表面科学
Online ISSN : 1881-4743
Print ISSN : 0388-5321
ISSN-L : 0388-5321
12 巻 , 7 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 籔本 周邦, 斉藤 和之, 森田 瑞穂, 大見 忠弘
    1991 年 12 巻 7 号 p. 418-423
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    HF洗浄によって作製した水素終端シリコン(100)表面の酸化過程を,低酸素分圧下での昇温脱離分析を主な解析手段とし,表面からの水素の脱離と,シリコンと酸素,水の反応に着目して調べる。酸化は,400℃での水素の脱離(SiH2→SiH+1/2 H2)では起こらず,500℃(SiH→Si+1/2 H2)でベアシリコンが現れたときに初めて,酸素や水が作用して起きる。さらに,800℃で酸化反応が促進され,低酸素分圧下では表面のエッチングが,高酸素分圧下では酸化膜が形成される。温度をパラメータとした,水素終端シリコン表面の酸化モデルを提案する。
  • 長谷川 幸雄, 桜井 利夫
    1991 年 12 巻 7 号 p. 424-433
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    BEEMはSTMを基にして開発された手法で,界面の性質一たとえば金属・半導体界面のショットキー障壁,界面での電子の透過確率など―の分布を実空間で観察できる顕微鏡である。われわれは超高真空中でこの手法を用いてNiSi2/Si(111)界面の研究を行い,ショットキー障壁の高さが異なる領域間の境界近傍でのBEEMの測定を行った。境界近傍でのショットキー障壁の高さの差は本来の差に比べ小さく,ショットキー障壁が境界近傍で平滑化されていることがわかった。このことは半導体内部でのポテンシャル分布を考慮することによって説明される。本解説では,まずBEEMについてその原理・理論・装置を述べたのち,この手法によるNiSi2/Si(111)界面の研究について解説する。
  • 松本 博志
    1991 年 12 巻 7 号 p. 434-437
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    交互に配列したミクロ静磁場を有するプラスチックフィルムを血管の外側より覆い,内皮細胞再生増殖促進効果を実験的に検討した。交互配列ミクロ静磁場プラスチックフィルムで覆わなかった対照群との間で有意な差異が認められた。交互配列ミクロ静磁場は,血管の内皮細胞の再生増殖を促進させ血管を若返らせることや人工血管移植時に内腔表面に内皮細胞を早く増殖させることへの応用が可能と考えられる。
  • 吉田 清英, 村松 暁, 竹澤 暢恒
    1991 年 12 巻 7 号 p. 438-445
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2010/06/17
    ジャーナル フリー
    銅が関与する触媒反応の中でも,最近注目されている反応を取り上げ,その研究概要を紹介した。これらにおいては,アルデヒドやギ酸塩などといった極性化合物を中間体とする反応や触媒の酸化還元を伴うものが多く,遷移金属触媒上の反応とは著しく異なっている。
  • 梅田 倫弘, 早矢仕 有的, 高柳 淳夫
    1991 年 12 巻 7 号 p. 446-451
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
     ウィナー縞を利用した走査型プローブ光学顕微鏡について解説した。 ウィナー縞は, 光学反射面上の入射波と反射波との間に生じる定在波によって形成される自己干渉縞である。この顕微鏡は, 光ファイバー探針を縞が形成されている場の内部に挿入することによってウィナー縞を検出している。検出信号は, 光電変換されて探針と試料の間の距離が一定となるように制御するフィードバック回路に供給される。したがって, 探針を試料面内に2次元走査させるラスター電圧とともにフィードバック回路の誤差電圧をパーソナルコンピュータに取り込んで試料表面の3次元形状が得られる。この装置を用いて, レーザー反射鏡と光磁気ディスクの表面構造を観測した結果, 縦および横分解能はそれぞれ4nm, 200nm程度と推定された。
  • 北島 正弘, 中村 一隆, 藤塚 正和, 新野 仁, 加藤 博雄, 宮原 恒ゆき
    1991 年 12 巻 7 号 p. 452-456
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    The electronic structure change in the valence band of molybdenum (110) during argon ion bombardment is studied. The UPS measurements using synchrotron radiation show that argon ion bombardment induces a reduction in intensity of the peak at 4.10 eV below Fermi energy and a decrease in the work function. This peak reduction is explained in terms of substitution of a vacancy for a molybdenum atom. The decrease in the work function also suggests that vacancies are being created in the surface region due to argon ion bombardment.
  • 吉田 明利, 堀 孝広
    1991 年 12 巻 7 号 p. 457-463
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    Silica sol, which has heat-resistant and nonflammable properties, is one of the important coating materials which gives glossy and antisoiled film on the surface of building materials, but the film-forming properties of silica sols are not satisfactory. In order to improve the film-forming properties, it is effective to modify the silica sols with synthetic resin emulsion. Thus we studied the influence of the type of synthetic resin emulsion, the type of silica sol, the mixing ratio of the resin to the sol, and the particle size of the silica sol on such physical properties of the coatings as surface gloss, antisoil, and durability. Consequently, though silica sol itself did not have good film-forming properties, the properties were improved by adding more than 10 parts by weight of synthetic resin emulsion to 100 parts by weight of silica sol as a solid, and more than 20 parts of resin showed excellent film-forming properties. Meanwhile, coating which showed good surface gloss, antisoil, and durability were obtained in the range of from 30 to 100 parts of resin. Coatings surface which were prepared from silica sols modified with synthetic resin emulsion maintained their good properties after exposure to various kinds of durable tests for a long time.
  • 角谷 賢二, 山本 芳典, 宮本 明, 乾 智行
    1991 年 12 巻 7 号 p. 464-467
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    磁気テープ材料として用いられているメタル磁性体は,高密度記録に適しているため8mmビデオテープ,DATテープおよびハイビジョン用磁気テープなどに今後多く使用される。しかしその反面,酸化による磁化の劣化の問題がある。本報ではメタル磁性体の表面酸化,長期保存の問題ならびにコンピューターシミュレーションによる表面構造解析について解説する。
feedback
Top