コンピュータ ソフトウェア
Print ISSN : 0289-6540
29 巻 , 4 号
選択された号の論文の27件中1~27を表示しています
  • 丸山 宏
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_1
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 和泉 順子, 伊知地 宏, 権藤 克彦, 並木 美太郎, 番原 睦則, 細部 博史
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_2
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 後藤 真孝
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_3-4_8
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 鍋島 英知, 越村 三幸, 番原 睦則
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_9-4_14
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 横尾 真, 岩崎 敦, 櫻井 祐子, 岡本 吉央
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_15-4_31
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,メカニズムデザイン(基礎編)として,メカニズムデザイン理論について概説する.メカニズムデザイン理論は不完備情報ゲームの枠組みを用いて,自身の利得の最大化を目指して行動するプレイヤの集団が,あるルール(メカニズム)の元でどのように振る舞うかを分析すると共に,どのようにメカニズムを設計すれば社会的に望ましい結果,もしくは設計者の目的を満たす結果を達成できるかを扱う理論である.本稿では,まずメカニズムデザインの基礎となる不完備情報ゲームを説明する.そして,メカニズムデザインの代表的な適用例であるオークションに即して,メカニズムデザインの考え方,およびただ1つの商品を販売するオークションにおけるメカニズムデザイン理論の主要結果を概説する.
  • 片山 卓也
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_32-4_39
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    長年にわたるソフトウェア進化の研究や実務経験にもかかわらず,ソフトウェアを適切に進化させることは容易ではなく,多くのシステムが進化作業の直後に障害を起こしている.この原因がどこにあるかをソフトウェア進化の基本に立ち戻って考え,なぜ進化は困難であるのか,それを克服するための技術課題はなにかを考えた.システムの開発に使われたプロセスの再実行という考えが,進化を考える上で基本的であることに着目し,プロセス主導進化の概念を提案し,これに基づいて進化のあり方や技術チャレンジについて述べた.
  • 五十嵐 大, 高橋 克巳
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_40-4_49
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,プライバシー保護とデータ活用を両立するための技術である,プライバシー保護データマイニング(PPDM, Privacy Preserving Data Mining)の研究が盛んとなってきている.この分野で特に重要な研究テーマのひとつは,技術的に何を満たせばプライバシーが守られていると言えるのかということを解析する,プライバシー概念の研究である.そんな中現在最も注目を浴びているプライバシーの概念が,2006年にDworkが提唱したDifferential Privacyである.本稿ではPPDM分野の概要および,Differential Privacyの簡単な紹介を行う.
  • 來間 啓伸, 石川 冬樹
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_50-4_58
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    社会におけるソフトウェアの重要性が高まり,開発における効率および信頼性がより強く求められている中,形式仕様に対する注目が産業界でも高まってきている.形式仕様においては,「作りたいシステム」を厳密な文法・意味論の定まった言語で記述することにより,曖昧さや不完全さが排除されるとともに,特にツールによる科学的・系統的な分析・検証が可能となる.本稿においては,形式仕様の基本的な考え方を解説する.この解説においては特に,抽象的な仕様モデルから「正しいことがわかっているプログラム」を導出する手法であるBメソッドの記述例を示す.本稿ではさらに,他の手法や適用事例,研究事例,最近の動向についても俯瞰する.
  • 石田 慎一, 原島 真吾, 鯉渕 道紘, 川島 英之, 西 宏章
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_59-4_73
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,ルータやゲートウエイが取得可能な情報を使って新たなサービスを提供する試みが提案,検討されている.従来,NIDS (Network Intrusion Detection System)構築のため,ゲートウェイ上でレイヤ7での情報検出を可能とするソフトウェア実装は存在したが,アプリケーションプロトコルのHTTP/1.1のgzip encodeやchunk encodeに対応し,情報の検索と抽出を主目的とした実装は公開されていない.そこで本論文ではlibpcapを利用してLinuxゲートウェイのethデバイスやpcapファイルのトラヒックからTCPストリーム再構築と前記HTTPのデコードを行い,文字列抽出を実現するオープンソース・ソフトウエアSLIM (Smart Linux Interface Monitor)を実装,評価した.SLIMにおいて使用メモリ量を削減するため,コンテキストスイッチを利用したパケット単位のTCPストリーム再構築を独自に実装した.評価結果より,SLIMはオンライン解析を行った場合,ゲートウェイ上で21.3Mbpsの処理が可能であり,pcapファイルを直接処理した上でPostgreSQLに保存した場合86.8Mbps, ファイルとして保存した場合1.12Gbpsを達成した.また,オフライン解析を行った場合,1.5TB・最大73万コネクションを含むコアネットワークの仮想トラヒックを解析可能であることを示した.この時,使用メモリ量は5.87GBであった.また,SLIMは研究室ゲートウェイで3ヶ月以上安定して連続動作に成功した.
