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Print ISSN : 0289-6540
17 巻 , 6 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
一般論文
  • 小池 広高, 外山 芳人
    2000 年 17 巻 6 号 p. 509-520
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    潜在帰納法と書換え帰納法は,数学的帰納法を直接適用せずに帰納的な定理を自動証明する手法として広く使われている。本論文では,統一された抽象的な枠組の中で潜在帰納法と書換え帰納法の関係を考察する。潜在帰納法では合流性と弱正規性が本質的であるのに対し,書換え帰納法では退行性と強正規性が本質的であることを明らかにし,両者の証明能力が異なることを示す。さらに,反駁証明と組み合わせると両者の証明能力が一致することも明らかにする。
  • 望月 祐洋, 徳田 英幸
    2000 年 17 巻 6 号 p. 521-533
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    本論文では,「間に合わせ」手法に基づいてアプリケーションの動的構成を支援するためのツールキットであるポゼッションウェアの設計·実装について述べる。ポゼッションウェアは,遍在するデバイスやソフトウェア部品を抽象化したBodyコンポーネントと,それらを統合してアプリケーションを構成する実体であるSoulコンポーネント,および基盤システムから成る。Soluコンポーネントが,基盤システムを通じてディレクトリサービスやコンポーネントレポジトリと通信することで,ユーザの近隣に遍在する部品を探索·選択し,アプリケーションを動的に構成する。本論文では,ポゼッションウェアにおけるアプリケーション構成の基本となる「間に合わせ」手法について述べ,本手法に基づくアプリケーション構成例のいくつかを応用事例として示す。
  • 山崎 和子, 関口 益照
    2000 年 17 巻 6 号 p. 534-550
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    学習進化をする集団の動的な環境下での特性を研究した。佐々木,所は,はじめて,ダーウィン型とラマルク型集団の差に注目し,動的環境下ではダーウィン型集団が安定した適応をすることを示した。我々はそこで示された現象のメカニズムを探るため,学習にニューラルネットワークを用いた,「連続値関数モデル」と彼らと同様の「餌と毒モデル」,および単純な山登り学習をする「単純山登り学習モデル」で実験をした。そして,適応空間内で,個々のagentが学習した軌跡を描くことにより,これらのモデルで,ダーウィン型とラマルク型集団の差が生じるメカニズムを簡潔に説明した。キーは,適応空間の次元が大きいことである。また,これらの適応の特徴を以下のように示した。·我々が実験をした3つのモデルで,次に述べるような条件を必要条件として,ダーウィン型集団はラマルク型集団に比べて,大きな環境変化に適応することができる。1.環境変化のタイムスケールが,学習のタイムスケールと進化のタイムスケールの中間にある。2.変化する複数の環境の適応点が,適応空間内の一定の大きさの領域内に留まっている。
小論文
  • 月村 賢治, 齋藤 孝道, Wu Wen
    2000 年 17 巻 6 号 p. 551-554
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    インターネットなどのネットワークへの依存が高まるにしたがい,通信の盗聴や計算機への不正侵入といった脅威がとりざたされている。そういった中で計算機におけるネットワーク利用の安全性を高めるため,認証プロトコルがある。また,認証プロトコル自体の検証の多くは手作業であり多大な労力を要している。そこで,本稿において認証プロトコルに対する自動検証ツール,およびそのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)により,開発に伴う負担を軽減し,安全性を向上させる支援環境を提供する。
  • 洪 順姫, 酒井 正彦, 坂部 俊樹
    2000 年 17 巻 6 号 p. 555-559
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    メタ項書換え計算(MRC)は,項書換え系(TRS)を処理するアルゴリズムの設計·解析に対して形式的な基礎を与えることを目的として提案された計算モデルである。直交性を持つ単純MRCについては,その合流性がすでに証明されている。そこで,本稿では,単純MRCの合流性の証明で用いたデベロップメントの概念が,規則の右辺に規則を含むメタ項についても利用できることに注目し,その証明を行った。
  • 金広 文男, 稲葉 雅幸, 井上 博允
    2000 年 17 巻 6 号 p. 560-564
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    実世界で自律的に活動する人間型ロボットのソフトウェアシステムはハードウェアへの依存性が高く,要素機能と統合手法が未だ発展途上にあるため,過去の資産を有効に活用しつつ高機能化と利用範囲拡大を進めなければならない対象である。従ってその実現にはソフトウェアシステムに発展のための機構が組み込まれていることが必要不可欠である。本論文では,人間型ロボットを発展的に実現するためのソフトウェアシステムの構成法とそれに基づいて実現されているリモートブレインヒューマノイドのソフトウェア環境について述べる。このシステムは複数台のロボットボディへの対応を可能とする動的な構成変更機能,グループ開発や逐次的な機能追加を可能とするプラグイン機能を持つ。
トピックス
チュートリアル
  • 細部 博史
    2000 年 17 巻 6 号 p. 581-593
    発行日: 2000年
    公開日: 2001/01/31
    ジャーナル フリー
    制約を宣言的に記述する手法は,多様な問題解決のための有力な手段であり,ユーザーインターフェース(UI)を含む,様々な分野で広く利用されている。この手法を実現する上で,制約解消法は必要不可欠な基本技術であり,これまで盛んに研究されてきた。本稿では,UIにおける制約解消去の研究動向について解説する。最初に,制約解消法を制約解消方式という観点から分類する。次に,代表的な制約解消方式である,基本方式,データフロー方式,制約階層を中心に,それぞれの形式的側面とアルゴリズム的側面について概説する。最後に,今後の研究課題について言及する。
書評
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