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Print ISSN : 0289-6540
21 巻 , 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 青木 利晃, 片山 卓也
    2004 年 21 巻 4 号 p. 235-260
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    オブジェクト指向開発では,一般に,分析工程において複数の視点から対象システムのモデル化を行う.データフローは,ソフトウェア分析において重要な視点であり,いわゆる,「ソフトウェア開発の三種の神器」の1つとして知られている.そのデータフローの視点は,最近のオブジェクト指向開発において益々重要になりつつある.そこで,本論文では,オブジェクト指向分析モデルにおけるデータフローの特徴づけを行い,モデル検査技術を用いたデータフロー解析手法を提案する.
  • 渥美 紀寿, 山本 晋一郎, 結縁 祥治, 阿草 清滋
    2004 年 21 巻 4 号 p. 261-270
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    本稿では,ソフトウェア開発の最終段階であるコーディングにおける再利用の技術としてライブラリ関数に対するコーディングパターンを示す.ライブラリ関数はソフトウェアの基本機能を表現し,その呼び出し構造はソフトウェアの意味を反映している.
    C言語を対象として,著者らの提案したライブラリ関数の依存関係をグラフとして表現するFCDG (Function Call Dependency Graph)[4][10][11]によってコーディングパターンを表す.オープンソースのソフトウェアからFCDGのパターンを抽出し,コーディングパターンを示す.
    FreeBSDのソースツリーに対して平均2,100行からなるプログラム283個からコーディングパターンを抽出した.その結果,ライブラリ関数の返り値の検査パターンが92個,典型的なライブラリ関数の組み合わせを表すパターンが61個得られた.これらのコーディングパターンはソースコード中に埋め込まれているコーディングに関するノウハウを表現したものである.
    幅広く知られているコーディングノウハウを開発・保守中のソフトウェアに適用しリファクタリングすることは,保守性の向上だけに留まらず,機能拡張や性能向上などのソフトウェアの発展のための準備として必須である.
  • 高橋 和子
    2004 年 21 巻 4 号 p. 271-276
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    ある領域で成り立つ性質が他の領域に伝播するような事象に対する推論方法を述べる.SRCCは,定性空間推論の代表的な算法であるRCCを拡張し,空間的な関係だけでなく空間に埋め込まれた属性もあわせて扱えるようにしたものである.本論文では,SRCCで記述された二つの領域上で成り立つ属性とそれらの相関関係からこれらの領域間に成り立つべき位置的な関係を求めるアルゴリズムを示す.このアルゴリズムを使って,いくつかのSRCCの式が成り立っている位相空間に新しい領域を導入するときに導入場所を決定することができる.本論文では汚染物質の伝播問題を使ってこの応用を示す.
  • 村田 光一, 河野 健二, 岩崎 英哉, 益田 隆司
    2004 年 21 巻 4 号 p. 277-282
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    分散ファイルシステムにおけるクライアント計算機を有効に活用するため,ファイル移送という概念を導入し,現在の計算機環境に適した分散ファイルシステムの設計と実装を行う.ファイル移送とは,ファイルの本体とその管理権限を,サーバ計算機からクライアント計算機へ移すことを意味する.ファイル移送を行うことで,本来サーバが行っていた仕事を各クライアントが分担し,クライアント計算機の持つ資源を有効に活用することができる.本論文では提案する分散ファイルシステムの設計,プロトタイプ・システムの実装について述べ,実験による評価を行う.実験結果によると,クライアント計算機に移送後の性能は,NFSと比較してもオーバヘッドは比較的小さく収まっており,また,ファイル移送はサーバ,クライアントの通信回数の抑制にも効果が大きいことがわかった.
  • 長島 正憲, 酒井 正彦, 坂部 俊樹, 草刈 圭一朗
    2004 年 21 巻 4 号 p. 283-288
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    本論文では,既知関数を記述する項書換え系と生成したい未知関数の仕様を論理式の集合とみなして,その変換に基づくプログラム自動生成を試みる.まず,等式と論理和・論理積・限量子からなる論理式の集合を対象とする変換系を提案する.次に,変換により得られた論理式集合から元の論理式集合の全ての論理式が証明可能であることを示す.このことは,変換によって得られた論理式集合が実行可能なプログラムとみなせるときに,そのプログラムが仕様を満足することを保証している.最後に,プログラム自動生成の一例を挙げる.
  • 森本 武資, 岩崎 英哉, 竹内 郁雄
    2004 年 21 巻 4 号 p. 289-294
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    枝刈りとメモ化は,プログラムの実行効率を改善するための技法であり,両者を組み合わせることにより相乗効果を期待することができる.ところが従来のプログラミング言語で両者の併用を記述しようとすると,これらを明示的に記述する必要が生じ,プログラムの見通しが悪くなるという問題点があった.この問題点を解決するため,本論文では,これらの技法を遅延評価を行なう純関数型言語の評価機構の中に積極的に採り入れることを提案する.拡張した言語は,枝刈りとメモ化の併用の簡潔な記述を可能にし,また,遅延評価方式よりも一般化された評価戦略を実現する.この特徴により,本言語を用いれば,必要な計算だけを進め,必要に応じて中断した計算を再開するincremental computationを簡潔に記述できる.記述例としてナップサック問題を解くプログラムを取り上げ,本言語の有効性を検証する.
  • 藤原 克哉, 中所 武司, 玉本 英夫
    2004 年 21 巻 4 号 p. 295-300
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    我々は,全ての日常的な仕事はコンピュータが代行すべきであるという観点から,エンドユーザが自分のエージェントを自ら作成し利用するためのWebアプリケーションフレームワークの研究を行ってきた.本稿では,Webフォームへの記入を支援する自動記入エージェントの実現方式について述べる.これまでの自動記入方式では,記入する内容をあらかじめ利用者が登録できる範囲に記入対象が限られていた.そこで,記入内容を外部Webサービスから取得し自動記入する方式を開発した.まずはじめに,異なるインタフェースを持つWebサービス群を透過的に扱うために,共通インタフェースへ変換するWebサービス変換フレームワークを開発した.さらに,サービスの網羅性と可用性を高めるために,現在普及しているWebアプリケーションをWebサービスにラッピングするフレームワークを開発した.最後にこの方式を用いて,従来方式では自動記入できなかった書籍情報が自動記入できることを確認した.
  • 古瀬 淳
    2004 年 21 巻 4 号 p. 301-306
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
    2003年11月27日から29日にかけて北京航空航天大学(Beihang(北航)university)で行われたAPLAS'03 (The First Asian Symposium on Programming Languages and Systems)の模様について報告する.なお,文中では失礼ながら敬称は全て省略させていただいた.
  • 木下 佳樹
    2004 年 21 巻 4 号 p. 307-310
    発行日: 2004/07/27
    公開日: 2009/05/16
    ジャーナル フリー
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