  • 森崎 修司, 田口 雅裕, 松本 健一
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_74-4_80
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
    旧バージョンとの差分のレビューにおいてレビューアの経験とレビュー時間が欠陥指摘レベルに与える影響を分析することを目的として,ソフトウェア開発の実務者を対象とした実験を実施した.Javaで記述した既存のソースコード,4件の変更仕様,各々の変更仕様に対応するソースコード差分4件を対象とし,差分が変更仕様を満たすかどうかを被験者にレビューしてもらった.66名の被験者のレビュー指摘を3段階の指摘レベルに分類し,指摘レベルと被験者のレビュー時間との関係を調べた.また,65名の被験者の経験(プログラミング経験,対象ソースコードで使われているフレームワークの経験,レビュー経験) が指摘レベルに与える影響を分析した.レビュー時間と指摘レベルには統計的に有意といえる差はなかった.また,レビュー経験が指摘レベルに影響を与えていることがわかった.
  • 明石 修
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_89
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/12/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 須永 高浩, 笹田 耕一
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_95-4_113
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,スクリプト言語用プロファイラの実装を容易に行うためのフレームワークの開発を行った.本フレームワークを用いることで,プログラムの性能情報をリアルタイムに取得するプロファイラを構築できる.本フレームワークは複数のスクリプト言語に対応することができ,計測内容も容易に追加できる.また,プロファイリングの利便性を高めるため,ネットワークで接続された別のホストから接続し遠隔で情報取得するための機能や,コンテキスト情報を含んだ情報を取得するための機能を提供する.本論文では本フレームワークの設計と実装を示す.また,本フレームワークによるプロファイラの参考実装を行い,本フレームワークによるプロファイラを使用した実運用しているアプリケーションに対する分析事例を示し,本フレームワークが実用的であることを示す.
  • 田村 直之, 丹生 智也, 番原 睦則
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_114-4_129
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本論文では,オブジェクト指向言語と関数型言語が融合されたScala言語上に,制約プログラミング用のドメイン特化言語(DSL; Domain-Specific Language)として開発したCopris (Constraint Programming in Scala)について述べる.Coprisは,Scalaのプログラマが簡潔に制約充足問題(CSP)や制約最適化問題(COP)を記述できることを目的に設計したものであり,既存のJava上の制約プログラミング用APIであるJSR-331等よりも高い記述力を提供している.バックエンドの制約ソルバーとしては,国際制約ソルバー競技会で2年連続グローバル制約部門で優勝したSAT型制約ソルバーSugarを用いており,制約ソルバーとしての性能も高い.本論文では,Coprisの設計について説明した後,いくつかのプログラミング例を紹介することで,Coprisを用いたソフトウェア開発の利点を明らかにする.
  • 厚谷 有輝, Souheil Ben AYED, 寺岡 文男
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_130-4_145
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    Diameter Base ProtocolはRADIUSの後継プロトコルとして設計されたAAA (Authentication, Authorization, and Accounting)のためのプロトコルである.Diameter Base Protocol上には具体的な使用目的に応じてさまざまなDiameter Applicationが定義されている.Diameter EAP Applicationはネットワークアクセス認証のためのDiameter Applicationである.EAP (Extensible Authentication Protocol)は汎用的な認証プロトコルであり,さまざまな認証方式(EAPメソッド)をサポートしている.EAP-TTLSはEAPメッソドの1つであり,強固な安全性と普及のしやすさを併せ持つ優れた認証方式である.我々は汎用AAAプロジェクトの一環としてすでにDiameter Base ProtocolおよびDiameter EAP Applicationの実装をオープンソースとして公開している.本論文ではDiameter EAP Application上で動作するEAP-TTLSサーバの最初のオープンソースを実装した.EAP-TTLSはクライアントの認証にさまざまな認証方式を使用できる.本実装は主要な4つの認証方式(PAP, CHAP, MS-CHAP, MS-CHAPv2)をサポートしている.動作検証の結果,本実装によるEAP-TTLSサーバはWindows, Linux, iPad およびAndroid上のクライアントを正しく認証できることを確認した.また認証処理時間も運用上問題のない時間であることを確認した.本論文はEAPメソッドの1つとして実装したEAP-TTLSの詳細を述べている.またEAP-TTLSに組込む認証方式の実装方法についても詳しく述べている.今後Diameter EAP Applicationに別のEAPメソッドを組込んだり,EAP-TTLSに別の認証方式を組込む際の参考になれば幸いである.
