面,精神面の問題点について面談調査を行った。
     その結果,tubeless ureterocutaneostomy,ileal conduit 等カテーテル非使用群ではストーマの管理も適切で皮膚のトラブルもなく,日常生活においても特別問題はみられず,社会への参加も積極的であるが,カテーテル使用群では,生活上の不便,経費の増大,精神的不安が多くみられた。
  • 米内山 千賀子, 木村 紀美, 花田 久美子, 福島 松郎, 今 充
    1987 年 3 巻 1 号 p. 7-13
    発行日: 1987年
    公開日: 2025/04/30
    ジャーナル フリー
     人工肛門造設術患者に対する術前説明の方法と,その拒否的反応の現況を把握することを目的とし,昭和53年度調査にひきつづき,再度調査を行った。対象は,全国主要施設,合計259施設であった。回収率は71. 4%(185施設)。その結果,次のことがわかった。
    1).各施設では原則として,術前に「人工肛門」ということを説明し,患者個々に応じて説明方法を工夫している方針であった。これは前回調査結果とほぼ同じであった。
    2).拒否的反応を経験した施設数(比率)は前回の調査結果よりも増えていた。
    3).しかし,grade Ⅲ,Ⅳは減少傾向がみられ,その理由としては,患者の背景(性格,年齢,性別など)を考慮し,説明方法を工夫することによる結果と考えられた。
  • 川村 繁美, 高田 耕, 吉田 郁彦
    1987 年 3 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1987年
    公開日: 2025/04/30
    ジャーナル フリー
     神経因性膀胱あるいは前立腺肥大症の男性患者23例に対し,著者らの作製したパンフレットに基づいて間歇自己導尿法を指導した。その結果,i)自己導尿法は十分な管理のもとで行うならば膀胱機能の回復,尿路感染の予防,尿失禁の防止,上部尿路及び腎機能の回復に有用であり,その他,精神活動面の活発化にも有用であった。ii)その際,患者自身が残尿量を記載することは自分の病態を把握でき,合併症防止にも役立つものと思われた。iii)アンケート調査から患者サイドでは,社会的問題に対する不安の方がむしろ多く,社会的背景を十分考慮しその適応を決定すべきことを痛感した。
第4回研究会総会プログラム・抄録集
feedback
Top