【目 的】 山形県内の禁煙外来の現在の運営状況と対応可能な禁煙治療薬の種類などを調査する 。【方 法】 山形県内のニコチン依存症管理料算定医療機関194 施設を対象に自記式調査票による調査を実施した 。【結 果】 194 施設のうち91の回答を得た( 回収率 46.9%)。禁煙外来実施中42施設 、休止中49施設で 、うち再開予定あり29施設 、 予定なし20施設であった 。 対応可能な禁煙治療の内容は 、 禁煙外来実施中の施設では「内服薬とニコチン製剤」の組み合わせが多く 、 休止中の施設では「内服薬のみ」が多く内服禁煙補助薬の出荷停止に禁煙外来の中断により対応していた 。【考 察】 内服禁煙補助薬出荷停止の影響が大きく 、 禁煙外来を休止している医療機関が多い状況が明確化した 。【結 論】 禁煙希望者が禁煙外来を受診できる機会の保障が必要である 。 そのため 、 禁煙支援のための地域における連携が必要であることが示唆された 。
【目 的】 30分間の水タバコ喫煙による能動喫煙と受動喫煙の曝露状況を評価する 。 【方 法】 某水タバコ店において被験者2名が水タバコを30分間喫煙した 。 被験者2名および 、 店内にいた 非喫煙者2名(計4名)の呼気一酸化炭素(CO)濃度を 、 被験者2名の喫煙の前後で2回測定した 。 さらに 、 店内の空気の粒子成分(PM2.5 )の濃度とガス成分を測定した 。 【結 果】 能動喫煙した被験者2名の呼気CO濃度は 、 喫煙前がそれぞれ7 ppm、2 ppmであったのに対し 、 喫煙後は21 ppm 、9 ppmと 3倍以上上昇した。 非喫煙者( 受動喫煙者 )は曝露前が1 ppm、1 ppmであったが曝露後は6 ppm、8 ppmまで上昇した。店内のPM2.5濃度は喫煙開始前が14.7 ± 7.5μg/m3であったが 、 喫煙開始後は徐々に上昇し、2人同時の喫煙時は323.2 ± 190.4μg/m3と環境省の定める大気汚染に係る基準値を大幅に上回った。 また粒子成分・ガス成分いずれもコントロールの値と比べて有意に上昇した( いずれも p<0.001) 。 【結 語】 水タバコは能動喫煙・受動喫煙いずれの観点からも身体に影響を及ぼす可能性がある 。
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