  • 鍋島 英知, 岩沼 宏治, 井上 克巳
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_146-4_160
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    命題論理の充足可能性判定問題(SAT問題)を解くソルバーは,その飛躍的な性能向上に伴い,システム検証やプランニング・スケジューリング問題,制約充足・最適化問題等の様々な分野において活躍している.GlueMiniSat 2.2.5は,単位伝搬を促し矛盾の発生を促進する学習節を積極的に獲得する戦略に基づくSATソルバーである.学習節の評価尺度には,AudemardとSimonが開発したSATソルバーGlucoseで導入されたリテラルブロック距離を改良した尺度を用い,単位伝搬を促進する学習節を獲得・保持する.また良い学習節の獲得を促すため,非常に積極的なリスタート戦略を採る.我々は代表的SATソルバーであるMiniSat 2.2を基にこれらの手法を実装し,GlueMiniSat 2.2.5を開発した.GlueMiniSat 2.2.5は充足不能性の証明に強く,SAT 2011競技会のApplication部門において逐次型ソルバーとしてUNSATクラスで1位,SAT+UNSATクラスで2位を獲得している.また並列型ソルバーを含めても同部門UNSATクラスで2位を獲得している.
  • 石川 拓也, 本田 晋也, 高田 広章
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_161-4_181
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,組込みリアルタイムシステムにおいてもメモリ保護機能が重要となっており,メモリプロテクションユニット(MPU)という,メモリ保護機能の実現をサポートするハードウェアを搭載したプロセッサが存在する.MPUを用いる場合,同じアクセス権を設定する必要のあるコードやデータを連続した番地に配置するように,静的にメモリ配置を行う必要がある.本論文では,メモリ保護機能を持ったリアルタイムOSとして開発した,TOPPERS/HRP2カーネル(HRP2)について述べる.HRP2カーネルは,MPUによるメモリ保護をサポートできるように,静的コンフィギュレーション時において,メモリ配置を静的に行い,同じアクセス権を設定する必要のあるコードやデータを連続して配置する.そして,メモリ保護属性の異なるコンテキストへ切り替わるとき,同時にMPUの設定情報を書き換えることによって,MPUを用いたメモリ保護機能を実現している.HRP2において,メモリ保護機能を持つことによって生じるオーバヘッドを,メモリ保護機能を持たないリアルタイムOSと比較することで評価した.
  • Daniel SANGORRÍN, 本田 晋也, 高田 広章
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_182-4_198
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    Dual-OS communications allow a real-time operating system (RTOS) and a general-purpose operating system (GPOS)—sharing the same processor through virtualization—to collaborate in complex distributed applications. However, they also introduce new threats to the reliability (e.g., memory and time isolation) of the RTOS that need to be considered. Traditional dual-OS communication architectures follow essentially the same conservative approach which consists of extending the virtualization layer with new communication primitives. Although this approach may be able to address the aforementioned reliability threats, it imposes a rather big overhead on communications due to unnecessary data copies and context switches.
    In this paper, we propose a new dual-OS communications approach able to accomplish efficient communications without compromising the reliability of the RTOS. We implemented our architecture on a physical platform using a highly reliable dual-OS system (SafeG) which leverages ARM TrustZone hardware to guarantee the reliability of the RTOS. We observed from the evaluation results that our approach is effective at minimizing communication overhead while satisfying the strict reliability requirements of the RTOS.
  • 泉田 大宗, 森 彰, 二木 厚吉
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_199-4_218
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では動的解析と静的解析を組み合わせたマルウェアの振る舞い解析手法について述べる.静的解析部ではバイナリコードを低レベルの記号式で解釈した上で静的単一代入形式に変換し,後方解析を行うことで間接ジャンプの行き先を可能な限り解決している.静的解析では解析しきれない制御フローに関しては動的解析によって補遺する.従来のバイナリコード解析手法ではC言語などの高級言語からコンパイルされたバイナリのみを対象としていたが,本手法ではマルウェアのようにそのような前提条件を満たさないバイナリも解析可能である.また,動的解析部としてハイパーバイザ機構を使った仮想環境を用いる試みについても述べる.
