表面科学
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12 巻 , 8 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 中村 潤児, 国森 公夫, 内島 俊雄
    1991 年 12 巻 8 号 p. 480-490
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    単結晶金属表面をモデル触媒とした研究が大きな成果を挙げ,触媒作用に対する基礎的な理解が急速に進んでいる。触媒反応は吸着,脱離,表面反応などの素過程から構成されるが,それらが複雑にバランスすることによって触媒活性が発現する。最近の研究では,表面素過程における分子の動的挙動がきわめて詳細に解明され,また素過程と触媒全反応の関係が明らかになってきている。本稿では,速度論的見地から,素過程の測定,解析方法および全反応との対応関係について解説する。
  • 小宮山 政晴
    1991 年 12 巻 8 号 p. 491-495
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    酸化物という試料の化学形態に限定して,走査型トンネル顕微鏡(STM),走査型トンネル分光法(STS)およびSTM由来の原子間力顕微鏡(AFM)など,いわゆるSXMによる研究を概観した。酸化物をその伝導度から半導体酸化物,導電性酸化物,絶縁性酸化物に分け,おのおのの研究例を紹介した。
  • 北山 慎一郎, 白神 昇
    1991 年 12 巻 8 号 p. 496-501
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
     入射する光の角度により光の透過状態 (透明⇔散乱) が変化するという興味深い光学特性をもつ新しい高分子膜は, 内部に特殊な規則構造を有している。 この高分子膜の内部には, 膜の深さ方向に沿ってブラインド状にミクロな層構造が形成されており, その構造の方向を制御することにより, 光を散乱させる領域は自由にコントロールすることができる。入射角度を変えていくことにより透明・不透明の両領域が鮮やかに変化するというこの高分子膜の光学特性を, 理論的に説明するためミクロ構造の解析を試みた。 干渉位相差顕微鏡による局所屈折率測定および分析電子顕微鏡による各相の組成分析の結果から, この高分子膜中には樹脂組成の異なる相が数μm間隔の高屈折率部と低屈折率部という繰返しで比較的規則正しく形成されており, その相間の屈折率差は約0.04程度と大きな値となっていることが判明した。 これらの解析結果から, この高分子膜の光学特性は体積位相型回折格子モデルを考慮することにより説明することが可能となった。
  • 河野 省三
    1991 年 12 巻 8 号 p. 502-506
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
    マイクロ電子ビームを用いた新しい型の表面解析装置について紹介する。~100Åのマイクロ電子ビームで固体表面をプローブし,ミクロ領域より励起されるオージェ電子の回折パターンを測定する技法(マイクロプローブ・オージェ電子回折:μ-AED)を開発し,それをSi(111)4×1-In表面の構造解析に適用した例について紹介する。また,超高真空走査電子顕微鏡としての適用例として,Si(111)4×1-In表面上のInの電気移動の研究について紹介する。
  • 数田 真弓, 笠村 秀明, 工藤 正博, 福田 安生
    1991 年 12 巻 8 号 p. 507-515
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    酸化物高温超伝導体に関し,光電子分光・二次イオン質量分析など,さまざまな表面分析手法を用いた研究が行われている。これらの分析方法は,超伝導機構の解明など,基礎研究にも用いられるが,高温超伝導体の実用化の研究において,そのキャラクタリゼーションの手法として,これからますます重要性を増すと考えられる。本稿では実用分析の観点から,X線光電子分光(XPS)・オージェ電子分光(AES)・二次イオン質量分析(SIMS)・ラザフォード後方散乱(RBS)を用いて高温超伝導物質を測定した結果の現況についてまとめる。
  • 吉村 雅満, 重川 秀実, 斉藤 芳男, 河津 璋
    1991 年 12 巻 8 号 p. 516-519
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    The structural stability of the BEDT-TTF based organic crystals, which is considered to correlated with the anion structure sandwiching the BEDT-TTF layers, was investigated by scanning tunneling microscopy (STM). In the case of the (BEDT-TTF)2XHg(SCN)4(X=K, NH4) crystal where the anion molecules have three-dimensional structure and are rigidly bonded each other, a perfectly arranged surface without any defects was observed over a wide range. In the case of β-(BEDT-TTF)2I3 crystal where the anion molecules are weakly bonded, on the contrary, a reconstructed surface with many defects was observed.
  • 村上 義夫
    1991 年 12 巻 8 号 p. 520-524
    発行日: 1991/10/10
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    拡散ポンプ油などの液体を真空中で円滑に蒸発させることはそれほど簡単ではない。真空中で加熱された液体の表面には蒸発が盛んに起こるworkingareaと静かで蒸発があまり起こらないtorpid areaが共存していることが多く,torpid areaが優勢な場合にはしばしば爆発的な沸騰(突沸)を起こす。そこで,液体を過熱せずに(熱分解させずに)安定的に多量の蒸気を得るためには,加熱法に何らかの工夫が必要である。本稿では,25年ほど前に行われた研究に基づいて,まず,液体の蒸発面にみられるtorpid現象と突沸現象について概説し,つぎにこれらの特異な現象の防止に環状ヒーター採用のボイラーが有効であることを述べる。筆者らが考案したボイラーには,底部にヒーターがまったく存在せず,ボイラーの周囲の液面より少し高い位置に帯状のヒーターが取り付けられている。このような加熱方法を採用すると,液体の蒸発量が多くなるにつれて,ボイラー内の液体はぐるぐると円周方向に回転するようになり,ちょうど攪拌装置を用いたときのような状況を呈する。最後に,この研究にまつわる筆者の二,三の思い出についても紹介する。
  • 1991 年 12 巻 8 号 p. e1
    発行日: 1991年
    公開日: 2010/02/05
    ジャーナル フリー
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