人工肛門造設術患者に対する術前説明の方法と,その拒否的反応の現況を把握することを目的とし,昭和53年度調査にひきつづき,再度調査を行った。対象は,全国主要施設,合計259施設であった。回収率は71. 4%(185施設)。その結果,次のことがわかった。
1).各施設では原則として,術前に「人工肛門」ということを説明し,患者個々に応じて説明方法を工夫している方針であった。これは前回調査結果とほぼ同じであった。
2).拒否的反応を経験した施設数(比率)は前回の調査結果よりも増えていた。
3).しかし,grade Ⅲ,Ⅳは減少傾向がみられ,その理由としては,患者の背景(性格,年齢,性別など)を考慮し,説明方法を工夫することによる結果と考えられた。
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