  • 石田 利永子, 本田 晋也, 高田 広章, 福井 昭也, 小川 敏行, 田原 康宏
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_219-4_243
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,組込みシステムの分野においてもマルチプロセッサシステムの利用が進んでいる.組込みシステムはシステム毎に求められる性質が異なり,リアルタイム性が要求されるシステムや,スループットが求められるシステム,両方の要件を同時に要求されるシステムも存在する.既存の組込みシステム向けマルチプロセッサ用RTOSは,いずれか一方の要求を満たす実装がされている.そこで,TOPPERS/FMPカーネルは,両方の要求を満たすよう設計実装を行った.リアルタイム性を確保するため,RTOSが自動的にロードバランスを行うことはしない.しかし,スループット向上と,システムに最適なロードバランス方式をサポートできるように,アプリケーションからの要求(APIによる要求)によりタスクを実行するプロセッサを変更するマイグレーション機能を提供する.本稿では,TOPPERS/FMPカーネルのマイグレーション機能の設計と実装について述べる.設計・実装したマイグレーション機能を使用して,アプリケーションレベルで複数のロードバランス方式を実現できることを確認した.
  • 吉見 真聡, 中村 涼, 三木 光範, 廣安 知之
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_244-4_250
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,画像処理用のハードウェアとして用いられてきたGPUが汎用計算へと利用されるようになり,GPUを用いた多くのソフトウェアの開発や研究が盛んに行われるようになってきている.しかし,対象となるアルゴリズムをGPUを用いた並列計算で実現するには,メモリ構造などGPU特有の専門知識が必要となる.また,最近では高性能なGPUを提供するホスティングサービスが増えていることから,ネットワーク上の複数のノードのGPUを利用するための枠組みが強く求められている.そこで我々は,GPGPUによる並列プログラミングを容易に実現するため,Rubyを用いたフレームワーク『ParaRuby』を開発した.ParaRubyにより,Rubyプログラム中からGPU向けのプログラムを呼び出し,リモートノード上にて処理を行うことが可能になる.このフレームワークを利用して2つのアプリケーションの実装を行い,フレームワークの性能を評価した.
  • 佐藤 慎一, 猪原 健弘
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_251-4_257
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    ゴール指向要求分析法を用いた要求獲得において,貢献度と顧客のニーズに関する妥当性の間のコンフリクト検出が重要である.しかしながら,このコンフリクトを持つゴールをどのようにして検出するかに関する研究は,未だ報告されていない.そこで本稿では,任意のゴールグラフに対して,このコンフリクトを持つすべてのゴールを検出するアルゴリズムを提案する.このアルゴリズムは,深さ優先探索に基づいて構築される.また,提案するアルゴリズムを実装したコンピュータプログラムを作成し,それを仮想的なゴールグラフに対して適用した結果,正しく機能することが確認された.
  • 岩間 太, 中村 大賀, 竹内 広宜
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_258-4_277
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    半形式的な記述や半構造的な自然文を含むテキスト文書のためのパーサーを形式言語/自然言語処理パーサーを組み合わて構築するためのシステムを提案する.特に,形式言語/自然言語処理パーサーを柔軟に組み合わせるためのパーサーコンビネータを設計することで,宣言的な文法記述からテキスト文書用のパーサーを作成するシステムを実現する.現状のパーサーコンビネーターは主にプログラミング言語用のパーサー構築を目的としており,自然文を含むテキスト文書のためのパーサーを構築するには不十分である.特に,既存の様々な自然言語処理パーサーは,形式言語のためのパーサーとは異なった性質をもっており,既存の枠組みでは柔軟に組合わせることが難しい.本論文では,自然言語処理パーサーと形式言語用のパーサーの組合せを可能にし,かつ,部分的なパージングや情報抽出部分の指定など,テキスト文書の処理において有用な機能を実現する演算子を含んだパーサーコンビネーターをParsing Expression Grammarsを基に設計する.また,導入したパーサーコンビネーターを用いて,宣言的な記述から,種々の自然言語処理を部分的に含むパーサーを自動生成するためのシステムを構築し,実際の適用例の一端を示す.このようなパーサーコンビネーションシステムはソフトウエア開発時に作成される文書成果物に対する解析に有用である.
  • 尾花 将輝, 花川 典子, 飯田 元
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_278-4_292
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    ソフトウェア開発プロジェクトでは想定していた開発計画とプロジェクト終了後の開発実績には大きな隔たりがある.例えば,顧客の要望で機能要件が変更され,それに伴い変更作業のプロセスが当初の計画に追加される等である.予期せず追加されたプロセス(フラグメントプロセス)は開発プロセス全体を複雑化する.複雑になったプロセスはプロダクト品質に影響すると予想されるが,従来の研究ではプロセスの複雑さとプロダクト品質の関係が明確に示されていない.そこで,本稿ではソフトウェア開発プロジェクトの並行作業に着目したプロセスの複雑さを提案し,プロダクト品質との関係を明確にする.プロセスの複雑さはフラグメントプロセスによって開発プロセスがどのように複雑化するかを定量的数値で示す.本提案を産業界における8つのプロジェクトを用いてプロセスの複雑さとプロダクトの品質の関係を調査した.結果,PC値と致命的障害には相関係数0.786を確認した.更に,プロジェクトのプロセスの複雑さを用いてリリース後のプロダクト品質を予測した結果,実測値に近い品質を予測することができた.
