熱帯農業
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17 巻, 4 号
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  • 田中 繁男
    1974 年 17 巻 4 号 p. 231-236
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ヤマノイモ属のエナンティオフィルム節に属するD.oppositaおよびD.alataの茎と塊茎の形態学的研究を行なった.D.oppositaおよびD.alataは茎や塊茎の内部形態は似ていた.茎は並立維管束の変形したものであり, 塊茎においては放射維管束でない事が明らかであった.そのためこれまでにあいまいな意味で用いられていた塊茎は定芽を持たない特殊な塊茎であると結論することができた.
    D.alataの塊茎は外形上, 根を多く出している茎直下の第1のふくらみ―塊茎首部―とその下の第2のふくらみ―塊茎胴部―とにわけられた.それらの形態から塊茎首部の内部形態は大きく2層に分けられ, 内側の層は茎であると推定された.そしてその茎が下へいくにしたがって肥大し塊茎胴部になると考えられる.そして茎と塊茎首部と塊茎胴部の間には茎以外の他要素は介入していない.そのために単に茎の肥大したものが塊茎胴部になったと思われる.
  • 第1報 機械化農業への可能性について
    松野 正
    1974 年 17 巻 4 号 p. 237-244
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • III. 未熟種子の発芽性および種子の休眠性と生長物質の関係
    林 満, 姫野 正己
    1974 年 17 巻 4 号 p. 245-249
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    未熟種子の発芽性および種子の休眠性の機作を解明する目的で未熟期から成熟期に至る段階と成熟期後の種子の生長物質をアベナテストによって経時的に分析した.
    未熟期の種子の抽出物の酸性分画の生長物質は全品種ともに同質であり, これらの生長物質は2つの抑制物質と1つの促進物質より成ることが明らかになった.
    未熟期の種子の発芽はRf0.7-0.8に認められるアブサイシン酸活性を有する抑制物質の量によって調節されているようである.すなわち, 非休眠性種子では登熟初期にこの抑制物質の量が急激に減少し, この抑制物質量の減少にともなって発芽は活性化された.一方休眠性種子では登熟期における抑制物質量の減少はほとんど認められず, 抑制物質量の減少は成熟後ある期間をすぎたのち徐々に始まった.そして発芽の活性化と抑制物質量の減少との間には休眠性, 非休眠性をとわず平行的な関係が認められた.
    以上の結果から, 成熟期におけるこの抑制物質量には休眠性種子と非休眠性種子との間に明確な量的な差異が存在した.そして種子の発芽性および休眠期間の変異および品種間の差異は一義的には抑制物質量の減少速度によって決定されると考えられる.
  • 第3報 Duboisia myoporoidesの生長におよぼす温度と湿度の影響
    池永 敏彦, 大橋 裕
    1974 年 17 巻 4 号 p. 250-256
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    D.myoporoides R. BR.を下記のことなった条件下で, 1972年6月から10月にかけて栽培した.1.高温・高湿区2.高温・低湿区3.低温・低湿区
    1) 高温・高湿区内の植物の枯死率は最も高く, 他の2区では低かった.
    2) 草丈の伸長, 葉数の増加は高温・高湿区, 高温・低湿区間ではほとんど差を示さないが, 低温・低湿区は非常に悪かった.
    3) 茎, 根の収量は各区間ほとんどかわりはなかった.しかし, 葉量は高温・高湿, 高温・低湿区間には差なく, この両区にくらべ低湿・低湿区では著しく減少した.
    4) 葉単位面積重は低温・低湿区が他2区より重く, 他2区間の差はなかった.
    5) 葉中の総アルカロイド含有率は各区間にほとんど差はなかったが, わずかに高温・高湿区で低下する傾向を示した.
    6) 総アルカロイド中のScopolamine含量も各区間ほとんど差はないが, わずかに高温・高湿区で高くなる傾向を示した.
    7) 1個体あたりの総アルカロイド, Scopolamine量は, 葉量に支配され葉量の多いほど多かった.
  • 1. 血液成分および白血球百分率の測定
    小原 甚三, Min SOE, Maung MAUNG SA, Khin MAUNG NYUNT
    1974 年 17 巻 4 号 p. 257-260
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    主としてラングン屠場からの水牛23頭, 牛28頭の血液について, 10項目の成分, 即ち赤白血球数, ヘモグロビン (Hb) , 血糖, 血清総窒素, 非蛋白態窒素 (NPN) , 総蛋白, 尿素窒素, カルシウム (Ca) , 無機燐量を測定した.
    その結果既往の文献にみられる乳牛などの成績に比べて, 赤血球数とHb量は水牛, 牛共に正常範囲の下限に近い値を示した.白血球数と血糖は水牛で正常範囲以上に多く, NPNと尿素窒素は水牛で正常値の上限に近い値を示した.Caは水牛, 牛共に正常範囲以下で.燐は正常範囲内にあった.水牛と牛を比較すると.水牛の赤血球数は牛より少なく, 白血球数, Ca, 燐量は牛より多く, 推計学的に有意であった.
    別に, 水牛87頭について白血球百分率を測定した結果, 平均値でリンパ球57.5%, 中性多核28.8%, 単球0.9%, エオヂン細胞12.9%で, エオヂン細胞の著しい増加がみられた.
  • II 血清蛋白の電気泳動像
    小原 甚三, 渡部 敏, Maung MAUNG SA, Min SOE
    1974 年 17 巻 4 号 p. 261-264
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    ラングン屠場から得た水牛57頭, 牛18頭の血清について, セルローズアセテート膜電気泳動を行なった.その結果, アルブミン分画の著しい減少, 従ってアルブミン・グロブリン比の顕著な減少を認め, 特に水牛で著しかった.この理由としてほとんど大部分の動物が, 胃内寄生虫および肝蛭に濃厚に感染していたことがあげられる.今回の成績は, ビルマの水牛および牛における血清蛋白像の実態をあらわしているものといえよう.
  • 林 四郎
    1974 年 17 巻 4 号 p. 265
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 関口 武
    1974 年 17 巻 4 号 p. 265a-269
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 最上 章
    1974 年 17 巻 4 号 p. 269-272
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 1974 年 17 巻 4 号 p. 272-273
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 平間 正治
    1974 年 17 巻 4 号 p. 274-277
    発行日: 1974/03/25
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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