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Print ISSN : 0289-6540
31 巻, 1 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 加藤 和彦
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_1
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
  • 川端 英之, 林 晋平, 滝本 宗宏
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_2
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
  • 紙名 哲生
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_3-1_13
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    文脈指向プログラミング(Context-Oriented Programming: COP)は,文脈に依存した振舞をモジュール化するためのプログラミングの方法である.COPに対する関心が高まるとともに,特徴の異なる様々なCOP言語がこれまでに提案されてきた.本稿では,まず代表的なCOP言語が共通して持つ言語要素について解説する.そして,それらの言語要素それぞれについて,個々のCOP言語を,いかにその言語要素を実現しているかについて分類し,それぞれの特徴について解説する.またCOP言語の今後の展望について,著者の考えを述べる.
  • 堀田 圭佑, 肥後 芳樹, 楠本 真二
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_14-1_29
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    ソフトウェアの大規模化,複雑化に伴い,ソフトウェア保守は困難な作業となっている.ソフトウェア保守を困難にする要因の1つとしてコードクローンの存在が指摘されており,コードクローンに関する研究が盛んに行われている.しかし,コードクローンの主な生成要因であるコピーアンドペーストによる既存コードの再利用には,既存の機能と類似する機能を高速に実現できるという利点がある.また近年の調査の結果,すべてのコードクローンが必ずしもソフトウェア保守に悪影響を与えているとは限らないという報告がなされている.このような背景から,コードクローンを管理する技術が求められているといえる.本稿ではこれまでに報告されている研究成果の中から,コードクローンの管理を行う上で有用な研究成果を紹介する.
  • 大堀 淳
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_30-1_42
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    コンパイラの構文解析器に広く使用されているLR構文解析の原理を解説する.LR構文解析の基礎をなすアイデアは,「正規言語の解析手法を繰り返し使い,文脈自由文法の幅広いクラスを解析する」という(多くの優れたアイデアがそうであるように)単純なものである.Knuthは,この直感的で単純なアイデアを基礎とし,緻密な理論的な展開と巧みな実用化戦略によって,構文解析におけるブレークスルーを達成した.本解説では,LR構文解析が基礎とするアイデアに即してその原理とアルゴリズムの構造を解説する.これらを理解するならば,一般に複雑で難解なものと受け取られているLR構文解析法の全体像が容易に理解できるはずである.本解説では,オートマトンの基礎知識を持つ一般の読者が,LR構文解析の考え方と原理を理解できることを目指す.
  • 來間 啓伸, 中島 震
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_43-1_48
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
  • 鄭 顕志, 清水 遼, 高橋 竜一, 石川 冬樹
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_49-1_59
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    実行時に起こる変化を検知し,要求を満たし続けるようソフトウェアの構造・振る舞いを自身で変更するソフトウェアは,自己適応ソフトウェアとして,その有用性が認知されている.自己適応ソフトウェア開発では,従来のアプリケーションロジックに加え,自己適応性のためのロジックを設計する必要がある.本論文では,近年特にソフトウェア工学の分野で議論されている,自己適応ソフトウェアのための自己適応性設計に関する研究動向を調査する.本論文では,自己適応性のロジックをモデル化する手法として広く用いられている,Monitor-Analyze-Plan-Execute-Knowledgeループの観点から,各要素の概要,研究課題,既存研究のアプローチを紹介し,今後の研究課題について議論する.
  • 新居 雅行, 鄭 顕志, 石川 冬樹
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_60-1_74
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    筆者が開発したINTER-Mediatorは,データベースを使用しWeb経由でアクセスするシステムの開発に利用するためのフレームワークである.予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された.データの表示や書き込みは手続き的なプログラムを作成しなくても宣言的な記述で実現する.開発作業後での表示項目の追加のような小規模な改変であれば,HTMLでの記述や設定ファイルの修正で行えるので,エンドユーザーやデザイナーによるシステム変更作業が可能となる.本稿では,これらの仕組みを実現するフレームワークのアーキテクチャを解説し,フレームワークを利用して構築したシステムの改変が宣言的な手法によってできる点を議論する.