  • 栗原 一貴
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_293-4_304
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    本論文では動画を高速に鑑賞する技術について検討する.映画DVDなどで一般的である字幕付きの動画を対象として,字幕のない箇所は高速再生し,字幕のある箇所については字幕を読むことが可能なように再生することで,鑑賞の娯楽的価値を保ちつつ鑑賞時間を通常よりも短時間にすることを可能にする.さらに高速鑑賞時の負荷軽減のための字幕表示インタフェースとしてセンタリング,フェーディングを実装する.また再生速度,文字読み速度,総鑑賞時間の指定により動画を出力でき,モバイル機器などの一般的な動画プレイヤーで再生可能なフォーマットに変換可能な汎用性の高いエンコーダを実装および公開し,評価実験により有効性を示した.
  • 辻田 眸, 暦本 純一
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_305-4_315
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    高齢化など様々な要因で,独居生活を選択あるいは余儀なくされている人は少なくない.孤独な生活により感情状態が悪化し,うつ病や心の病にかかるなど深刻な問題である.一方,心理学者ウィリアム・ジェイムズの言説で,「人は幸福であるが故に笑うのではなく,笑うが故に幸福である」という考え方がある.これは笑顔形成が感情状態を向上させる可能性を示唆している.そこで本論文では,日常生活のなかで積極的に笑顔をつくることを促進し,感情状態の向上を支援するシステム「HappinessCounter」を提案する.笑顔促進のために,ユーザが日常的に行う作業時に笑顔形成を促し,フィードバックを与えたり,ソーシャルネットワークサービスなどと連携させることで,より積極的に笑顔形成を支援し,感情状態の向上を目指す.さらに試作したシステムを実際の日常生活で利用してもらい評価実験を行った.実験結果から,本システムが笑顔促進に効果的に働き,また家族間のコミュニケーションにも影響があったことが窺えた.
  • 渡邊 恵太, 神山 洋一, 門城 拓, 松田 聖大, 稲見 昌彦, 五十嵐 健夫
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_316-4_323
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    現代の空調システムには,温度設定が部屋単位であることや人間の室温の感じ方の差など課題がある.本研究では,その解決手法としてインタラクションの観点から使いやすい風をつくりだすAirSketcherを提案する.AirSketcherは直接的で多様な風を容易につくりだすことができる扇風機(送風)システムである.扇風機にインタラクティブ性を持たせ,ユーザが意図通りの風を操作可能にすることで,空調に対する不満を解決できるのではないかと考えた.本研究では風を制御するインタラクション手法として風を操るかのようなメタファで風を制御するAirWand, 風を描くメタファを用いて風を制御するAirCanvas, 風を受け入れるか否かをカードによって指示するAirFlagの3つを考案し試作した.そして,それぞれの特徴をまとめ,利用シーンから手法について考察する.最後に,インタラクションデザインの観点から今日の空調の課題を踏まえてAirSketcherについて議論する.
  • 寺田 努, 小林 泰貴, 塚本 昌彦
    2012 年 29 巻 4 号 p. 4_324-4_334
    発行日: 2012/10/25
    公開日: 2012/11/25
    ジャーナル オープンアクセス
    近年,装着型センサ等を用いてユーザの行動や状況(コンテキスト)を認識し,さまざまなサービスを提供するコンテキストアウェアシステムが多数提案・実用化されている.コンテキスト認識に用いられているセンサは加速度センサやジャイロセンサなどユーザの動きに基づくものが多いが,そのようなセンサでは食事中やトイレ中など動作だけでは認識が困難なコンテキストが存在する.そこで本研究では,空間に漂うにおいが時間や場所,状況によって変化する点に着目し,装着型においセンサに基づくコンテキスト認識手法を提案する.提案手法では,においの特徴に基づいた認識を行い,従来困難であったコンテキストを認識可能にする.評価実験から食事中94%,トイレ中97%の認識率が得られることを確認した.また,提案手法の利用例として,いくつかのアプリケーションを実装した.
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