熱帯農業
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11 巻, 1-2 号
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  • IV. 原料葉の乾燥が収油率および油質におよぼす影響*
    宮崎 幸男, 大野 清, 中原 公男
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 1-4
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    1) 無処理区および陽乾陰乾のそれぞれ異なる日数の乾燥区を設け, シトロネラの原料葉の乾燥と収油率および油質との関係について1964年と1966年に研究を行なつた.
    2) 生葉重に対する収油率については乾燥の影響はほとんど認められなかつた.
    3) 油のエステル価は乾燥によりやや低下するが, アセチル価は乾燥によりやや増大する傾向が認められた.
    4) 乾燥により油のシトロネラールおよび総ゼラニオール含量がともに増大し, したがつて油質のよくなる傾向が認められた.
  • 栗田 匡一
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 5-8
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    1. この研究は食用カンナ (Canna edulis) の本邦飼料作物としれの適否を調べたものである.
    2. 食用カンナの10アール当り収量は, 茎葉部, 12, 123.4kg, 根茎部, 6, 377.4kgを示した.
    3. 食用カンナの他飼料作物, さつまいも, じやがいもとの優劣は成分分析からの判定は困難である.
    4. 10アール当り, T.D.N., D.C.P.は食用カンナではそれぞれ1, 386.2および236.9となり, 収量の大きいさつまいもですら, 721.9および39.5で食用カンナは他作物より遙かにすぐれている.
    5. 食用カンナは台風に対する抵抗力も大きく, ほとんど病虫害も見られず, 極めて栽培容易である.
    6. 食用カンナの栽培には種いもを使用するが, その量は10アール当り, 少なくとも130kgを必要とする.而して, 地下30cmより深く埋蔵すれば容易に貯蔵越冬し得るものと思われる.
  • (7) Vicia属について
    松岡 匡一, 川上 剛志
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 9-13
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 是沢 儀明, 谷田 正夫, 竹内 学, 久保 博文
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 13-19
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    香料ゼラニウム精油の生産費低減と精油の分泌機能から見た適期適時刻の収穫による収油量の増加をねらいとして1964年から66年まで, 刈取機の試作と改良, および刈取機に適した栽植様式について実験した結果を要約するとつぎのとおりである.
    1) ゼラニウム刈取機 (RMI-20型) の刈取り能率は鎌刈りに比較して1番期は3倍, 2・3番期は5倍で生産量・収油量・収油率は鎌刈りよりもやや低下するが実用性を認めた.
    2) 刈取機による原草損失量は2.0~2.7%でブルボン種 (P.roseum“Bourbon”) とグラベオ種 (P.graveolens) の品種間差異を認めない.
    3) エネルギー代謝率によれば鎌刈りは重労働であるが, 機械刈取りは中ないし強労働である.
    4) 購入価格45, 000円, 耐用時間2, 000時間, 残存価格は0とし, 機械刈取り1日当たり2, 560kgの, 1時間当たりの償却費は55円となり, 完全償却には65, 000kgから70, 000kgの原草を収穫することになる.
    5) 償却費よりみて刈取機1台の適正栽培面積は1ha内外であり, 稼働率80%とした場合, 25日の連続刈取りで完全償却ができる.
    6) 単位面積当たりの栽植本数を一定にすれば, 栽植様式をことにしても生草量・収油量・収油率には大差がない.
    7) 収油量・作業能率・原草の損失量・刈残し量などより, 刈取機に適した栽植様式は畦幅100cm, 株間50cmの1条等高線植である.
  • 栗田 匡一
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 19-24
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    (1) Passiflora edulis (紫花品) の気孔は, 幼軸, 子葉, 葉身裏面, 葉柄, 茎, 茎巻ひげおよび外果皮に分布する.しかし, 葉身上面および葉旅には気孔はない.
    (2) P.edulisの気孔の構造は2個の腎臓形の孔辺細胞からなる第2の型である.幼軸, 子葉, 葉身の気孔副細胞はそれぞれ各部の表皮細胞と同形同大で2個であるが, 葉柄, 茎では通常4個で小形である.
    茎巻ひげでは副細胞の数および形状には前記2型が併存し, 外果皮上では, 副細胞は通常6個で, 小形の外果皮表皮細胞と同形である.
    (4) 幼軸, 子葉, 葉身, 茎, 茎巻ひげ, 外果皮の気孔分布は均等である.葉柄では, 基部にはほとんど欠除し, 先端に移行するにしたがい分布は密となる.また葉柄下面は上面より密度大である.
    茎では, 2年生以上の老茎では周皮形成の為に, 残存表皮の偏在する結果, 気孔分布は不均等となる.その程度は老茎ほど甚だしい.
    (4) 葉身および外果皮の気孔の配列は任意の方向をとる.しかし, 他の器官または部分では一定方向をとる.すなわち, 子葉では子葉長軸の方向をとり, その他では, 導束に平行な方向に配列される.
    (5) 気孔分布密度は, 葉身, 子葉下面, 同上面, 1年生茎, 幼軸, 茎巻ひげ, 外果皮, 葉柄の順に小さくなる.1mm2中の気孔の数はそれぞれ352.2, 188.0, 55.2, 44.8, 27.2, 20.0, 15.1および (3~5) である.
    (6) 茎肥大成長に伴う周皮形成は表皮から発生しかつ部分的であり, 表皮は長年にわたつて部分的に残存する.ゆえに6年生以上の老茎もなお, 気孔を保有する.しかし周皮形成の進むに従い, 漸次気孔は機械的に破壊されて行く.
    (7) 気孔の大きはさ, 存在する器官または部分によつて異なる.茎表皮では, 気孔は茎の肥大成長に伴てつ漸次大きさを増加する.
  • 比嘉 照夫
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 25-29
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 大高 俊昭
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 29-40
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 2.コーヒー
    長戸 公
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 41-60
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 3.茶
    志村 喬
    1967 年 11 巻 1-2 号 p. 60-84
    発行日: 1967/09/30
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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