熱帯農業
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51 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • (2) 陸稲の重要形質に関する評価について
    金田 忠吉
    2007 年 51 巻 2 号 p. 41-45
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • Ninh Thi PHIP, 野島 博, 田代 亨
    2007 年 51 巻 2 号 p. 46-53
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    Angelica acutiloba Kitagawa, トウキはセリ科に属する薬用植物である.この植物の花序は複散形花序 (花序) で花が上から咲きはじめて下におよぶ開花特性を示し, 種子の生産には長い時間を要する.本研究では, 母植物内での複散形花序の次位およびその花序内での小散形花序 (小花序) の位置による (1) 種子の乾物増加経過, (2) 種子の発芽, (3) 種子の出芽, (4) 温室内および閉鎖系チャンバー内での実生の初期成育の差異について調査した.種子の成長経過は花序の次位で大きく異なり, 一次花序, 二次花序, 三次花序の順で最大重に到達した.種子の重さは一次花序, 二次花序, 三次花序の順序であったが, 花序内での小花序の位置による差異は認められなかった.種子発芽率は90%以上で極めて高く, また出芽率も70%以上と高く, 花序の次位や花序内での小花序の位置により差異は認められなかった.葉面積, 根の直径, 部位別乾物重よって測定した初期成育は, 二次花序, 三次花序より一次花序で有意に優れていたが, 花序内での小花序の位置による差異は認められなかった.個体当たりの種子の生産量は花序の次位で異なり, 一次花序で3.2g, 二次花序で12.7g, 三次花序で2.9gであった.均一性の高い良質種子を効率的に得るためには, 二次花序の種子が完熟する開花始期後9週間目頃に三次花序を除いた, 一次, 二次花序から収穫することが推奨された.
  • 宮崎 彰, 山本 由徳, 大森 一輝, Hardaning PRANAMUDA, Ray Sadimantara GUSTI, Yulius ...
    2007 年 51 巻 2 号 p. 54-58
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    インドネシア, 南東スラヴェシ州クンダリ, 西ジャワ州ボゴール, パプア州ジャヤプラの圃場条件で自生するサゴヤシの個葉光合成速度 (PR) と光合成関連要因を調査した.結果は以下の通りである.1) クンダリにおけるPRの日変化の測定から, 幹立ち期のPRは最大25-27mgCO2dm-2h-1であり, 既報の幼植物体の値 (8-15mgCO2dm-2h-1) と比べかなり高いことがわかった.ボゴールにおける幹立ち前のPRは16-18mgCO2dm-2h-1であった.同様の値がジャヤプラの圃場条件で自生する幹立ち前の数変種においても観察された (平均17.2mgCO2dm-2h-1) .2) PRは500μEm-2s-1前後で飽和した.弱光下でもPRが最大値に達することが, 群落内で優れたデンプン生産力を維持する基礎となっていることが推察された. 3) PRは炭酸固定能力の指標である葉肉伝導度 (Gm) と密接に関係し, 下位葉におけるPRの低下はGmの低下によるものであった.一方, ボゴールでのPRはクンダリより低く, この差は気孔伝導度 (Gs) に起因した.
  • 浅野 陽樹, 小畑 寿, 藤井 真理, 柄本 康, 杉本 安寛
    2007 年 51 巻 2 号 p. 59-65
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    水田においてノットグラス (Paspalum distichum L.) を多量窒素施肥により栽培し, ロールベールサイレージとした場合の利用性を明らかにすることを目的とし, 同サイレージの品質および同サイレージの品質に及ぼす調製時期の影響を検討した.サイレージの発酵品質, 硝酸・亜硝酸態窒素含量および嗜好性について, 試験1では, ノットグラスサイレージとその他4種類のサイレージとを比較検討し, 試験2では, 7月, 8月および9月に刈り取り, 予乾後に調製したそれぞれのノットグラスとバヒアグラスサイレージとを比較検討した.試験1の結果, ノットグラスサイレージは, pHが5.1および総有機酸含量に占める酢酸比が47%と高く, またVBN/TNが2.4と極めて低いことを特徴とする発酵品質を示し, 硝酸・亜硝酸態窒素含量が0.01%以下と極めて低く, また乳牛による採食が確認された.試験2の結果, 7月, 8月および9月調製ノットグラスサイレージの発酵品質は, pHがそれぞれ5.2, 5.7および5.3, 総有機酸含量に占める乳酸比がそれぞれ79%, 27%および55%, 同酢酸比がそれぞれ16%, 50%および45%を示し, またVBN/TNがそれぞれ7.9, 25.8および12.7を示したことから, ノットグラスサイレージの発酵品質は調製時期により異なることが明らかとなった.また, 発酵品質は低水分ほど良質となる傾向が認められた.硝酸・亜硝酸態窒素含量は貯蔵中に50~90%以上が消失したため, すべて0.02%以下の低い値を示した.採食性についても特に問題は認められなかった.以上より, 水田において窒素を大量に投入して栽培したノットグラスのロールベールサイレージは貯蔵飼料として利用可能であると考えられる.
  • 米本 仁巳, 緒方 達志, 香西 直子, Orwintinee CHUSRI, 樋口 浩和
    2007 年 51 巻 2 号 p. 66-69
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
  • 香西 直子, 片岡 郁雄, 近藤 友大, 雨宮 俊, 樋口 浩和, 緒方 達志, 米本 仁巳
    2007 年 51 巻 2 号 p. 70-72
    発行日: 2007/06/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
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