  • 高橋 翔大, 青戸 等人, 外山 芳人
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_75-1_89
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
    DurandとSénizergues(2007)によってボトムアップ線形項書き換えシステムの到達可能性が決定可能であることが示されている.本論文では,ボトムアップ書き換えをボトムアップ最内書き換えに変更したボトムアップ最内システムのクラスを提案し,ボトムアップ最内左線形項書き換えシステムの最内到達可能性が決定可能であることを示す.また,ボトムアップ最内システムを制限した強kボトムアップ最内システムを提案し,左線形項書き換えシステムが強kボトムアップ最内システムか否かが決定可能であることを証明する.
  • 岩崎 英哉
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_92
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/27
    ジャーナル フリー
  • 森川 知哉, 荒堀 喜貴, 権藤 克彦
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_103-1_109
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/03
    ジャーナル フリー
    未定義動作を伴う整数オーバーフロー(時限爆弾)は重大な脆弱性の原因となる.本論文では時限爆弾を軽量に効率よく検出する手法として6つの固定的な整数値(整数境界値)を使う方法を提案し,19のオープンソースに適用して定量的に評価した.その結果,整数境界値は従来のランダム法に比べて,平均で36.7%多くの時限爆弾を検出した.さらに,整数演算の未定義動作のうち,比較・ビット演算が61.3%を占めることと,比較・ビット演算とその他の演算での,整数境界値による時限爆弾の検出率には有意差がないという結果を得た.
  • 井岡 正和, 吉田 則裕, 井上 克郎
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_110-1_115
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/03
    ジャーナル フリー
    近年,ソースコードの剽窃が増加している.ソースコードの剽窃は,全体が剽窃される場合と,クラスやメソッド等のソースコードの一部が剽窃される場合がある.ソースコードの一部が剽窃された場合に,剽窃された部分の特定に使用できる技術として,ソフトウェア間に存在する重複部分を特定できるコードクローン検出手法が挙げられる.しかし,ソフトウェアを理解が困難なものに書き換える難読化技術が存在し,剽窃を行った者がソースコードに難読化技術を用いると,剽窃の特定が困難になる.そこで,本研究では,難読化の影響が少ないプログラムの実行履歴を分析することで,類似したクラス対やメソッド対を検出する手法を提案する.提案手法では,実行履歴を複数のフェイズに分割し,各フェイズのメソッド呼び出し列を比較することで,類似したクラス対,メソッド対を検出する.提案手法を実際のアプリケーションに適用した結果,難読化前後で同一のコンポーネントを識別できることを確認できた.
  • 則武 治樹, 番原 睦則, 宋 剛秀, 田村 直之, 井上 克巳
    2014 年 31 巻 1 号 p. 1_116-1_130
    発行日: 2014/01/27
    公開日: 2014/03/03
    ジャーナル フリー
    制約モデリングは与えられた問題を効率よく解く上で重要な役割を果たすことが知られている.近年,大規模な命題論理の充足可能性判定(SAT)問題を高速に解くことが可能なSATソルバーが実現され,制約充足問題(CSP; Constraint Satisfaction Problem)をSAT問題に符号化して,高速なSATソルバーを用いて求解するアプローチが成功を収めている.本論文では,組合せデザイン分野の一問題であるパッキング配列(PA)問題を例にとり,SATに基づく制約モデリングについて考察する.PAは別名で相互直交的な部分ラテン方陣系とも呼ばれる困難な組合せ問題であり,データベースのディスク最適配置などへの応用が知られている.まず最初に,PA問題を異なる観点から捉えた4つの制約モデル(CSP表現)を提案する.次に,これらの制約モデルを順序符号化法を用いてSAT問題に符号化する方法を示す.なかでも,基本・相違モデルは,与えられたPAのパッキング制約について,その符号化後の節数を小さく抑えられる点が特長である.最後に,組合せデザイン・ハンドブックにあるPA問題を用いて,提案する制約モデルの比較・評価を行った.実験の結果,最適値が未知であった2問について既知の上限が最適値であることを示し,5問について新しい下限を得ることに成功した.
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